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まず店頭で上巻の最初の2,3ページを読んでみる。
スッと物語に入り込めるようであれば、下巻ともども抱えてレジに駆け込んだほうが良い。
何せ上下巻あわせて1000ページ以上の大作だ、立ち読みなんてしていたら何日通っても足りない。
まー俺は一切立ち読みせずにしかもアマゾンで買ったんですけど。
それでも最初の2,3ページで、ニュル北コースの長い長ーい下り坂をフルブースト状態のGT-Rで突っ込んでいくように吸い込まれた(←妄想)。
特に下巻。
ほぼ全ページがクライマックスなのであまり息つく暇がない。
これから下巻読む予定の人は、暇な一日を作って朝から読むのがお勧め。
でないと無駄に夜更かしする羽目になる。
これはフランス料理だ、とも思った。
物語の節々がちゃんと計算されていて凝っていて、でも全体としてクドくない。
そういえば上下巻で3600円もするシロモノだ、そこらへんの小じゃれたレストランのランチコースがいけるではないか。
エンターテイメント性でいうなら1Q84といい勝負かもしれないな。
言うなれば『持ち運びできるフランス料理』・・・?
俺は1Q84のほかはノルウェイの森しか村上春樹を読んだ事がないのだが、
果たして彼は「ファンタジー系」の小説家だったっけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
それが読んでて少し思った違和感。
実際そういう芸風なのかもしれないが、なんか不思議な方向に話が進んでいくので変な感覚を覚えた。
でも、話の根本を成すのはやっぱり「愛」なんだよな。
愛とは、相手を思いやること。(←これは俺の自説)
「それから」と運転手はルームミラーに向かって言った。
「ひとつ覚えておいていただきたいのですが、ものごとは見かけと違います」
小説を書くとき、僕は言葉をつかって僕のまわにりにある風景を、僕にとってより自然なものに置き換えていく。つまり再構築する。
そうすることで、僕という人間がこの世界に間違いなく存在していることを確かめる。
「少数の人の側に入ってしまうと、面倒なことばかり考えなくちゃいけなくなる」
「でもそういう環境にいれば少なくとも、自分の頭が使えるようになるかもしれない」
「でもね、メニューにせよ男にせよ、私たちは自分で選んでいるような気になっているけど、実は何も選んでいないのかもしれない。それは最初からあらかじめ決まっていることで、ただ選んでいるふりをしているだけかもしれない。」
「物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはならない」
「でもこれは物語じゃない、現実の世界の話よ」
「誰にそんなことがわかる?」
「この世には絶対的な善もなければ、絶対的な悪もない」
「光のない影はなく、また影のない光はない」












村上春樹ってファンタジー系、とは思わないけれど、ありそうもない話が当然あるような感じに話が進んでいくっていうのは良くありますね。
のりさんは気に入ったようですね。
自分でも驚いたくらいです。なんでこんなに速く物語に入り込めるのだろうって・・
あ、本文に書き忘れていたのを今思い出したんですけど、村上春樹の文章は細かい割りにしつこくなくて、良い人はとことん良く、悪者はとことん悪者であるさまがすごく伝わってくるんですよね。
だからすぐに感情移入できるのではないかと思います。
前情報を一切入れたくなかったので、この記事だけ飛ばしてたんですよ〜。
村上春樹のこういう冒険系?すごく好きです。
sallyさんも書かれていますが、
>ありそうもない話が当然あるような感じに話が進んでいく
こういう雰囲気がすごく独特で好きです。
この本の中に書かれていましたが、無駄なものは一切ないけれど不足している部分もない、そんな小説ですね。
ホントこの人は別格ですね〜。すごいなーと改めて思いました。
のりさんの「フランス料理」とは言い得て妙ですね!
あと、内容を引用している部分が全く被っていなかったのが、とても興味深かったです。
彼の著作は思わず引用したくなる・・というより日々の会話に流用したくなるものが多い気がします。
一言だけなら自分でも思いつくけどそれが各所にちりばめられているからなぁー・・
そんな小説を周期的にリリースできるのはやっぱり才能なんでしょうねぇ。