生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

CD紹介 片岡啓子 「愛のカンツォーネ」

2017-07-06 23:18:21 | CD、オーディオ等のはなし

 片岡啓子女史は、一時はミラノに在住してヨーロッパで活躍されていたようですが、現在は東邦音楽大学の教授職を務めておられるようですね。生歌を聞いたことは残念ながらありません。以前に「イタリア古典歌曲集」というCDを購入して初めてその音源を聞きましたが、単に水準以上の演奏技術と言うよりも、細部に至るまで作品に対する愛情やリスペクトが感じられる演奏に感動しました。その頃から「イタリア古典歌曲集」以外のCDも購入したいと思ってディスコグラフィーを調べ、「愛のカンツォーネ」の存在もその時点で認識していました。

 ネットの大手オークションサイトに「愛のカンツォーネ」が出品されていることにも以前から気づいていましたがもう少し価格的にこなれて欲しいと思っていたところ、出品者が何回目かのプライスダウンをしてくれて、狙っていた価格帯に入って来たので速攻でポチリました。

 期待を持って購入したためか、何の期待もなしに「イタリア古典歌曲集」を初めて聞いた時ほどの感動は受けませんでしたが、「愛のカンツォーネ」ではその選曲に驚きました。カンツォーネというと男声では「オー・ソレ・ミオ」や「帰れソレントへ」、トスティの「マレキアーレ」やクルティスの「勿忘草」辺りが定番でしょうか?片岡啓子女史の「愛のカンツォーネ」にはこの様な男声が得意とするレパートリーは皆無ですね。知らないタイトルの曲だと思って聴いて見ると1960年代、70年代にヒットしたポピュラー系の歌も含まれています。コンティ・バーチェの「雨」やブリエートの「ラ・ノビア」等。

 声楽の勉強というよりは、アンコールの曲を探すのに参考になるCDだと思います。しかし、片岡啓子女史が歌っているだけあって、どの曲も聞き込めば実は勉強になる要素がふんだんにあります。多くの曲はイタリア語で歌われていますが、何曲かは日本語で歌い始めて途中からイタリア語に代わるものもあります。その日本語の歌唱が極めて自然で、よく訓練された日本人声楽家による発声でありながらオペラチック過ぎない辺りが絶妙ですね。またイタリア語のみで歌われる曲も全体の構成が必要十分で、くど過ぎず物足りなくも無く、フィナーレへ向かって自然と盛り上がっていくフレーズの持って行き方が秀逸です。是非是非「愛のカンツォーネ」を購入してお聞きください。少し聞き込んでから曲ごとに紹介したいと思っています。

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