こらっワールドカップ

Coração da copa do mundo - ワールドカップ期間限定感想文

ふしぎなでしこ。なでしこジャパン 2-2(3PK1) USA

2011-07-18 19:38:42 | 2011女子
なでしこジャパン 2-2 (0-0, 1-1, ET 1-1, 2-2, PK 3-1) 7月18日フランクフルト



なでしこジャパンが FIFA女子ワールドカップで優勝しました。

「日本がワールドカップで優勝する」というのは観念としては私の夢の中にもありましたが、彼女たちがするりと到達してしまうとは思いませんでした。というか、この手があったか。これからは「日本はワールドカップ優勝国」だと自称することにします。

アメリカとの決勝は、不思議なことだらけでした。

最初の不思議は、スピードと体格に勝る相手に対して、自分たちのサッカーで勝てたこと。事実決勝の序盤はアメリカが圧倒し、これは勝てないなと思いました。ドイツ、スウェーデンよりもはるかに強い。前半の最期に、若干の光を見いだすも、なんとかしのいだ前半45分といわざるを得なかったと思います。結局この劣勢は本質的に120分間変わらなかったのですが、少しずつ相手が疲れるにつれて、自分たちのサッカーができる時間を増やすことができました。これはドイツ、スウェーデン戦とも共通のことではあるのですが、アメリカが圧倒的なスピードと体格の差を持っていても、なでしこの持久力と技術をうちのめすことはできなかったのですね。

次の不思議ですが、アメリカのシュートがなかなか入らなかったこと。前半のWanbachのポストを叩いたシュートや後半早々に澤さんがクリアしたシーンなど、何故かアメリカのシュートが入らない。これは最後は運の世界なのですが、ぎりぎりで守備陣が体を張っていたおかげだとおもいます。(余談ですが、Wanbach選手を放送でワンバックと呼んでいましたが、もしかしてバンバッハと読むのではないのでしょうかね。というのも彼女はギド・ブッフバルトに顔が似てますよね。ドイツ系に見えて仕方ありませんでした。)

そして69分に失点します。これは攻撃陣がシュートを打ち切れないうちにボールを奪われて、カウンターからの失点でした。これは流れ的に最も納得いかない、いやな失点だったと思うのですが、ここでなでしこはめげなかった。あきらめなかった。これも不思議なことに、彼女たちは余裕綽々なんですよね。試合開始前も、試合中もすごく表情が豊かで、そしてどこか「いたずらしてやろう」という顔をしている。とくにそれが顕著なのは、最初の同点ゴールを生んだ《勝負師》宮間さんなのですが、どういう根性をしているのか、そしてどういう心理的マネジメントをこのチームはしているのか、とても不思議でなりません。

(また後で続きを更新予定です)














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日本が2022年ワールドカップ招致に負けた理由

2010-12-05 23:05:33 | 2022特別編


FIFA ワールドカップ 2022年開催国はカタールに決まり、日本は落選しました。


率直にいうと、カタールが選ばれたことに驚いています。

面積は日本の1県程度、人口は150万にも満たない、とても小さい国ですよね。小さくても産油国だからお金持ちと考えてみますが、カタールのGDPは983億USドルで世界57位(2009 see ecodb)、日本の50分の1程度に過ぎません。ただしひとり当たりのGDPは世界4位(同、ecodb)だそう。その石油そのものですが、国の生産量でいうと世界20位、埋蔵量は世界13位でアメリカと同じくらい持ってる(2010 BP)。



一方、サッカー界での印象と言うと、「ドーハの悲劇」と選手を買い集めている国という印象があります(それしか印象がありません)。ドーハの悲劇はいいとして、買い集めの話し。Jリーグからも数々の選手がカタールに渡っています。エメルソン、バレー、ダヴィ、アラウージョ、マグノアウベス、レアンドロ、・・・正確に確認していませんが、このJリーグでプレーしたブラジル人達がカタールリーグに移籍してます。ガンバなんか、毎年毎年Jリーグで活躍したしたブラジル人を下位チームから取り上げているのですが、みんなカタールにさらわれてしまう(商売が成立しているのかもしれませんが)。

