生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

睡眠薬、睡眠導入剤

2016-05-25 23:02:10 | 疾病・薬等のはなし

 睡眠薬というのは普通名称で医学薬学的には睡眠導入剤と言うのかと思っていました。このブログを書くにあたって調べたところ違う見解がありました。どちらが正しいのかまでは確認していません。抗うつ薬と同様に睡眠薬・睡眠導入剤も何種類も世の中に存在しています。化学構造の基本骨格でも何種類かに分けられますが最近流通している睡眠薬・睡眠導入剤は、昔自殺に多用されたアルビツール酸系睡眠剤とは全く異なりバケツ一杯の量を飲んでも死ぬことは出来ないそうです。現在処方される睡眠薬・睡眠導入剤はベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系だそうです。そしてその化学構造上の骨格の類似性の中での種類分けとしては、作用時間によるものだそうです。

 極短時間型、短時間型、中時間型、長時間型の4種類に分類されるそうで、この内の極短時間型と短時間型とを睡眠導入剤と言うとの説がありました。不眠と言っても種類があって、寝付けない不眠、寝付けるけれど直ぐに目が覚めてしまう不眠、朝早く目が覚めてしまう早朝覚醒型と概ねこの3種類に分けられるそうです。うつ病といえば不眠が顕著な症状ですが、私自身は軽症うつ病だったこともあってか、特に不眠に苦しんだ記憶はありません。最初の内は精神的な違和感よりも目眩が酷く、数ヶ月間耳鼻咽喉科を受診していました。目眩の症状の客観的な程度はかなり悪く、検査結果が出たのであろう日曜日に余りにも検査結果がおかしいので至急脳のMRI検査を受けるように耳鼻咽喉科の主治医から電話を貰ったこともありました。ところが慌てて大学病院で受けた脳のMRI検査では全く異常がなく、早い時期から耳鼻咽喉科の主治医はうつ病を疑っていたようで夜は眠れるかと受診の度に聞かれましたが、私自身は睡眠には全く問題を感じていませんでした。

 それでも耳鼻咽喉科だけでは拉致があかないため気乗りしないで受診したメンタルクリニックで軽いうつ病と診断されましたが、メンタルクリニックの主治医からも夜眠れるかと訊かれ、問題なく寝ていると応えた次第です。その後種々の抗うつ薬を試しながら通っていましたが、ある時肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)の痛みで寝付けにくいといったところ、極短時間型のハルシオンと中時間型のロヒプノールを処方され、一時期服用していました。この時にアルコールと特に極短時間型のハルシオンとを併用するとほぼ1分程度で意識を失いその場で爆睡することを確認しました。またロヒプノールはアメリカ合衆国ではいわゆるレイプドラッグに指定されていて、所持しているだけで逮捕されるそうです。

 さて、寝むれない時に睡眠導入剤や睡眠薬を飲むか、睡眠導入剤・睡眠薬を飲まずに酒を飲んで寝るかは、常に悩ましい問題です。酒を飲んで寝ると明らかに睡眠の質が悪くなります。ほとんど全ての医師は酒を飲んで寝るよりも睡眠導入剤・睡眠薬を飲んで寝ることを推奨していると思います。しかし、良く良く情報を漁ってみると、睡眠導入剤・睡眠薬も深い睡眠を減らして浅い睡眠を増やす効果があるという話もありました。

 ここではこれ以上どちらが良いという指摘は控えたいと思います。酒も睡眠導入剤・睡眠薬も飲まずに眠れることが最良であることは間違いありません。日常的には酒を飲んで床に就くことも悪いとは思いません。一方で今夜は眠れそうもないという予感がすることも確かにあります。その様な時は酒を飲まずに済むのであれば酒を飲まずに睡眠導入剤・睡眠薬を服用して寝るほうが良いことも間違いないと思います。

 問題は酒を飲んで、あるいは酒を飲まずに床について、その後目が冴えて眠れそうもないことに気付いた時に、酒を呑むか睡眠導入剤・睡眠薬を飲むかどうかですね。この様な条件に陥った時に、これまで寝るために酒を飲もうと思ったことは全くありません。それが何故かは全く判りません、この事態に至っては酒を飲むという選択肢は全く存在しないで、単に睡眠導入剤・睡眠薬を服用するかという選択肢のみです。過去、この状況で睡眠導入剤・睡眠薬を服用したことが複数回ありますが、その結果は翌朝起床したい時間になっても睡眠導入剤・睡眠薬の効果が消えずに、立ち上がろうとしても膝がガクッと折れてしまう感じで立ち上がれません。複数回その様な経験をした以降は、深夜に寝むれないことに気付いた場合は睡眠導入剤・睡眠薬を服用しないほうが良いという結論としています。

 ということで、私の経験からは寝むれないそうな時は床に就く前に睡眠導入剤・睡眠薬を服用するかしないかを判断すべき、ということになります。眠れそうもない時はさっさと睡眠導入剤・睡眠薬を飲めば良いのですが、出来れば服用したくないという判断も働きます。と言うのは、飲むべき時に飲むのは好ましいと思うものの、一度飲み始めると止めるのに工夫がいるということがあります。睡眠導入剤・睡眠薬を飲み始めてぐっすり眠れるようになったからといって、いきなり隅ん導入剤・睡眠薬の服用を止めると今度は逆に眠れなくなります。この事態を避けるためにはいきなり服用量をゼロにするのではなく、先ずは半分にして一日二日様子を見て特に離脱症状が現れなければ次は四分の一にして、と段階的に服用量を減らしていく工夫が必要です。

 これは睡眠導入剤・睡眠薬に限らず抗うつ薬等の向精神薬についても言えます。と言うことでメンタル系の薬を服用し始めると、日々の服用量のコントロールが極めて重要になります。子供の頃からどうしても日記を継続出来なかった私が、うつ病と診断されて以来服薬記録を毎日記録しております。一方で私がここに記した工夫を実践できるのであれば睡眠導入剤・睡眠薬の服用は決して怖いものではありません。眠れない辛さは眠れる方には決して理解されない極めて苦しいものです。酒に頼るよりは睡眠導入剤・睡眠薬を服用するほうがおそらく間違いないと思います。が、私自身は夕食時に少なくない量の酒を嗜んだ上で入床前に睡眠導入剤・睡眠薬を服用しています。睡眠導入剤・睡眠薬を服用せずにリラックスして眠れる日が訪れて欲しいと心から望んでいます。


コメントを投稿