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vol.158 寺院アンケート

2017年02月27日 17時41分27秒 | Weblog
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菩提寺でのお彼岸の大師講が3月19日と近づきました。責任役員の一人となってから初めて迎える大きな寺行事です、何か役割がまわってきそうで心中穏やかではありません。

そんな新米役員ですが認識を少しでも頭に入れようと、真言宗全寺院の住職にされたアンケート集計を読んでます。回収率53.6%にあたる1305寺院の意識が垣間見れる集計で、責任役員として心しておくべき内容が網羅されています。

このような取り組みをしながらこれからを考えていこうとする動きが出てくるのは、時代潮流から、檀家数が減少(48.4%)し、増加(25.8%)しているところの方が少なくなっていることが大きな要因だと思います。

檀家数100軒以下が47.3%を占めるのですから、我が菩提寺の200軒からしても容易に経営推測が出来ます。

他に檀信徒(総代さんなど)アンケートもなされており、その中からほんの一部の意見を紹介しますが、ここらの地域辺りでも同じように感じるところがありますね。

・世代交代となりつつあり、若い世代の先祖供養の認識が薄くなってきている。葬儀の時だけのつながりしか考えていない。生き方や心の問題として捉えるような布教活動をすべきである。
・農村地帯で若い人は都会に出て行き、老人世帯で年金暮らしで、お寺の護持会費、補修、行事の出費が気になる。
・墓の継承問題、継承者のいなくなったお墓のことが心配です。どこの寺院も永代供養墓の導入を切に望みます。
・現在の葬儀は葬儀社のペースで進められ、金儲け主義になっていること。
・葬儀はホールでする方が良いと思うが、式の手順等もう少し住職が仕切って欲しいと思う。住職というプロ意識を持って。
・本来の葬儀のあり方を大切にし、余程の事情がある場合を除き、家族葬の実施を見直さないといけない。故人の生前の人間関係を否定するような方法は如何なものか。
・俗に宗教離れという言葉をよく耳にしますが、いわゆる新興宗教には若い人も熱狂的に参加していると聞きます。良いか悪いかは別にして、人の心を惹きつける要素があるからだと思います。宗祖の教えは守らなければならないでしょうが、その内にこもっていたのでは発展はないと思います。

若い人を惹きつけるのは多分に難しいことですが「檀家あっての寺院、寺院あっての檀家」の関係を説き、人と人との繋がりを密にしていくことなんでしょうね。

前段意見の中で、ホールでの葬儀手順等について主体性を持つことの配慮は同調できます。

地元のホールにおいても決まったように粛々と案内される参列者全員による故人の御顔を見てのお別れ手順ですが、生前本人からみればいろんな事情で逝く顔を見られたくないとの思いがあり、だから家族葬へ、ということも現実にあるようです。私も病んで逝くようなことになれば同じ思いを持つかもしれません。
一般見送り参列される中で、そこの扱いを家族だけにするのか、参列者にも案内するのかの選択肢をホールから与えてもらえれば喜ばれるのではないでしょうか。家族葬も少しは少なくなるかもしれません。そうなれば結果的に、若い人の宗教離れの流れも緩やかになるかもしれません。

生前故人との付き合いから最期の見送りをしたいけれども、家族葬だから参列そのものもできないというのは、お互いにあまりにも淋しいことだと思います。


*誤変換及び文章の瑕疵は後ほど推敲します。
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