中央美術学園 新校友会~卒業生アルバム~

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卒業生少女漫画家 川上なつみ先生、講師デビュー!!

2017年02月01日 | いま、中美では

数多くの作品をマーガレットで発表している卒業生の少女漫画家 川上なつみ先生が、新学期から特別講師として入ってくれることになりました。

「2014年漫画家デビュー。集英社の別冊マーガレット系列で読み切りを載せていただいています。
若いみなさんの情熱に触れたいです。原稿もやる気もぜひ見せてください。 川上なつみ」

9月の合同作品講評会では、内田かずひろ先生(ロダンのココロ・朝日新聞連載等)や松浦まどか先生(ヤングマガジン連載作品等)などなどの人気漫画家講師の先生や、

かずまこをさん、川上なつみさんなどの卒業生漫画家も参加してくれましたね

その講評会後、川上さんから学生あてにメールが届きました。

自分の好きなものについて考えてみてください。

私は漫画家なので、漫画を例に考えてみます。
好きな漫画があるとして、どこが好きなのか。
話が好きだったら、話のどこに惹かれたのか。世界観、テーマ性、話を動かすキャラクター。
キャラクターが好きだったら、キャラクターのどんな部分に惹かれたのかなど、考えられるところまで突き詰めてみてください。
「……あれ?もしかしたらキャラクターが好きなのではないのかも?」と気づいたりするかもしれないです。そうしたら何段階でも戻って考えて大丈夫です。

他の好きな漫画、映画、小説と共通する好きな部分はどこか。読むのはそうでもないけど、描くのは好き、という部分はどこか。
いろいろ考えると自分の「好き」が明確になってくると思います。

そうやって見えてきたものを大事にしてください。きっとあなたの支えになります。

「プロは好きなものだけを描けるわけじゃない」というイメージがあるかもしれませんが、多かれ少なかれ、作品に「好き」を盛り込むことができます。というより、作者のモチベーションを上げる「好き」を盛り込まないと描いていけないことが多い気がします。
そしてそれは作品を見る人にも良いように伝わります。

「私はこれが好きなんだ!好きで描いてるんだ!」というものが明確であれば、創作がつらくても楽しいものになるんです。ひたすら楽しいものになるかもしれません。

可愛い女の子、荒廃した世界、Gペンで線を引くこと。好きなものはなんでもいいです。

漫画を例に考えてきましたが、「この『好き』を活かせるのは漫画じゃない!」と気づくかもしれません。それでも大丈夫です。イラスト、写真、他の世界に飛び込みたいと思ったらそれでいいんです。

……ここまで書きましたが、作品と講評会を見た限りでは、みなさん自分の「好き」をわかっているなぁと思いました。

明確に自分の好きなことがわかっていれば、きっといろんな世界で役立ちます。がんばってください!

川上なつみ

 

さまざまな分野で実際に活躍する卒業生が多いのが中美の特徴だと思います。

卒業生漫画家も多いですが、締め切りに追われて忙しい毎日。でも、後輩学生のためならと・・・仕事の谷間のときに特別授業に入ってもらえるよう、何人かの方にいま交渉しています

みんな、学生時代から知ってるだけに楽しみですねー

すでに月刊少年サンデーの編集さんがついた学生もいる、マンガ出版社編集部作品添削会ですが、また2月下旬ころに、コミックガーデン編集部さまなども来校していただくよう考えています。

漫画家志望の卒業生で興味ある方は副田まで連絡を

そういえば、以前もテレビ東京ディレクターから取材ありましたが、ぼくの先祖とされる武将 副田甚兵衛(豊臣秀吉の妹 朝日姫の最初の夫)についてまた取材申し入れがありました。なかなか業務多忙ですがね