今週は川越税務署の電話から始まりました。
先週は世界的な株価全面安で久々の円高、やっとユーロの送金ができ、トライアルの注文品をイタリアから入れる手配をしました。今日のレートをみて、3円もちがうとニンマリ。
さて、先週末は病み上がりの心身にむちをうって、少し気合を入れるために
今週のFOODEX JAPANに行くのに体を慣らしておく意味もあり、
ドリームゲートプロデュースのTOKYO起業家サミットに参加しました。
海外から起業家を呼ぶなどとずいぶん大々的なイベントで、メインステージも見たかったのですが、1つだけということで自分の仕事に関係ありそうな「食品」のカンファレンスに参加することにしました。
4人の食品関係の若手経営者と1人のコーディネーターのパネルディスカッションという形で3つのテーマ
1.食糧自給率40%、未来の日本を守る
2.食品クライシス、日本に作り手がいなくなる
3.食育が日本の食を変える(?)
について討議され、その5人を取り囲んで観客が拝聴するというスタイルで進められました。
私も5人のやりとりや意見を聞きながら、自分自身もあれこれと思いをめぐらせながらその3つのテーマについて考えてみました。
1.の食糧自給率をあげるということについて
これは、主には農業水産省等のお役所の仕事で結局政策次第というふうに感じました。農水省は農産物の輸出を推進しているようですが、確かに日本の農産物のブランド力があがり、世界的に知名度が高くなると農業従事者にとって良いモチベーションになるかも知れないとは思います。
確かに日本の食のスタイルが欧米化しており、主食である米離れの影響は否めません。麺、パンに使用される小麦の大部分は輸入品ですから。
ただ、米原料のパンなども開発されていますし、和食は健康に良いということで回帰の傾向もありますし、世界的に日本食ブームというのは明るい材料です。
地産地消やフードマイレージの問題等、優良な国産品を国民が支持し、消費するという風潮を作り出していくのに企業の力は否めないと思います。
草の根的な運動は長い目で見れば強い。
農地利用についての法律もその方向に向けて整備されることも急務のように思いました。
円安になれば、輸入品が国内に入りづらくなるので、そうなれば一番良いというパネラーのご意見もありましたが、為替や食品の輸入についても外交上の問題やWTOのからみもあり、国際的な圧力がかかると米国牛肉のBSE問題と同じようになります。
ただ、どんなに海外からものが入っても根付くかどうかは、日本の伝統的な食文化がしっかりしていれば長い目で見れば一時的なものなのではないかとも感じます。
2.生産者について
日本の農業従事者の高齢化、減少について歯止めをかけるのにはどうしたら
良いか?
農業ビジネスの成功例を作る、スタープレーヤーである生産者を作る等々のご意見があり、その通りだとは思いました。
農業という仕事につくことがステイタスになれば良いのだと思います。
作り手の不足は農業だけでなく、伝統工芸の職人や工業の世界でも起きていることで、ものづくり全体の問題になっているのだなと感じました。
今、工業の世界でも行なわれているように優良生産者の栽培技術等などを残すのにITの力を利用したり、最先端の農業テクノロジーが生かされることでこの問題を少しでも払拭できれば良いと思います。
「消費者は生産者に対して思いやりがない」、「生産者は自分の作ったものが消費者にどう評価をされているか知らない」等のご意見を聞いたときに、種苗会社はもっと消費者との距離が遠い、天と地の差があると感じました。
直接、消費者との取引がないので無理もないかも知れませんが・・・
マクロ的には国内農産物・食品のブランド力を上げることも重要で、それには種苗会社の貢献が必須だと私は思うのですが、どうなのでしょう。
3.食育について
食育は今政府主導で言われていることですが、本来は一般家庭や学校給食で行なっていたことではないかと思います。
昔と違って食に関する情報が氾濫し、パネラーの方がおっしゃっていたように食について「正しい知識を身につけること」が肝要です。
個食、中食、外食の増加による食のバランスの乱れからくる、生活習慣病者の増加、その若年化。
ダイエットや健康志向のためにサプリや健康食品も増え、食品でも特定の栄養を補強した特定保健用食品(トクホ)など、新しいタイプの食品も増えているので矛盾しているようですが、「食育」というものが必要なのかなあと感じました。
2時間ほどの時間でしたが、私自身の「食」に対する考えも整理でき、これから自分が何をやっていけば良いかということを考えるきっかけを頂き大変参考になりました。
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