生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

あらためてご挨拶 気分障害のカミングアウト

2017-09-24 22:28:43 | 疾病・薬等のはなし

 これまで午前零時をまたぐことはあっても、連日記事をアップして来ました。しかし昨夜は全くこのブログのことを失念したまま眠ってしまいました。と言うのは以前から漠然とは考えていたことですが、そろそろ退職年齢が近づいてきて、給与が下がることを受け入れればその後5年間の定年延長制度もあるのですが、個人で起業した方が現在と同じ程度かあるいはそれ以上の収入が得られるのではないかと、ざっと概算出来て、そのために必要な具体化作業に夢中になっていたからです。

 2007年の10月1日付ですから、早いものでもう10年も前になりますが、勤務先の所属部署で会社始まって以来の大きな部内組織改正(縦割り型の構造を横割り・機能別に変える)があってただでさえ業務が集中した際に、更に予定外の他部門への人員の急な転出が重なり、一時的にそれまでの3人分の仕事量をこなさざるを得なくなりました。私の業務の中心は社内の研究成果をまとめて特許庁へ特許出願し、特許庁からの拒絶理由通知の中身を読みこなして研究者と相談しながら出願書類に必要な修正を加えて特許査定を目指すというものであり、特許庁への回答には常に法定期限があるという、なかなかストレスフルなものです。更に案件によっては特許庁への事務手続きの実は社外の特許事務所に依頼することもあります。なので会社にいる間には研究者や関係する事業部の担当者、そして特許事務所の担当者等と連絡調整することに忙殺され、特許庁の拒絶理由の内容を咀嚼し、それに対してどの様に修正すべきかを考えることは、会社にいるとなかなかできません。そこで定時以降に電話やメールがひと段落するとさっさっと退社して通勤電車の中や自宅で修正案を考慮する日々が続きました。その結果めまいがする様になり更に耳鳴りがするようになって耳鼻咽喉科に駆け込みましたが原因不明で精神科の受診を強く勧められました。

 上司には直ぐに体調悪化を伝えた結果、直ぐに業務量を減らしてもらえましたが結局うつ病と診断され、その後躁状態の現れて現在の確定診断名は気分障害(少し以前の呼び方は双極性障害II型(II型は軽症という意味)、更に以前の呼び方は躁うつ病)です。私の発症期の業務量を直接知る人間が部長の間は人事考課について配慮して頂いていましたが、部長の代替わりが3回目となるともはや配慮して頂けず、月給はともかくボーナスは下がる一方です。労災かどうかを判断するのは勤務先企業ではなく、あくまでも各地域の労働基準監督署であり、労働基準監督署が労災かどうかを判断する根拠は残業時間です。従って私の様にいわゆる持ち帰り残業でうつ病を発症した場合は裁判所の判断を仰ぐ必要があります。最近になってこそ一部で残業時間そのものは短くても実質的に退社後も業務をこなしていた証拠を裁判所が認めた場合には労災認定される例があるようですが、その様な裁判所の判断が下された場合にはニュースになって報道されるほど、まだまだ珍しいということです。私自身も労災申請しようとして複数の弁護士事務所や社労士事務所に相談しましたが、残業時間が100時間以上だったことを示す証拠がないと引き受けられません、等と回答される結果でした。

 と、長々書いてきましたが、定年が近づいてきたということでこれまでの経験と能力を活かした個人での起業を考え始めました。そのためこれまでの様に毎日このブログを更新しない日が生じる可能性が発生しました。とは言え、うつ状態にあっても私を支えてくれたのはクラシック音楽であり、その音楽をするための手段としての声楽であったと思っています。と言うことで余裕さえあればまだまだ話題をアップしていくつもりですが、必ず連日アップするとまでは言えない状態と言うのが正直なところです。しかし紹介したいトピックの在庫もまだまだありますので、時々ブログが更新されていなくても最低限週に一回はアップする所存ですので、今後ともよろしくお願いします。


コメントを投稿