10月13日は「十三夜」です
明日、10月13日は旧暦九月十三日で「十三夜」です。(でも月齢の十三夜は次の日の十四日です)
旧暦の毎月十三日の夜を「十三夜」と言いますが、旧暦九月十三日の夜は特別で、古くからこの夜に、月を鑑賞する風習があったようです。
旧暦八月の十五夜(中秋の夕月)に対し「後(のち)の月」と言い、十五夜を芋名月と言うのに対し、豆名月とか栗名月といいます。十五夜と同じように供え物をして祝いますが、旬の大豆と栗が主役です。
十三夜の月祭りは日本固有の風習で(この夜、月を祭り秋の収穫を感謝する行事ではなかったかと考えられます)、十五夜の様に中国から伝来したものでは無いようです。
醍醐天皇の時代、延喜十九年(919年)の九月十三日に、観月の宴が催されたのが始めだとも言われますが、はっきりした事は解かっていません。
また、旧暦八月十五夜の月見をして十三夜の月見をしない事を、片月見と言って嫌う風習があったようです。十五夜の月見をしたら、必ず、翌月の十三夜にも月見をして祝うものだとされていたようです。
以下私感です。
我々の先祖、江戸期までの人達は完全な物や完成した物では無く、僅かに崩した物や僅かに未完成なものに、美しさやものの哀れを、見たのではないかと思います。だから、完全
な形のものを、「野暮(洗練されていない)」と言い、少し崩したものを「粋(あか抜けている)」だと言ったのではないでしょうか、ただ、時と場所に応じてではありますが。
少し崩した物にするには、完全な形を把握しておく必要があります、きちりと、把握しないまま崩すと、それは、崩したのでは無く、たんに、崩れた物にしかならないと思います。
近頃の若者のストリート系のファッションと同じで、フォーマルウエアをきっちり着こなして、ストリートファッションの思想を理解してからでないと、粋な着こなし方は出来なくて、たんに乱雑な服装でしかないとおもいます。
服装はその時の自分の心ですから。