人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

7/2 女声合唱団ジュディ45周年

2017-07-08 05:00:00 | 音楽

7月2日(日)、会社時代の同期(同窓)Yさんの奥様が出演されると
いうので、女声合唱団ジュディ創立45周年記念・第16回演奏会を
聴いた(紀尾井ホール)。

奥様は昨年聴いた、岸先生の「舫の会」演奏会にも出演されている。

会場が四ツ谷の紀尾井ホールなので初めは永田町から歩いてみよ
うかと思ったが、運賃が変わるわけでもなく、暑いこともあり、さらに
時間の節約もあり、永田町で乗り換え、四ツ谷に出ることにした。

チケットは「全席自由」なので、気に入った席を取るには開場30分
以上前には並んだ方がよろしかろうと、12時50分に紀尾井ホール
に着いたら、早くも行列ができつつあった。

13時30分開場予定であったが、かなり長蛇の列となったためかし
らん、13時20分にはオープンとなった。オンステする方の知人、友
人が多いのか、95%以上が女性客--ご婦人方だ。女性のトイレ
が足りるのか?と心配になる。

2階最前列、通路側をキープ(2C-1-7)、プログラムを読んでいた
ら、お隣(当然、ご婦人)から
「(どちらかの)先生でいらっしゃいますか?」
と話しかけられた。
「いえいえ、とんでもありません」
亡くなられた辻正行ファミリーの方だった。私を「業界の人」と思わ
れたのかしらん。


<プログラム>
1.「歳月」より(茨木のり子作詩、森田花央里作曲)
(1)泉
(2)椅子--あれがほしい--
(3)歳月
2.「栗鼠も、きっと」(栗原寛作詩、信長貴富作曲)
(1)栗鼠も、きっと
(2)カムパネルラがさうしたやうに
(3)ゆびさき
(4)永遠におだやかに
3.STROOPE作品より(Z.Randall Stroope作曲)*
(1)THERE IS NO ROSE
(2)PSALM 23
(3)MAGNIFICAT
4.「雪崩のとき」より(石垣りん作詩、松下耕作曲)**
(1)崖
(2)雪崩のとき
(3)Miserere nostri, Domine
指揮;岸信介
ピアノ;法嶋晶子、五十嵐稔*
オーボエ;小川綾子*、フルート;齊藤匠*
パーカッション;法嶋太郎**


「ジュディ」のプログラム



いつものことながら、つたないコメントお許しのほど・・・・・・

岸先生は、国立音大の声楽科出身。プロ合唱団の日唱(--日唱
といえば、約40年前に聴いた、畑中良輔先生指揮の『ブラームス/
合唱の夕べ』を思い出す。)で活躍され、「ジュディ」を指揮して、合唱
指揮者としてスタートされたという。「ジュディ」は、岸先生が指揮され
ている合唱団(20以上あるという。)でも、岸先生と歩んできた歴史
のある合唱団だ。いずれにしても「45周年」は、オーマンディーやム
ラヴィンスキーと並ぶ、大変な年数だ。
 ジュディは私が一番最初に指揮者として携わった合唱団です。初
 めて練習場所に行った日の事は今も鮮明に記憶しています。発
 足当時のメンバーの高い見識と、合唱に対する美意識は、当時
 若かった私に多くの事を示唆してくれました。(プログラムより)

ごあいさつ(ジュディ一同)
 ・・・・・・東京文化会館小ホールでの第1回演奏会のこと。それを皮
 切りにこれまでの演奏会を辿ってまいりますと夫々の会場、楽曲、
 仲間たちのこと、衣装等の外、激しい社会の変化や度重なる自然
 災害等、その時々の背景までもが蘇ります。
にジ~ンとなった。

この日のプログラムに記載された、オンステ人数は、
Sop.12人
Mez.14人
Alt.10人
合計36人である。

1.「歳月」より(茨木のり子作詩、森田花央里作曲)
原曲は5曲だが、それからの抜粋だ。茨木のり子さんが最愛の亡き
夫への想いを綴った詩だ。
14時過ぎに白いドレス、左胸に花を付けた36人が入ってきた。パ
チパチパチと拍手が起きる。岸先生はさっそうと登場。正面で右手
をあげ、ピアニストを紹介する。
(1)泉
「わたしのなかで 咲いていた ラベンダー・・・・・・」から始まる、アル
トの第一声がすばらしい。(通常の女声合唱団はアルトが弱いかな?)
(2)椅子--あれがほしい--
長めの前奏後、アルトから開始。「たった三月座ったきりで あなた
は旅立ってしまった」などの撥音がそろって、美しい。
楽譜を確認していないが、全体を通して、各パートが対等にメロディ
ーを受け持ち、かつポリフォニーというのかカノンというのか、そんな
おもしろい曲だ。
(3)歳月
これも低声からの開始。作曲者は、いずれの曲もアルトから始まる
ことによって、落ち着いた、成熟した女性の世界を曲に書きたかった
のかもしれない。
パートごとの音色もよくまとまっている。あえていえば、五線より上の
ソプラノがちょっときつかったかな?
演奏が終わると、作曲家の森田さんが紹介された。森田さんがジュ
ディの皆さんからも拍手でステージに迎えられる。森田さんは、この
日「掛け持ち」で、このステージが終わると次の会場へ向かった。

