勝手に映画評

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聖の青春

2016年11月26日 | 邦画
羽生と同世代で、『東の羽生、西の村山』と並び称された天才棋士村山聖の短い一生を描いた作品。

不勉強ながら、村山聖の事はこの作品を目にするまで知りませんでした。もちろん、羽生善治の事は知っているんですが、彼と同世代にこんな凄いライバルがいたとは。野球では“松坂世代”“ハンカチ世代”、ゴルフでは“石川遼世代(とは、あんまり言わないかな?”などと、色んなスポーツで“XX世代”と言う言われ方で、同世代の傑出した選手たちがいたりしますが、将棋でも羽生世代と言われる名棋士が居たんですね。

この作品は、村山と羽生に尽きますね。村山聖を演じるために20Kg以上も体重を増量した松山ケンイチ。あそこまで容貌が変わるということは、20Kgでは済まない気がしますけどね。でも、映画公開の頃には、スッキリと戻っていて一安心です。

そしてもうひとりの羽生善治を演じた東出昌大。いやぁ、羽生になりきっていましたね。劇中掛けていた眼鏡も、羽生本人からもらったものだそうです。でもちょっと気になるのが、羽生本人の身長は172cmと言われているんですが、演じている東出昌大の身長は189cm。圧倒的に違うんですけど?でも、調べてみると、村山聖の身長は160cm前後だったらしく、演じている松山ケンイチの身長は180cmだそうです。と言う事は、本物は172cm(羽生)対160cm(村山)、俳優は189cm(東出)と180cm(松山)なので、余人を交えず二人のシーンであれば、比率的にはそんなに違和感はないのかも(笑)。って言うか、将棋は座って指すので、そもそも身長はあまり気にならないという話も・・・。

さて、真面目に作品の話に戻ると、羽生と村山の最後の対局。凄い!将棋なので、当然動きが激しいわけは無いんですが、何か心に刺さってくるような気迫を感じます。心が揺さぶられました。村山のセリフに「将棋は殺し合い」と言うのが有るんですが、それを見事に表現していたと思います。

タイトル 聖の青春

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/日本
監督 森義隆
原作 大崎善生『聖の青春』
出演 松山ケンイチ(村山聖)、東出昌大(羽生善治)、染谷将太(江川貢/奨励会員、聖の弟弟子)、安田顕(橘正一郎/棋士)、柄本時生(荒崎学/棋士)、筒井道隆(橋口陽二/将棋連盟出版部)、北見敏之(村山伸一/聖の父)、竹下景子(村山トミ子/聖の母)、リリー・フランキー(森信雄/棋士、聖の師匠)


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