私も忘れられない想い出が。浦和の神存在だったエメルソンが2005年夏、突如蒸発。気がつくとカタールの人々と一緒に写っている写真が報道され移籍。あぜんとするも、エメはカタールで大活躍、そのままカタール国籍までとりカタール代表としてプレーするのですが、一転資格停止に。最後は「給料は払ってくれない、移籍はさせてくれない」と相当悲惨な目にあったようです。なんだか、相当いい加減なリーグ環境だという話しも聞こえてきたのですが、どうなんでしょうか。

中東でのサッカーというと、伝統的に強いのはイランやサウジアラビア、影響力があるのはUAE。トヨタカップ(クラブワールドカップ)も去年と今年はUAEが持っていってしまいましたし、エミレーツ航空の欧州サッカーへの入れ込み方は尋常ではありません。(ぼくもロンドンにあるアーセナルのホーム「エミレーツスタジアム」ができていらい2度も行ってしまったのですが、これがまた素晴らしい。)ちなみにこれらの国々と違って、カタールはワールドカップ出場経験がありません。また大きいサッカーの大会を開催したこともなく、2011年頭のアジアカップが最初のメジャー大会になるのではないでしょうか。



やはりなんでカタールが選ばれたんでしょうかね。中東で開催する意義はあると思いますが、他の中東の国でなく、カタールというのが不思議です。UAEが立候補しなかったから、といえばそれまでですが。

まずはカタール協会の熱意と尽力があったと思いますが、財力のことも多少は気になります。報道された話しの受け売りですが、なにせ日本の総予算が9億円で、カタールがジダンに払う成功報酬が12億円という話しを聞くと、異種の戦いの感があります。日本も「国を挙げて」とまでは言いませんが、もっと効果的で思い切った投資をしないと勝負にならなかったのでしょうか。現在の日本の国際競争力の問題と通じるものがあります。

政治に関してはどうだったのでしょうか。今回2018年開催で「落とされた」イングランド協会がFIFAに対して怒っています。FIFAの政治的な要素に関しては、野次馬がどうのこうのいう意味が無いのは分かっていますが、イングランドは2票しか得られなかったのは大変興味深いですね。イングランドの惨状はBBCの報道のせいだとか、あるいは2大会の同時決定が取引を可能としたとかなんとかありますが、それも含めて はめられた と英国では考えるでしょうね。ちなみに2票ですが、1票はイングランド理事で、もう1票は我が小倉会長の票ではないかという報道もありました。日本も2回目の投票では2票だったので、「日英同盟」がはめられた、みたいな見方をしちゃうと面白すぎですね。



今回の投票経過と22票の持ち主がFIFAで公開されていますので、このホームページのワールドカップの記録と感想という趣旨にあわせるために、記録しておきます。



私たちの提案とアプローチについて、私はいまでも誇りを持っていますが、色々考えさせられる今回のたたかいでした。



Russia and Qatar to host 2018 and 2022 FIFA World Cups, respectively
http://www.fifa.com/worldcup/russia2018/media/newsid=1344971/index.html

2018 FIFA World Cup

Round 1: England 2 votes, Netherlands/Belgium 4 votes, Spain/Portugal 7 votes and Russia 9 votes (as no absolute majority was reached, the candidate with least amount of votes, England, was eliminated)
Round 2: Netherlands/Belgium 2 votes, Spain/Portugal 7 votes and Russia 13 votes (Russia obtained an absolute majority)


2022 FIFA World Cup

Round 1: Australia 1 vote, Japan 3 votes, Korea Republic 4 votes, Qatar 11 votes, USA 3 votes (Australia eliminated)
Round 2: Japan 2 votes, Korea Republic 5 votes, Qatar 10 votes and USA 5 votes (Japan eliminated)
Round 3: Korea Republic 5 votes, Qatar 11 votes, USA 6 votes (Korea Republic eliminated)
Round 4: Qatar 14 votes and USA 8 votes (Qatar obtained an absolute majority)




FIFA Executive Committee
http://www.fifa.com/aboutfifa/federation/bodies/exco.html
※ ブラッター会長と(買収疑惑で停止になった2名(##印)を除く22名が今回の投票者だと思います。

