生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

Josef Matthias Hauer  ヨーゼフ・マティアス・ハウアー

2014-12-06 23:57:16 | ハウアー
 昨日の論文紹介で出てきたヨーゼフ・マティアス・ハウアーですが、CDは何枚か販売されています。しかし数が出ないからでしょうか、高いです。中古でもやはり数が出ないからかさほど安くなりません。インターネットのオークションサイトには出品されていませんでした。それでも動画サイトで検索すると少なくない音源がアップされています。タイトルに無調とか十二音に相当すると思われるドイツ語が含まれているものが多いようです。

 ピアノ独奏の作品が多いようですが、弦楽四重奏にフルートとファゴットを組み合わせた音源もありました。無調や十二音的な現代音楽はピアノ独奏と相性が良いと思いました。と言うよりも、弦とかダブルリードの楽器だとソフトな音色であれば良いのですが、これらの楽器の音色が硬いと、無調や十二音的な音楽では時に耳に激しすぎるのではないかと気になりました。

 Holger Falk というテノールが歌っているヘルダーリン歌曲として、2つの音源で都合9曲、Elisabeth Breuer というソプラノで1曲づつの音源が5曲ほどありました。ハウアーの作品に限りませんが、無調や十二音等の現代音楽と言っても、声楽作品と器楽作品では明らかな違いがあるように感じます。たとえ外国語であるため聞いただけでは意味が取れないとしても、やはり言葉がある音楽と言葉がない音楽とでは本質的に違いますよね。声楽作品で一緒に演奏するピアノやその他の器楽パートについては、器楽作品の現代音楽のものと全く変らない雰囲気や匂いをもっていても、一緒に歌う声楽声部については楽器が演奏するほどの切れはなく、どうしても旋律的な要素が忍び寄ってきていると思うのですが如何でしょうか?

 ペトルッチ(IMSLP)のサイトに公開されている楽譜は残念ながらピアノ独奏作品が1つだけでした。国内の出版社からハウアーの声楽作品の楽譜が出版されている可能性はほとんどゼロでしょうね。外国の出版社の楽譜集を探して、あったとしても安くはないでしょうね。まあハウアーの声楽作品は置いておいて、新ヴィーン学派のシェーンベルク、ベルク、ウェーベルンといった作曲家の声楽作品を勉強してみましょうか。おっとその前に詩人の恋の前半分を歌える様にしておかないと。


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 さて宣伝です。詳細は未定ですが12月28日(日)13:00~16:30 日暮里サニーホールのコンサートサロンにて大人の学芸会の弾く忘年会があります。

 シューマンの連作歌曲「詩人の恋」を1曲目から持ち時間の許すまで歌う予定です。おそらく1曲目から4曲目乃至6曲目ぐらいかと思います。

 詳細はわかり次第お知らせしますので、このブログに興味を持たれた方、是非聞きにいらしていただければ幸いです。

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