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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

ダストカバーとは

2017-01-12 22:24:31 | ●Audio&Visual

                                             

日本製のレコード・プレーヤーにはダストカバーという、ほとんどがアクリル製で、ホコリよけ、衝撃対策のヒンジ式の「ふた」が付いていて、これなくしてはならないものとされ、事実、レコード・プレーヤーはこれがないと完品扱いされずにきたわけだけれど、他方、いざレコード再生時、このダストカバーで蓋をして内部を半個室化すると、アクリル材の「泣き=鳴り=共振」の合唱圧がアームや針先に押し寄せ、トレース性能を著しく阻害する、あるいは、カバーを跳ね上げておいても、太鼓みたいな反響がプレーヤー自体をくすぐるという説。ウチの古いトーレンスにはそもそも「ふた」がないのであれこれ妥協しながら暮らしているが、この説に共感する友人に、ダストカバーをヒンジからはずし、面倒でも鍋蓋を開け閉めするみたいなことにして、再生時はカバーなしの「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ」状態の方が音の抜けがいいなどと言うやつが二人いる。なぜだか二人の愛器は、テクニクスのSL-1200(Mkは不明)で基本お揃い、カートリッジも共にSHUREで、ひとりがTypeⅣ、ひとりがⅤxMR、フォノイコはプリメイン・アンプ任せ。犬の耳の持ち主でもない限り、これは幻想(幻聴)でしかないと思うけれど、ピュア・オーディオ的にはこれ、「あり」なことなんでしょうかね。写真はWikiから拝借。