生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

題名のない音楽会 「難しいピアノ曲を弾く音楽家たち」

2017-01-15 22:54:09 | TV番組など

 で、スタジオに福間洸太朗氏と森下唯氏の2名のピアニストを迎え、オープニングは連弾による「チョップスティックス ハンガリー狂詩曲風」より、2曲目は福間氏のストラヴィンスキーの「火の鳥」をアゴスティがピアノ独奏に編曲した中から『凶悪な踊り』。次いで森下唯氏はお約束のアルカンの「鉄道」、最後に福間氏によるバラキレフ作曲の「イスラメイ」という構成で、MCの五嶋龍氏も途中で笑ってしまったと言っていましたが、まあそういう番組でした。

 最近このブログでも姿勢について何度か書いたこともあって、見ながら演奏する姿勢が気になってしまいました。福間氏も森下氏も鍵盤に覆いかぶさるように背骨が前方に湾曲しているように見えます。それでも福間氏は湾曲した背骨の延長線上に頭が乗っているように見えますが、森下氏は湾曲した背骨の延長線上よりもさらに前に頭が落ちているように見えます。森下氏の演奏姿勢は必要以上に肩や首の筋肉に緊張を強いるものではないかと心配になります。若いうちは良いですがどこかで矯正しないと結局は演奏家寿命を無駄に短くしてしまわないかと思います。森下氏に比べれば福間氏の方が間違いなく演奏家寿命は長いと思います。

 スタジオでトークしているときの姿勢をみても、森下氏が一番猫背で、福間氏の姿勢は日本人としてはそれほど悪くないかも知れません。五嶋氏は今回の番組の中ではヴァイオリンの演奏はしませんでしたが、森下氏、福間氏と比べて最も良い姿勢の様に見受けました。演奏する楽器がピアノとヴァイオリンとで異なるのかも知れません。ピアニストもヴァイオリニストも肩こり、首こりが原因で演奏家寿命を終えてしまう人も少なくないようなことを聞いたこともあります。もう一人MCでアナウンサーの松尾由美子さんは、紅一点で見られているという意識があるからか、姿勢が良かったですね。

 他人から、というよりも異性から見られているという緊張感があると、自ずから背筋を伸ばした良い姿勢をとりますよね。演奏するための良い姿勢はと一々考えて積み上げているよりも、自分が好感を持っている異性に見られていると想定したときに自然と取ってしまう姿勢が、案外良い演奏姿勢ではないかと思い当たった次第です。