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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

シングルレイヤーSACD

2017-06-06 23:20:59 | ●Audio&Visual

 超・遅ればせながら、マイルスのシングルレイヤーSACD国内盤をやっと手に入れた。ひとまず、『ジャック・ジョンソン』(SRGS-4504)と『スケッチ・オブ・スペイン』(SRGS-4502)の2タイトル。1999年リリースだから、SACD再生機と同時にリリースされた本邦初になるSACDディスク・グループのひとつで、それがこれ、一応新品。このうち『ジャック・ジョンソン』の「Right Off」を、①1996年のMaster Sound紙ジャケ(SRCS-9120)、②2000年のDSD Mastering紙ジャケ(SRCS-9718)、③2005年のHDCD(SICP-838/24bit +6db Amplification)から改めてflacでリッピングし直し、SACDとの聴き比べをやってみた。ゲインを揃えることのできるfoobar2000のReplayGainが、こういう時に重宝する。で、これらを切り替えるたびにSACDをディスク再生すること10数回、いや、実は「ファイル再生なら③に限る」と一発で結論が出たものの、HDCDをアップスケーリングしたこれのデータをひと口に言うと"ニセレゾ"だ。大体からして、「HDCD」とは「High Definition Compact Disc」のことではなく、「High Definition Compatible Digital」の略で、そもそも変態系の部類に入るもの。そのせいでいつの間にか時間ばかりが過ぎていったが、結論は変わらなかった。太く厚い低域は①と②のはるか上を行く、エレギのリヴァーブの拡散も長く広大で気持ちいいったらありゃしない、時にはSACDよりド迫力な風が吹いてくることもある、など、これには驚きを通り越して呆れ果ててしまった。『スケッチ・オブ・スペイン』にはHDCDがないけれど、近々、似たようなことをやってみるつもりだ。そうこうしていれば、『ネフェルティティ』のシングルレイヤーが後追いで届くはずだ。

 


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