勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

フィクサー(2007年)

2008年04月13日 | 洋画(アメリカ系)
弁護士事務所の”もみ消し屋”マイケル・クライトン。永年所属する事務所がかかわる農薬会社の薬害集団訴訟。製薬会社側有利の条件で和解しようとしたとき、その全てを覆す暴露が行われようとしていた。もみ消し屋のマイケルにもみ消し依頼が来るが、それにより彼自身も大きな陰謀の渦に巻き込まれていった・・・。

ジョージ・クルーニー製作総指揮の作品。ジョージ・クルーニーは、このところ、出演&製作総指揮というのが多いですね。これもその一つです。ジョージ・クルーニーが製作に関わる作品は社会派の作品が多いんですが、これも社会派・硬派の内容です。でも、彼がそう言うように関わった作品って、結構難解だったり、一癖あったりするんですよねぇ。これはその中でも判り易い方です。

薬害集団訴訟は、時折、日本でも発生して問題になっていますね。大企業相手の集団訴訟は、原告側の苦労がいろいろと語られることもありますが、この映画のような”汚い”手も使われるのは、想像に難くありませんね。この映画で、”フィクサー”と言う言葉が、アメリカの法曹界での ”もみ消し屋” の隠語だと初めて知りました。

とってもアメリカ的な印象の映画です。勝てば官軍と言うことなんでしょうね。勝つためには何でもアリ。一応、最後にケリは付くんですが、スッキリしたケリではありません。何か、むなしい感じの結末です。あえてそう言う雰囲気の結末なんだと思いますが。

原題は ”Michael Clayton”です。作家のマイケル・クライトンと日本語での発音は同じですが、作家の方のスペルは ”Michael Crichton” です。

タイトル フィクサー
原題 Michael Clayton
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2007年/アメリカ
製作総指揮 スティーブン・ソダーバーグ
監督・脚本 トニー・ギルロイ
出演 ジョージ・クルーニー(マイケル・クライトン役&製作総指揮)、トム・ウィルキンソン(アーサー・イーデンス)、ティルダ・スウィントン(カレン・クラウダー)、シドニー・ポラック(マーティ・バック役&製作)、マイケル・オキーフ(バリー・グリッソン)

[2008/04/13]鑑賞・投稿


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