医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

二弁弁護士 業務上横領事件 永野弁護士に懲役4年の求刑

2017-06-12 19:32:55 | 傍聴記
804号法廷(藤井俊郎裁判官)で永野貫太郎弁護士に対する業務上横領事件の論告求刑公判を傍聴しました。

弁護側が、被告人の自宅の土地建物の登記情報を追加の証拠として提出しました。
それによりますと土地については定期借地権になっていて奥さんと準共有、建物も共有で被告人の持分に相続財産管理人によって仮差押えの登記がされている。

検察官の意見です
事実関係は公判廷で取り調べ済みの関係証拠から証明立証は十分です。
情状関係について、被告人は事務所経費を捻出するのが困難になり弁護士としての収入が減っているにもかかわらず何の対策も講ぜず漫然と従前通りの弁護士活動を続けた後、無計画にクレジットカードのキャッシングを繰り返したことは自業自得というより他ありません。被告人は4年9カ月の間に30回の横領行為に及んでおり被害総額は2166万円で同種事案の中で極めて悪質性が高い。被害弁償をする意思はあるようですが、自宅の売却が出来ていません、被告人にはその他には弁済に充てる資力がありません。被告人は弁護士でありますが弁護士というのは法律の専門家として高度な社会的信用を得ている職業です。裁判所から選任された相続財産管理人という公的職に就きながら多額の金銭を横領したのは弁護士及び相続財産管理人の仕事に対する社会的信用を失墜させて社会に大きな影響を与えました。横領行為の発覚を免れるための隠ぺい工作までしています。被告人につきましては罪の重さを十分認識させ規範意識を高めさせるために相当期間、矯正施設において収容すべきです。以上諸般の事情を考慮して相当法条を適用のうえ、被告人を懲役4年の実刑に処するのが相当と考えます。

弁護側の意見です
社会的な信頼を裏切り、相続財産管理人として多額の財産を横領したことは誠に残念です。
情状としましては反省することが大事です。弁護士職務規定に違反し犯罪を犯してしまい深くお詫びをする。弁護士全体の社会的評価も下げてしまい後輩の人権擁護活動に勤しむ弁護士たちの志を傷つけたのではないかと危惧し心が痛みます。被害賠償は200万円程度払いました。住宅ローンが600万円残っていますが売却できれば更なる返済が期待できます。被告人は私利私欲によって公金を横領したものではありません、浪費、遊興費に使ったいうのではない。弁護士生命を懸けた目的のために役立てたということを被告人は述べています。家族の支えは期待できます。被告人が立ち直り再起することを弁護人は信じております。被告人に本件責任を自覚させ社会生活を通じて立ち直るような判断を期待します、当裁判所の格段の理解と同情と配慮を求めます。

裁判官から促されて、被告人は証言台の前に立ちました。
これで審理を終えます、何か言っておきたい事はありますか?
皆様にご迷惑をお掛けしました。それだけです。

次回判決になります。
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