President
Joseph S. BLATTER, Switzerland

Senior Vice President
Julio H. GRONDONA, Argentina
Vice President
Issa HAYATOU, Cameroon
CHUNG Mong Joon, Korea Republic
Jack A. WARNER, Trinidad and Tobago
Angel Maria VILLAR LLONA, Spain
Michel PLATINI, France
Reynald TEMARII, Tahiti ##
Geoff THOMPSON, England

Member
Michel D'HOOGHE, Belgium
Ricardo Terra TEIXEIRA, Brazil
Mohamed BIN HAMMAM, Qatar
Senes ERZIK, Turkey
Chuck BLAZER, USA
Worawi MAKUDI, Thailand
Nicolas LEOZ, Paraguay
Junji OGURA, Japan
Amos ADAMU, Nigeria ##
Marios LEFKARITIS, Cyprus
Jacques ANOUMA, Cote d'Ivoire
Franz BECKENBAUER, Germany
Rafael SALGUERO, Guatemala
Hany ABO RIDA, Egypt
Vitaly MUTKO, Russia

Secretary General
Jerome VALCKE, France


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2022年へのたたかい

2010-12-01 01:31:29 | 2022特別編


ワールドカップ2022年大会の開催地が、いよいよ明日12月2日に決まります。
2018年大会も一気に決まります。
2014年大会までいじらない予定だったこのブログも帰って参りました。

日本の最終プレゼンテーションは、12月1日(水)18:00(日本時間26:00)、
そして開催国発表は、12月2日(木)16:00(日本時間24:00)からです。

僕が今回の招致活動の話しを受けたのは、去年の夏のことでした。とてもびっくりするとともに、何か別世界のような、遠い未来の様な気がしたものです。
思えば2002年の日韓の共催が決まったのは1996年の初夏。あの喜びと、なにか割り切れなさの合わさった感情は今でも皮膚感覚として残っているのですが、あれから14年後に20年振りの開催を目指しているわけであります。

さて去年の夏から秘密裏に動いていた私たちは、作業の中である確信に至ります。それは「できる」「やりま招致」。私は招致委員会の一部であるテクノロジー部会の委員の役割をいただきました。私のしたことはほとんど野次馬レベルでしたが、それはボールを蹴ること、代表・クラブをサポートすることと同様に興味深く、楽しませていただきました。

・2009/10/08 2018/2022年FIFAワールドカップ日本招致委員会を設立
・2010/05/14「招致ブック」をFIFAに提出

招致ブックの中では、私たちは5つの提案をしています。

1. 最先端テクノロジーによるサッカーコンテンツの革新
2. スタジアム体験の革新
3. ファンフェストの革新
4. インターネット事業の革新
5. 次世代育成活動の革新

この提案はいくつかの基盤技術、応用技術を元に設計されています。

Freeviewpoint Vison:
スタジアム内360度に200台設置された8K高精細カメラが自由視点映像を提供

Full Court 3D Vison:
同カメラ映像から平置き型巨大ディスプレイ上に試合を3Dで再現

FIFA Hyper Application:
スタジアム自由視点映像、電子チケット・マネー、観戦AR、50カ国自動翻訳などを提供する夢の端末

まずFreeviewpoint Visonが良いです。ピッチをぐるりと200台のカメラで囲んで、ピッチ上で起きているすべての視点を再現するのです。やはり体験したいのは、試合中ジダンは、名波は、マラドーナは、メッシは、どんな画を見ているのか?これがわかります。今すぐにはできないのですが、2022年にはきっと何とかなります。誰でも、ワールドカップのピッチに入れるのです。

つぎなる技が3Dです。平置きディスプレイですが、ちょうどこのコンセプトを考えていたとき、iPadが発表されました。それを12年後には巨大で3Dにします。FiFadでござる。いますぐにはできないのですが、2022年には・・・どうなんだろ。これは僕はよくわかりません。でも招致ブックにはうそは書いてませんから。

