中央美術学園 新校友会~卒業生アルバム~

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7月12日、卒業生漫画家 川上なつみ先生来校!

2017年06月19日 | 校友会員の近況

 

卒業生の少女漫画家 川上なつみ先生が7月12日、来校します。

当日は前期合同作品講評会ですね。作品講評をお願いしました

昨年9月2日(金)の「夏期課題発表大会」では、終了時間が遅くなりすぎ、ご実家の長野へ戻るバスの都合で途中退席されましたが、今回は食事会もしたいですね

昨年は、講評会後に言葉をもらいました。

 

 

中美の生徒のみなさんへ


講評会ではありがとうございました。しかしろくな働きもせずに帰りのバスの都合で途中退席してしまいました…本当にすみません。
先日お伝えできなかったことをお伝えします。

自分の好きなものについて考えてみてください。

私は漫画家なので、漫画を例に考えてみます。
好きな漫画があるとして、どこが好きなのか。
話が好きだったら、話のどこに惹かれたのか。世界観、テーマ性、話を動かすキャラクター。
キャラクターが好きだったら、キャラクターのどんな部分に惹かれたのかなど、考えられるところまで突き詰めてみてください。
「……あれ?もしかしたらキャラクターが好きなのではないのかも?」と気づいたりするかもしれないです。そうしたら何段階でも戻って考えて大丈夫です。

他の好きな漫画、映画、小説と共通する好きな部分はどこか。読むのはそうでもないけど、描くのは好き、という部分はどこか。
いろいろ考えると自分の「好き」が明確になってくると思います。

そうやって見えてきたものを大事にしてください。きっとあなたの支えになります。

「プロは好きなものだけを描けるわけじゃない」というイメージがあるかもしれませんが、多かれ少なかれ、作品に「好き」を盛り込むことができます。というより、作者のモチベーションを上げる「好き」を盛り込まないと描いていけないことが多い気がします。
そしてそれは作品を見る人にも良いように伝わります。

「私はこれが好きなんだ!好きで描いてるんだ!」というものが明確であれば、創作がつらくても楽しいものになるんです。ひたすら楽しいものになるかもしれません。

可愛い女の子、荒廃した世界、Gペンで線を引くこと。好きなものはなんでもいいです。

漫画を例に考えてきましたが、「この『好き』を活かせるのは漫画じゃない!」と気づくかもしれません。それでも大丈夫です。イラスト、写真、他の世界に飛び込みたいと思ったらそれでいいんです。

……ここまで書きましたが、作品と講評会を見た限りでは、みなさん自分の「好き」をわかっているなぁと思いました。

明確に自分の好きなことがわかっていれば、きっといろんな世界で役立ちます。がんばってください!

川上なつみ


在校生思いの卒業生が多くてありがたいですね。

川上さんももちろん学生時代から知る一人ですが、まっすぐに生きる純粋な力を感じます。

きょうもある卒業生から相談がありましたが、

「中美は、あったかい陽だまりのようでした」と言っていました。

近所のネコさんにとっても、そのようですね



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