2.「栗鼠も、きっと」(栗原寛作詩、信長貴富作曲)
作詩者の短歌集から複数の短歌を選び、それをつなげて歌詩にし
た、これも独創的な曲。
ジュディは、上が白のノースリーブ、下が黒の衣装に着替えて登場。
ステージ上に二人ずつになって広がるフォーメーション(--フォー
メーションは1曲ごとに変化する)。
(1)栗鼠も、きっと
ジャズっぽいシンコペーションのリズムに乗って、身体を少し揺らしな
がらの合唱。第1ステージに続く暗譜で、ほとんど指揮を見ず、正面
を向いて歌う。あらためて曲のタイトルをみたら「女声合唱による4つ
のポップス」とある。
明るい曲。ソプラノに歌唱力がある。終わったら拍手をしたくなった。
(2)カムパネルラがさうしたやうに
少し移動し、3、4人ずつのフォーメーションへ。インテンポの伴奏に
支えられた、やや暗い曲だ。拍子の取り方がアフタービート?
(3)ゆびさき
一転して、ややゆっくり目の曲。「しっとり感」がすばらしい。暗譜まで
何回も歌い込んだと言えるのかしらん。ここでもアルトがいい。先生
はほとんど振らない。
(4)永遠におだやかに
タイトルに合った、感動的な曲。ジュディが一心に歌う、出だしのホモ
フォニーにひきつけられた。最後は後ろの2列と左右斜めへと、動き
あるフォーメーションもおもしろかった。

3.STROOPE作品より(Z.Randall Stroope作曲)
このステージでは、上が黒、下が白の衣装(衣装代も大変?)。英語
歌唱、念のための、胸より下の高さの譜面持ちだ。
(1)THERE IS NO ROSE
オーボエとピアノの伴奏。ちょっと「バイレロ」を彷彿とさせる、すーっ
と入ってくる、宗教的な曲だ。
(2)PSALM 23
フルートも入る。ここでもアルトがすばらしく、ソプラノのfは頑張ってい
るが、ちょっときつかったかしらん。
(3)MAGNIFICAT
ここで五十嵐さんが伴奏に加わり、四手に。ソプラノソロが強い声を
出した。
全体的に英語の発音もよかったのではないかしらん。
終わると3人の伴奏者にそれぞれ花束が贈呈された。余談だが、一
人の人に二つあげそうになったり、花束贈呈は意外と難しいが、そう
いうことはなかった。

4.「雪崩のとき」より(石垣りん作詩、松下耕作曲)
石垣りん(→こちら)の、グサリと突き刺さる「反戦詩」に、昨年、作曲
された曲だ。原曲は4曲だが、今回は抜粋3曲によるステージだ。
(1)崖
前奏から不協和音が登場する。「戦争の終り、 サイパン島の崖の上
から 次々に身を投げた女たち。」で始まる。「十五年もたつというの
に どうしたんだろう。」の表現が上手い。
(2)雪崩のとき
これだけで約7分かかる長い曲。速い個所の「滑舌」も見事だ。
(3)Miserere nostri, Domine
パーカッションの法嶋さんが足早に登場。カンカーンと鳴らす。ゆっく
り、じわじわと心に沁みる、感動的な曲だ。この曲で終わるところが
「救い」となっている。最後はきれいなdim.で消えていった。

会場が拍手に包まれる。
「皆さん、お疲れになったことでしょう。アンコールは皆さん知っている
曲をお送りします」(岸先生)
「あ~、あ~」から始まる「初恋」。初めて聴いた編曲だが、誰の編曲
かしらん?と聴きながら考えた(--鈴木輝昭氏だった)。
岸先生は、拍手でいったん退場。再び登場すると「もう1曲」のジェス
チャー。
「お菓子と娘」が先生はほとんど振らず、速いテンポで歌われた。アン
コールも暗譜で、不安がなかった。
 *余談だが、私が現役時代、木下保先生から「ワグネルはアンコー
  ルが下手っくそなんだ」と、アンコール曲の練習で厳しく叱咤された
  ことを時々思い出す。

最後は、主演者全員で丁寧なおじぎをして終了。退場にも温かい拍
手が続いていた。
(15時45分終演)



終演後は、Y氏と二人で反省会。日曜もやっている居酒屋で、談論風
発、そして痛飲。




11:38


11:38


11:40


11:45 夏の桜通り


11:52 あざみ野ガーデン


11:56 大井町行急行


12:07 二子玉川で普通に乗換え


12:30 


12:34 ここで南北線へ


12:37


12:40 四ツ谷駅より上智大学


12:41


12:41


12:42 四谷駅前交差点


12:42 ソフィア通りへ


12:43


12:45


12:46 上智大学


12:48


12:49


12:50 あら、既に並び始めている。


12:50


13:05


13:14 折り返す長蛇の列 女性がほとんどだ。


13:20 開場したばかり


13:21


13:36 花束などの受付は大盛況


13:36 「Bar Corner(2nd Floor)」の案内


13:37 2階


13:51 開演10分前にはほぼ満員に


14:43 休憩中 グレープフルーツジュース


14:43 ホテルニューオータニ(昭和39/9/1開業)が見える。
元々は、加藤清正下屋敷→井伊家中屋敷→伏見宮邸宅だった。


14:46 


14:46


14:50 2階席


14:51


15:45 終演後


15:48


15:52 「出待ち」かな??




16:05 居酒屋の「むく」


16:05


16:06


16:07


16:07


16:13


16:56


16:56


17:43


18:18


18:18


19:53


19:58 南北線四ツ谷より永田町経由 フラフラと・・・・・・帰宅。


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