3つめの技は端末です。観戦ARというのは仮想現実のことで、歌舞伎や博物館のイヤホンガイドの正しい進化形です。これはにわかには最高のツールになります。選手に遠くからこれをかざすと、選手情報が読めるのですよ奥さん。イニエスタとペドロとビジャの特徴がわかる頃には大会が終わってたでしょう。またこの提案のいいのは、このツールで新しいマーケットをFIFAに提供する宣言をしている所なんです。ボールがプレイヤーをつなぐように、FIFAの新端末が人をつなぐのです。

そして、これらの技術をファンフェストやサッカー教育に持ち込むと何が起こるか?
サッカーが何をできるのか?私たちは誰よりも深く、進歩的に考えました。

提案の代表的な要素を、招致ブックから抜き出してきました。本の内容は下記から情報を得ることが出来ます。

DREAM2022 日本招致委員会


日時のおさらいです

12月1日(水)最終プレゼンテーション1日目(2022年大会)
・14:00 オーストラリア   (日本時間12/1 22時)
・15:00 韓国        (日本時間12/1 23時)
・16:00 カタール      (日本時間12/2 深夜0時)
・17:00 USA       (日本時間12/2 深夜1時)
・18:00 日本        (日本時間12/2 深夜2時)

12月2日(木)最終プレゼンテーション2日目(2018年大会)
・09:00 オランダ/ベルギー (日本時間12/2 17時)
・10:00 スペイン/ポルトガル(日本時間12/2 18時)
・11:00 イングランド    (日本時間12/2 19時)
・12:00 ロシア       (日本時間12/2 20時)

12月2日(木)【開催国発表】
・16:00 開催国発表     (日本時間12月3日深夜0時)
 メッセ・チューリヒにてブラッター会長により発表予定
 全世界に生中継
 スカパー「2018/2022FIFAワールドカップ開催地決定特番」
 12月2日(木)23:30 Ch.181/901/801


ニッポンのワールドカップ、日本だから実現できる、新しい世界へ。
きっと何かが起こります。プレゼンターの小倉委員長と佐々木りおちゃん(2002年生まれ)を信じて朗報を待ちま招致。

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Jリーグ再開(最終回)

2010-07-19 02:23:39 | 2010南アフリカ
長かったワールドカップも終わり、待望のJリーグが再開されました。今日、私は浦和レッズをサポートするためにガンバ大阪の本拠地万博まで遠征してきました。


今回のワールドカップでの日本代表を通して私たちが得たものは、「世界を垣間見た」のではないかと思います。2002年はなんだかふわふわしていて、世界との距離がよくわかりませんでした。2006年は期待に反して世界が遠のきました。そして2010年は世界が手の届く所にあることを、みんなで体験したワールドカップだったと思います。

守備と組織力は通用しましたし、本田遠藤のフリーキックは(役満を続けて上がったようでもありましたが)攻撃に関しても世界のトップに伍す力のあることを証明しました。しかし何か足りませんでした。


Jリーグを見ていても、世界を垣間見ることができます。浦和レッズの場合は2007年が世界の扉を開けた年でした。この年、強固な組織力でアジアを制します(AFCチャンピオンズリーグ優勝)。闘莉王、阿部、長谷部を背骨とした強固な守備を軸として、どんなピンチもしのぎ、どこからでも得点に持ち込めるチームでした(ちなみにこの軸は2010代表の軸となりました)。そして意気揚々と、日本で開催されたクラブワールドカップに臨みます。初戦を突破したレッズは、準決勝でカカ率いるACミランと当たります。結果は0-1の敗戦。スコア上は惜敗でしたが、ミランにとっては負けるはずの無い余裕の0-1でした。この年レッズの選手達とサポーターは、一瞬世界の扉に手をかけましたが、さらにその先に大きな壁があることに気付きました。この年の浦和レッズは守備も攻撃も秀でたチームであると思っていたのですが、ACミランに突きつけられた結果は、守ってあとは才能のあるフォワード任せるようなサッカーではだめだ、ということです。この年の浦和のワシントンと、2010ジャパンの本田の姿がダブります。

浦和はその翌2008年チームが上手く行かず、2009年からフィンケ監督を招き、マイボールを大切にし、自分たちで仕掛ける攻撃的なチームへ改造をはかります。

守っていれば、ある程度まで行けます。しかし守っているだけではその上へは行けません。フィンケ監督の浦和のサッカーは模索を始めたばかりです。スペインサッカーを標榜するとも言われるそのサッカーは、2年目のシーズンが三分の一が過ぎた所で、6勝5敗2分の第6位。浦和のサッカー、日本人にしか出来ないサッカーは見つかるのでしょうか?



