勝手に映画評

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シャーロック・ホームズ / Sherlock Holmes

2010年03月14日 | 洋画(イギリス系)
実在説も有る(?)シャーロック・ホームズ。今回の映画は、コナン・ドイルの原作には無いオリジナル脚本です。今回シャーロック・ホームズを演じたのは、ロバート・ダウニー・Jr。そして、初老の紳士と言うイメージのあったワトソン医師は、何と!ジュード・ロウ。若いワトソンです。

設定は、1891年。モリアーティ教授と死闘を繰り広げる「最後の事件」も1891年なので、その直前と言う感じですかね。もっとも、「ボヘミアの醜聞」が出版されたのは1891年7月なんですが、この時既に『故アイリーン・アドラー』と「ボヘミアの醜聞」にはあるので、それより前と言うことですね。と言う事で、本当に「最後の事件」の直前ですね、たぶん。

シャーロック・ホームズと言えば、NHKで放送されていたバージョンに出ていたジェレミー・ブレットが思いつくのではないでしょうか? その作品でのシャーロック・ホームズのイメージは、物静かで、日本人がイメージするイギリス紳士と言う感じではないかと思います。彼の演じるシャーロック・ホームズも、一級品でした。乱暴なシャーロック・ホームズなんて、嫌ですよね(笑)。

でも、この映画を見ながら思い出してみたんですが、原作には、ホームズが、明かりを消して煙(タバコ?アヘン?)の充満した部屋に居る描写や部屋で銃をぶっ放す描写、あるいはバイオリンを引きながら色んな思索にふける描写、また、マーシャルアーツやバリツ(バーティツ)の使い手であることの説明、そして何より、結構、銃を持って、ワトソンと共に犯罪現場に踏み込むなどのシーンが有ったことなどを沢山思い出しました。巷では、この「シャーロック・ホームズ」は、『元々のイメージ近い』と言われていますが、本当にそうかもしれませんね。映像で見ると、あの描写は、こういう事だったのかと思いました。

ローザラム卿の事を“首席裁判官”とか訳していましたが、それって、大法官か何かではないかと思いました。

いやぁ、意外でしたが、ロバート・ダウニー・Jrのシャーロック・ホームズは、良いですね。良く考えると、シャーロック・ホームズ一番活躍したこの時期は、脂の乗った壮年期であるはずですから、ロバート・ダウニー・Jr位の年齢が丁度良いのかもしれませんね。あわせて考えると、ワトソンもそうで、ジュード・ロウ位の年齢だったのかもしれません。

聞くところによれば、続編が作られているらしいです。って言うか、モリアーティ教授の存在を匂わすあの描写は、どう考えても次への伏線です(笑)。

第67回ゴールデングローブ賞主演男優賞ミュージカル・コメディ部門(ロバート・ダウニー・Jr)授賞です。第82回アカデミー賞では、作曲賞、美術賞にノミネートされましたが、授賞はなりませんでした。

タイトル シャーロック・ホームズ / 原題 Sherlock Holmes
日本公開年 2010年
製作年/製作国 2009年/イギリス
監督 ガイ・リッチー
出演 ロバート・ダウニー・Jr(シャーロック・ホームズ)、ジュード・ロウ(ジョン・ワトソン)、レイチェル・マクアダムス(アイリーン・アドラー)、マーク・ストロング(ヘンリー・ブラックウッド卿)、ケリー・ライリー(メアリー・モースタン)、エディー・マーサン(レストレイド警部)、ジェラルディン・ジェームズ(ハドソン夫人)、ジェームズ・フォックス(トーマス・ローザラム卿/大法官?)、ウィリアム・ホープ(スタンディッシュ駐英米大使)、ハンス・マシソン(カワード卿/内務大臣)

[2010/03/13]鑑賞・投稿


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