「詩人の恋」を2年がかりで全曲歌ったことで、しばらくはシューマンを歌うことは無いかなと思っていましたが、新たに仲間に加わったピアニスト女史がシューマンがお好きということで、あらためて曲を探しています。リーダークライス作品39が第一候補で、おそらく作品39の中から3曲ほどを選んで次の本会に臨みたいと思っています。候補曲を探す中で1曲だけうたうならこの曲かなと思ったのが、ロマンスとバラード第一集作品45の一曲目の「宝を掘る男」ですね。
今一つ調性のはっきりしない上昇音形が繰り返されるピアノの前奏で始まります。歌詞については梅ヶ丘歌曲会館に邦訳がされていますのでご覧頂きたいと思います。この曲は男声低声向けですね。あまり暗く歌いすぎるのはオシャレでないと思いますが、宗教的あるいは人生訓的な内容の歌詞なので、もう一つは一人称の歌詞ではなく「宝を掘る男」の結末を眺めている第三者の視点で歌詞が書かれています。
ネタバレになりますが、宝を掘っているつもりが自分の墓穴を掘っていたという歌詞ですが、墓を題材にした作品は結構ありますね。ヴェルディの歌曲にも「墓に近付かないでくれ」という作品があります。一頃日本で大流行した「千の風になって」とは随分と描かれている世界が違います。この西洋と日本との声楽作品における墓の描かれ方の違いについては、いずれ深く考察したいと思っている今日この頃です。
今一つ調性のはっきりしない上昇音形が繰り返されるピアノの前奏で始まります。歌詞については梅ヶ丘歌曲会館に邦訳がされていますのでご覧頂きたいと思います。この曲は男声低声向けですね。あまり暗く歌いすぎるのはオシャレでないと思いますが、宗教的あるいは人生訓的な内容の歌詞なので、もう一つは一人称の歌詞ではなく「宝を掘る男」の結末を眺めている第三者の視点で歌詞が書かれています。
ネタバレになりますが、宝を掘っているつもりが自分の墓穴を掘っていたという歌詞ですが、墓を題材にした作品は結構ありますね。ヴェルディの歌曲にも「墓に近付かないでくれ」という作品があります。一頃日本で大流行した「千の風になって」とは随分と描かれている世界が違います。この西洋と日本との声楽作品における墓の描かれ方の違いについては、いずれ深く考察したいと思っている今日この頃です。