今日の万博の試合はとんでもないゲームでした。浦和のパスサッカーがガンバを押したかに見えた前半。しかしガンバが浦和のミスからの心理的な減退に乗じた同点、逆転劇。そしてロスタイムに浦和の同点弾、そしてそのまたロスタイム94分に遠藤が見事なミドルを決めます。ああ、このドラマ、なんていうことだ。ワールドカップもいいですが、Jリーグはいいです。面白いです。私もこんな敗戦でへこたれません。みなさんも地元のJリーグの試合に足を運んでいただきたいと思います。



最後に、今年はもうひとつのワールドカップの戦いがあります。日本は2022年の開催に立候補しています。2022年のワールドカップ開催地は今年の12月2日のFIFAの会議で決定されます。招致活動に私も末席ながら招致委員の一人として携わらせていただいていています。

2022年ワールドカップを日本へ!日本だからこそ実現できる、新しい未来へ。
DREAM2022 日本招致委員会

日本のサッカーを、自分のプレイするチームから、自分が応援するJリーグのチームから、そして代表と2022招致と、盛り上げていきましょう。


今回のワールドカップ用の記事は、この投稿でちょうど50本、最終回になりました。ご愛読ありがとうございます。4年後に出てきますので、その節はまたひとつよろしくお願いします。

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スペインの優勝がよかった理由

2010-07-13 23:14:33 | 2010南アフリカ

スペインが優勝しました。
前回の決勝ではがっかりしたと書きましたが、今回は満足しました。理由がいくつかあります。

1)攻撃的である
2)最もクオリティが高い
3)日本にとってもためになる

まずは攻撃的なチームが勝ったことを喜びたいと思います。私は守備的な試合があまり好きではありません。オシムさんは負けないサッカーを「モウリーニョ・シンドローム」と揶揄していましたが、結果を重視するがために、リスクを冒さず負けないことを第一義に置くサッカーは、ふつうつまらないと思います。(これには例外があって、マイチームになると話しが変わります。でも日本戦以外のワールドカップはマイチームではないので、ぼくは楽しい試合を見たいです。だって他人の試合なら勝敗よりも内容でしょ。)その攻撃姿勢は、相手によって変わることはありませんでした。ここがオランダ、ドイツとの本質的な違いです。なぜオランダ、ドイツは自分たちの試合ができなかったのか?攻撃的であり、クオリティが高いことでキックオフ前から優位にたっていたのでしょうか。

スペインのクオリティは群を抜いていました。シャビ、イニエスタ、ビジャ、シャビアロンソ、それに途中から出てくるセスクもいるのですが、まずボールのワンタッチのコントロールが抜群であったと思います。そしてボール保持者をどんどん追い抜いていく動き、小さなチャンスを複数人で大きくしていく動きにはわくわくしました。また攻撃的と書きましたが、スペインは数値的には堅守のサッカーでした。決勝トーナメントで無失点は初だそうですが、「引かない」「相手の良さを潰さない」「ファールで止めない」上で失点が少なかったのは驚異でした。ボールを大事にして、バランスよく味方の密集をつくる(コレクティブ)であったことがその要因であったと思いますが、無失点の理由はプロの評論家の方々の分析をこれから学んでいきたいと思います。

それにしても体が「小さい」スペインが優勝したのは、日本にとって福音でした。スペインのサッカーをそのままマネできるとは思いませんが、パワー指向のサッカーではなく、テクニックのサッカーが世界を制したということは、日本の未来にとって悪いことではありません。しかもストライカーもいなかった。フェルナンドトーレスは外れてしまいましたし、ビジャもセンターフォワードとは少し違う存在でした。でかくて強いフォワードがいなくてもできるんです。日本もやればできると思いませんか。

いい優勝でした。
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