かったかくんのホームページ

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思いの交錯

2014年06月20日 | Weblog
山あいの校庭響く「おはよう」の
        生徒と保護者のあいさつ運動


 



今日の朝は交通安全日でした。学校の周辺には、地域の方が立ってくれていました。



また歩道橋の下は、PTAの方、生徒会、先生方が立って、交通指導とともにあいさつ運動を展開しました。生徒会がこの運動に参加するのは初めてでした。あたたかな光景が広がっていました。



いろんな取り組みの中で、生徒たちがしっかりとあいさつができる、地域の中で繋がりが持てる力をつけていって、これからの時代の中で、「優しく」「強く」生きていって欲しいと思います。
 


ちょっと嬉しかったことがあります。今日の朝、全校集会がありました。その中で、市総体の表彰式がありました。賞状を入賞した生徒一人ひとりに渡しました。賞状を読みながらちらっと、受賞した生徒の顔を見ると、いい表情をしていました。



渡す時、どの生徒も自分に小さな声で「ありがとうございました。」と言うのです。渡す人ともらう人の空間でしかわかりませんが、自然と「ありがとうございました。」と言える生徒に感激をしました。
 


そんな一日のスタートを迎えました。



でもすごく衝撃的なこともありました。
 


ある会議の中で、今の教育に求められていることが、このような素晴らしい姿ではないような、今まで自分自身が生徒と関わりを持ってきたことがすべて否定されているようなことであるような厳しい発言がありました。


不登校の生徒を出さないとか、地域の方とのふれあいの中で学んでいくことよりも、一点でも多く点数を上げることが大事であるような会議でした。
 


基礎基本や活用力をつけることに対して、何ら否定はしませんし、きちんとその力をつけていくことが私たち教員の使命です。しかし、学校での目的はそれだけではないと思うのです。
 



人を大切にする心、苦しいことにも耐えていく強い気持ち、ふるさとを大切にする気持ち・・・そういう人として大切な部分を学びながら、学習の力をしっかりとつけていかなければなりません。



子どもたちは生きています。いろんな背景があり、様々な環境で育った子どもたちが、一つの教室で学んでいます。



そこには喜びや仲間意識もありますが、多くの葛藤があり、悩みがあり学校生活を送っています。教員も日々ドラマの連続です。
 



何か事がおこった時には「心の教育も大切である」と言いますが、どんな取り組みよりも今日の会議の中では「点をあげろ」です。いろんなところで会議が行われていますが、学力をつけるためには、まず心の教育、安心安全な学校づくりがあってのことだと思います。
 



自分自身、教師になったのは子どもたちとの授業はもちろんのこと、子どもたち一人ひとりと確かな関わりをしたいと思ったからです。その気持ちはいずれやってくる教師生活の終わりまで、他の誰より負けないようにしっかりと持ち続けたいと思います。
 
 


いろんな思いがかけめぐった一日でした。