生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

歳をとったから声が揺れるわけではない

2016-11-02 23:06:36 | より良く歌うために

 本日のタイトルは、「歳をとったから声が揺れる」わけではない、と「」を付けるのがより正しい表現になろうかと思います。これは私が尊敬する川井弘子先生の発言です。では何故歳をとると声が揺れるように感じる人が実際に居るのでしょうか。川井先生の解説を私なりに理解した内容ですが、要するにそれまでに蓄積してきた発声方法の真価が問われていると考えるべきということだと思います。正しい発声方法を身につけていれば、何歳になっても声が揺れることはないとの主張があると思っています。それなりには歌えるけれども本質を捉え損なっている発声方法しか身につけられなかった人にとっては、年齢を重ねて筋力などが弱って来ると声が揺れるようになる、ということだと思います。

 齢を重ねてから声が揺れるようになった方には、かなり残酷な一言だろうと思います。もはや取り返しがつかないかも知れません。それでも、100%は取り戻せないまでも、何とか許容範囲まで回復する可能性もゼロではないと思います。何よりも大切なのはどの様に歌いたいのか、そのイメージを再検討することだと思います。もっと良い発声法で歌えるにも関わらず、その様に歌おうとしないために下手な歌い方しか出来ない声楽家・声楽愛好家の方が遥かに適正な歌い方をする声楽家・声楽愛好家よりも多いと思います。

 他人が聞く自分の声を決して聞くことの出来ない声楽に限らず、自分の体の外に音源がある器楽=楽器演奏ですら、自分の演奏を録音して聞くことが有効だそうです。求める発声法のイメージが間違っていれば、絶対に理想的な発声法に到達できる筈がありません。そのためには本当の超一流の演奏を聞くことが最も有効だと思います。名人の演奏は程よい脱力感で伸びやかな演奏・歌唱になっていると思います。良い演奏に出会えれば一回で求めるべき演奏のイメージを刷新することは可能です。プラシド・ドミンゴでさえキャリアの最終盤になってテノールからバリトンにレパートリーを広げたというかシフトしています。声質・声域が多少変わったからと言ってドミンゴのシモン・ボッカネグラの歌唱の声が揺れているわけではないですよね。力まずに伸びやかに歌うこと、張り上げるのではなく少し頼りないぐらいの感じでも息をスムースに流すこと。最後は録音して確認することですね。60代、70代になっても揺れない声で歌いたいと思います。

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