生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

音量の小さいヴァイオリンを手に入れるには

2016-11-05 22:53:48 | 器楽・楽器

 ヴァイオリンの世界には子供の時に始めたアーリースターターと、大人になってから始めたレイトスターターという、ある意味差別的な言葉があるそうですが、私自身は全く気にしていません。レイトもレイト、50代後半で始めましたが、これから何処まで上達できるかが全てであって、今更子供の時に始めていたらと考えても何の得にもなりません。

 とは言え、一方で現役の給与所得者である以上、月~金の週日は実質的に練習時間を確保できないため、如何にして会社から帰宅した後の夜間に練習時間を確保するかが勝負だと思っています。夜に練習できなければ早朝に練習すれば良いという方もおられるようですが、それぞれの住環境(隣近所の環境)等によって、必ずしも朝の5時とか6時から楽器演奏が出来るものではないように思います。

 真っ先に考えるのは、サイレントヴァイオリン・エレキヴァイオリンですが、これは実際に弾いてみれば判ります。クラシックギターとエレキギターとの違いとほとんど同じ違いがあります。クラシックギターの練習にエレキギターを使う人はいないでしょう。それでも、それなりに高価なエレキギターであれば、夜間練習用のみにエレキ(サイレント)ヴァイオリンを用いるというのはありだと思います。とは言え、アコースティックヴァイオリンの夜間練習用に使えるエレクトリック(ヴァイオリン)は、入門用のアコースティックヴァイオリンよりも効果になるように思います。本番用の楽器よりも効果なエレクトリック(サイレント)ヴァイオリンで練習するというのも本末転倒の様な気がします。

 以前から静かにヴァイオリンを練習したいという要求はあったようで、ドイツのヴァイオリンメーカーのカール・ヘフナーにはモデル#362として、表板と裏板とをくり抜いて共鳴を殺したものが販売されています。それを意識してインターネットのオークションサイトで¥1,000-で落札したジャンク品のヴァイオリンの表板と裏板をくり抜いて、週日夜間の練習用に使っていました。表板と裏板をくり抜いた以外に駒の裏側にオーディオ用の防振ゴムを貼り付けましたが、生のヴァイオリンに比べて簡易騒音計で20dBは音量が下がっていました。

 練習時間を少しでも確保するために、当該自作ミュートヴァイオリンはマンハセット製のヴァイオリンハンガーを付けた譜面台に掛けておいたところ、家族が誤ってヴァイオリンを落としてしまい、ネックがボディから剥離して指板がお辞儀してしまうというトラブルに見舞われました。譜面台に楽器を掛けておくのは自分でも不安定という気がしていたので、家族を攻めるわけにも行きません。取り急ぎあらためてネットオークションで別の格安のヴァイオリンを落札しました。届いたジャンク品のはずのヴァイオリンの状態が結構良かったので、何となく表板と裏板をくり抜くのに躊躇してしまいました。

 そこで思いついたのが、ヴァイオリンに服を着せて音量を下げると言うことです。さっそく100円ショップに出かけてフェルト素材を購入してきました。表板と裏板の輪郭は同一と考えて良いので、裏板を縁取りして上下2枚とのり代部分を切り出しました。ここまではかなり上手く行ったと思っています。さて表板部分と裏板部分をどの様に接合しましょうか。最初のアイディアは、表板用フェルトと裏板用フェルトののり代部分にハトメ孔を設けて、その上下のハトメ孔を紐で閉じるというものです。汎用のハトメ金具とそのカシメ工具は4mm孔用に出来ていて、一般的な文房具にあるパンチャーの孔は5mmのため、自宅にある環境ではハトメを紐で締めるという構想は却下となりました。

 現時点では異状ですが、では2の矢としてどうするかですが、表板用フェルトと裏板用フェルトののり代部分を、横板用のフェルトベルトで接着しようと思っています。裏板用フェルトは全く一枚のフェルト生地で、ネックの基部と顎当ての金具、そして左右のCバウツ部分は弓毛が引っかからないように切り取りました。弦を張ったまま表板用のフェルトを装着するためにどうしようか考えましたが、駒の基部の部分を切り取って、テールピース部分から駒の切り取り部まで左右を分割する切れ込みを入れました。これで駒のペグボックス側から表板用フェルトを全面に装着出来ます。

 さて、ここであらためてヴァイオリンの音量を下げるための方策を考えてみました。ボディにフェルト製の服を着せる、f孔も当然塞いでいますが、どの程度効果があるか、まだ私自身半信半疑です。駒に被せるタイプの消音器が今日もっとも用いられている消音方法だと思います。それでもより消音したいという要求はあると思っています。カール・ヘフナーのモデル#362タイプのミュートヴァイオリンは間違いなく効果があります。しかしカール・ヘフナーのモデル#362自体が10万円以上で廉価とは言えないこと、自作する場合にはその楽器に対して元に戻せないダメージを加える心の痛みがあります。最も良いのは防音室環境を手に入れることだと思いますが、これはカール・ヘフナーのモデル#362を入手する以上の費用がかかると思います。

 そこでヴァイオリンの音量を下げる方法を様々考えてみました。先ず、魂柱を外す。まだ試していませんが、魂柱を外すと表板の振動エネルギーが直接裏板に到達する経路を遮断するので、裏板の振動エネルギーは大幅に減殺されるはずです。次に駒に質量あるいは制振材を付与する。初学者にとっては駒の上部を覆う形のものはボウイングを視覚で確認する妨げとなるので、出来れば駒の弦の下方に巻きつける形態の消音器にしたいと思います。f孔を塞ぐ。実際にf孔を塞ぐことでどの程度音量が下がるのかは全く見当が付きませんが、元々は表板も裏板も様々な周波数の振動を放出しているはずです。その中で、表板と裏板との振動が共鳴する部分のみが強調されてf孔から放出され、他の打ち消し合う振動は放出されないはずなので、f孔を塞ぐともしかしたら音色が濁る(不鮮明になる)方向に行くかもしれません。

 もう一つ、ヤマハの管楽器用の消音器にも使われていると思うのですが、イヤフォンやヘッドホォンにも使われている電子的なノイズキャンセリング機構ですね。楽器の音をマイクで拾って位相を逆転させて再生することで、楽器の生音を相殺して音量を落とす。弦楽器用には商品化されていないようですね。電子回路部分は¥1,000-も出さずに入手可能だと思います。電源部分も乾電池を使用すれば2~3百円もかかりません。ではなぜ商品化されていないかというと、再生パワーと再生を担う費用対効果に見合った適当なスピーカーがないということではないかと思います。スピーカーと楽器とでは指向性が異なるので、楽器との相対位置関係によってはほとんど消音効果が生じない方向も生じるはずです。そのために大手楽器メーカーでも商品化しないのでしょうか。ということは管楽器に比べると弦楽器の方が指向性が広いということでしょうか。感覚的には納得できますね。あるいは(日本における?)楽器奏者の人口が多いか少ないか、単にそれだけなのかもしれません。この問題は市井の一個人が推し量ることの出来る問題ではないので、先ずはヴァイオリン用の消音用フェルト服を完成させた上でその効果を確認し、満足できなければ前回同様カール・ヘフナーのミュートヴァイオリンよろしく表板と裏板とをくり抜いて、更に魂柱の有無が音量に寄せる効果などを確認していきたいと思います。但し、全ては私自身が週日の夜間にヴァイオリンの練習時間を確保するためですので、それぞれの効果を報告するには時間がかかるかも知れません。

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