生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

高価な楽器と廉価な楽器で何が違うのか? および男性向きの楽器と女性向きの楽器?

2017-08-09 22:35:01 | 器楽・楽器

 演奏者でない方は高価な楽器ほど良い音がすると思っておられるかと思います。演奏者の中にもその様に思っている人も珍しくないかもしれません。しかし、私のこれまでの限られた経験から言うと、上手い人ほど安い楽器でも良い音を出します。初心者は高い楽器を演奏しても初心者の音しか出せません。したがって楽器の種類にも依るとは思いますが、楽器の音色を決めるのは楽器の良しあしよりも演奏家の技術の方がはるかに重要だと思っています。

 では何故多くの演奏家は高価な楽器を使うのでしょうか?プロにとっては楽器は収入を担保する手段ですから壊れないことも重要です。それから特にプロにとって重要なことは大きい音を出せること、大きい音を出しても音がひっくり返らないことなどもありますね。もう一つ大切なことは、演奏家にとっての適度な手ごたえがあるかどうか、管楽器で言えば吹奏感や抵抗感と言うことでしょうか。特定の楽器を使う演奏家が男性か女性かによって、筋力や肺活量等には明らかな性差があるので、男性向きの楽器・女性向の楽器という傾向はあってもおかしくないと思います。実際、以前は金管楽器は殆ど男性が吹奏していた時期もありましたが昨今ではトロンボーンやチューバですら女性奏者の活躍が珍しくありません。金管楽器以上に木管楽器や弦楽器では以前から女性演奏家が活躍していますね。コントラバスですら女性演奏家も珍しくありません。

 ヴァイオリン等の弦楽器の場合は、男性に適しているとか女性に向いているという様な話はあまり聞かない様に思います。ヴィオラやコントラバスに関しては女性は小ぶりな楽器を選ぶという傾向はあるようですが。金管楽器やフルート以外の木管楽器については弦楽器と同じように女性向の楽器とか男性向きの楽器と言う様な話は、私は聞いたことがありません。

 ところでフルートについて言うと女性向きの楽器や男性向きの楽器はあります。具体的に言うと管体の厚みがあります。当然管体が薄い楽器は軽く吹奏感の抵抗も少ないです。一方で管体が厚いと重くなって吹奏感の抵抗も大きくなって、非力な女性では楽器を鳴らし切ることが出来ないとか、長い曲を吹いていると途中から楽器を支えるのが辛くなるという話も聞きます。また管体の厚みの他に管体の断面積も問題になりますね。ラージボア、ミディアムボア、スモールボアとか太管、細管という話ですね。当然非力な女性はスモールボア、細萓の方が吹きこなしやすく、力を持て余し気味の男声であればラージボア、太管の楽器の方が表現の幅が大きくなるということはあると思います。ボアサイズ、細管・太管についてはフルート以外の管楽器にもあるようですね。

 で、フルートの音色の話になります。ムラマツフルートのDSモデルは総銀製でトーンホールは引き上げのモデルです。SRモデルは総銀製でトーンホールははんだ付け。PTPモデルはDSモデルにプラチナメッキで、値段の順に並べると安価;DS→SR→PTP;高価、となります。さらにSRにプラチナメッキを施したSR-PTPと言うモデルもあり、ムラマツフルートのラインナップではSR-PTPの上は金製モデルとなっています。

 管体の厚みがノーマルのものでDSとSRを比べると、楽器を持っただけでSRの方がずっしりと重く感じます。音色的にはさほど変わりはないかもしれませんが、楽器を構えただけの間隔で全く別の楽器の様に思えてしまいます。そこでDSのヘビー管(管体が厚いモデル)とSRのノーマル管とを比べると余り差は感じられません。持った感じは良く似ているのですがDSヘビー管の方が柔らかく輪郭がソフトに聞こえます。SRのノーマル管厚モデルはDSヘビー管に比べると芯があり輪郭があります。DSヘビー管は太い筆で書いた字の様であり、SRノーマル管はボールペンやシャープペン書いた字の様とも言えると思います。さらにPTPはSRノーマル管よりもより芯と輪郭が際立っている様に思います。とは言えいずれもムラマツサウンドのよく似た音色とも言えます。もし許されるならバッハやバロック、古典派音楽の曲はDSヘビーで、近代・現代の作品はPTPで吹き分けたいとは思います。

 そうするとSR-PTPやPTPのヘビー管、SR-PTPのヘビー管だとどうなるのかとも思います。とくにプラチナメッキを施したPTPにしろSR-PTPにしろ、ヘビー管にすると楽器に占めるプラチナの割合よりも銀の割合の方が増えますから、音が柔らかい方向に行くのか硬い方に行くのか良く判りません。考えてみても仕方ないのでこれまたムラマツで試奏させてもらうしかありません。こんなことをしていると何時までたっても欲しい楽器が決まりません。と言うことはまだ買い時ではないということでしょうか・・・。

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