フリーランスライター 高山みな子 ”幕末”と”今”のお話 海の舟の小窓から

寝転んでも読める、肩の凝らない幕末の歴史秘話? 勝海舟を中心に、あちこち旅して足でみつけたお話です

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勝海舟の剣術 直心影流 百練会の稽古を見学 その1 呼吸と運歩

2016-11-11 16:42:32 | 歴史

勝海舟は天保2(1831)年、9歳の時、父・小吉のいとこ、男谷精一郎(男谷下総守信友)の道場に入門、直心影流、剣術の修業を始める。

男谷精一郎は直心影流第13代で、幕府の講武所の頭取として後進を指導した。

男谷精一郎の肖像を今日、初めて本で見た。

 

(『直心影流第十七代大西英隆先生剣道随筆』より)

海舟は19歳で直心影流の免許皆伝をうける。

直心影流とはどんな剣術なのか。



直心影流の起源は、

 

戦国時代末期の常陸国、鹿島城主の家老の一人で鹿島神宮の神官でもあられた松本備前守尚勝

門人には塚原卜伝もいた。

(2013年、堺雅人さん主演でNHKでドラマが放映された。ついこの間見たような気がしていたのだが、、、)

http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/bokuden/


今日はご縁があって、その稽古を見学させていただいた。

直心影流は古武道の中でも、呼吸法を現代に伝える数少ない流派だそうだ。

  「気海(臍輪のことろ)丹田(臍下二寸五分のところ)が一身について、最も大切なるところたる事を知るべきである。

   この気海丹田に元気充満すれば、下半身は温暖に、上半身は清涼にして心身よく調和す。

   これに反して元気が丹田から飢えれば、

   下半身は寒冷にして、上半身は蒸熱して、爽快愉楽を知らず心身不調和となる」

                           (『大西英隆先生剣道随筆』「気海丹田の偉力」の項より抜粋)

戦の最中、人、馬の入り乱れるところを動き回っている最中に息切れなどしていてはならないからである。


 

写真は「運歩」の稽古。

手が当てられているところが丹田。

丹田に呼吸を落とし込む。力強い呼吸の音が「はあっ、はあっ」と道場に響く。

その呼吸の音だけでも、相手を威圧するような迫力がある。

目を閉じて呼吸の音を聞いていると、実際に稽古している人数の何倍もの人がぐぐっと押し寄せてくるような錯覚に陥った。

生半可な稽古しかしていない人間は、これだけで負けを悟り退散するだろう。


直心影流は実戦の剣術、石がごろごろ転がっていたり、地面がぬかるんでいたり、雨が降っていたり、或いは闇の中かもしれない。

そういう実際の場面を想定して、足は浮かせず、すり足なのだそうだ。

呼吸も含めて体のどこにもゆるみが決してなく、板床に吸い付いていくようで、偉力がある。

 


続く。

 


 



 

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