勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

のぼうの城

2012年11月11日 | 邦画
石田三成による忍城水攻めの史実を元にした映画。

2011年9月17日公開予定であったのですが、同年3月11日の東日本大震災をうけ、その水攻めのシーンが津波を思い起こさせるということから一転公開延期となった後、満を持しての公開です。いや、確かに水のシーンは、津波を思い起こしますねぇ。ちょっと特撮っぽさが抜けていませんが、家屋を破壊していくなど結構な迫力です。なお、公開に際しては、人が水に飲まれるシーンなどについては修正が行われたそうです。

豊臣秀吉を市村正親が演じています。この秀吉が、これまで数々の時代劇などで演じられてきたイメージとは異なる秀吉。これまでの秀吉は、恰幅がよいオッサンと言うイメージですが、市村正親の秀吉は、スリムで、派手な秀吉。派手という所は、実際の秀吉と共通ではありますが、秀吉のイメージ一新です。

のぼうは野村萬斎なんですが、なるほどね。こののぼうは、野村萬斎しか出来ないかもしれませんね。田楽踊りなど、野村萬斎自ら振り付けをしているようですし。声、踊り、これは、元々これらをやっている人ならではでした。

意外や意外に良かったのが、上地雄輔。最初石田三成が上地雄輔と聞いた時は、「えっ?マヂ!」と思ったんですが、世間一般のイメージとは異なり、きちんと石田三成を演じています。これは儲けものだったなぁ。

逆に、敢えてバッシングを覚悟で言うと、芦田愛菜は不要。確かに原作にもちどりは出てくるんですが、あまり重要な役割ではなかったし、「この役は映画で必要?」と感じました。人気者だけに、必要以上に目立ってしまったしね。

あと山口智充も空回り。彼は芸達者なので期待していたんですが、それが災いして空回りした感があります。だってねぇ。あの目を見開いた表情は・・・、ネタ以外の何物でもないように見えてしまいました。

鬨の声とか、忍城内部の様子とか、意外にちゃんと考証しているような感じでした。ですが、ちょっと微妙に思ったのが、セリフがところどころ現代語だったところ。原作でもそうだったかもしれませんが、本で読むのと、言葉(音)で聞くのとでは印象が違いますね。原作の時はあまり何とも思わなかったんですが、映像から出てくる音で聞くと、ちょっと違和感を覚えました。

エンドロールが、今の忍城周辺の映像になっています。お城の門の名前のついた地名がまだ残っているんですね。

いや、良かったです。

タイトル のぼうの城
日本公開年 2012年
製作年/製作国 2011年/日本
監督 犬童一心、樋口真嗣
原作 和田竜
出演 野村萬斎(成田長親/成田氏長の従兄弟)、佐藤浩市(正木丹波守利英)、成宮寛貴(酒巻靭負)、山口智充(柴崎和泉守)、榮倉奈々(甲斐姫)、鈴木保奈美(珠/成田氏長の妻)、平泉成(成田泰季/長親の父)、西村雅彦(成田氏長/成田家当主)、尾野真千子(ちよ)、芦田愛菜(ちどり)、前田吟(たへえ)、中尾明慶(かぞう)、夏八木勲(明嶺和尚)、市村正親(豊臣秀吉)、上地雄輔(石田三成)、山田孝之(大谷吉継)、平岳大(長束正家)

2012/11/11]鑑賞・投稿
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