生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

ヴァイオリンを静かに練習するためには その1 消音器

2016-10-17 23:06:26 | 器楽・楽器

 殆ど思いつきで(アコースティック)ヴァイオリンを注文した後で、練習時間を確保しなければ上達しないだろうと思い最低価格のエレクトリックサイレントヴァイオリンも発注してしまいました。七千円余なので調整なし、駒は付属はしていたもののそのままでは隣り合う弦が同時に鳴ってしまい、数日かけて自分で削り込む必要がありました。それでも、駒は厚さ未調整ではありますが、どうにか単弦かつ移弦出来るように調整できましたが、ペグはプラスチック製で弾いている間にどんどん弦が緩んで音程が下がります。仕方がないので開放弦のみの音程でペグが緩まないように左手で押さえながら、暫くは右手の運弓=ボウイングの練習をしていました。

 とは言えそれでは全く左手の練習にならないので、再び通販で、二千円足らずの新品の弓を注文してしまいました。その心は弓毛に松脂を塗らなければ音が出ないのだから、松脂を塗らない新品の弓で練習すれば良いではないか、との思いつきからです。しかしそれで済むなら誰も苦労はしないわけで、弦の上で弓毛が完璧にスリップするため、運弓=ボウイングの感触は全く違うし、弦も全く鳴らないので自分の耳でもチューナーでも音程を確認できません。ということであっさりと届いた新弓にも松脂を少しづつ塗っては弾いて音を試しということを繰り返しましたが、最低限の松脂量で小音量で弾くという試みもアイディア倒れでした。弓毛全体に均一に松脂が付いていないと、弓の位置によって弾き応えが変わります。全体に均一に塗布しようとするとそれなりの塗布量になって、結局小音量で均一に鳴らすということは極めて難しいと痛感しました。

 当然駒に被せるタイプの消音器も試しています。金属製とプラスチック製とでは、金属製の方が消音効果は高いものの駒から外れやすく楽器に傷を付ける可能性も高いとのことです。それ以上にプラスチック製の場合はその柔軟性によって駒の厚みが多少合わなくても消音器自体が変形してくれますが、金属製の場合は消音器の切れ込みの厚さと駒の厚さが合わないと消音効果も十分に発揮されずチョットしたことで直ぐに駒から外れてしまうような不安があります。また、それ以上に初学者にとっては金属製にしてもプラスチック製にしても駒の上部に消音器が被さる形になるので、運弓=ボウイングで弓毛が駒に近いところを弾いている時に、弦と弓毛との接点を視界から隠してしまうという重大な欠点があります。そのため市販品でも弦の下の駒の周囲に一周させて磁力で貼り付けるタイプの消音器も売られています。しかし磁石で貼り付けるということと、金属製の消音器のほうが重量があるために消音効果が高い、という二つの知識を組み合わせれば、駒を直接磁石で挟んでも消音効果があるだろうと思い、直径10mm・厚さ3mmの強力ネオジウム磁石10個で200円というものを、これまた通販で購入しました。ヴァイオリンの駒の厚さであれば十分に強力な力で挟み込んでくれます。直径10mmが10個ですから駒の両側に5個づつ並びますがちょうど駒の幅に並んでくれます。上下にもう一列は並べられそうなので、もう10個追加で購入しようかと思っています。ということで駒に被せるタイプの消音器は、金属製もプラスチック製もお蔵入りとなりました。

 これだけでは当然会社から帰った夜に心置きなく練習することは出来ないので、まだまだ試行錯誤は続きます。それについてはまた明日。


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