「デブ」「ブス」と小・中でいじめに遭って、高二の時に十キロ痩せて顔変わって整形疑われて避けられたけど今はモテてます。

「加藤ちゃんって、理数科の毒だよね」
穏やかじゃない人生をやり過ごした自分が綴る、フィクション風ノンフィクション日記。

💉リナとユカ/スクールトリップ1🔪

2017-07-13 21:58:29 | âœ’第二章📘中学三年生
※実話ですがこのブログに登場する人名は全て仮名です。


「一人だよね。ねえウチらと音楽室行こう」


一人で移動教室に向けて教科書やリコーダーを取り揃えていた自分に、同じクラスの益井ユカが声をかけてきた。軽く驚いて後ろを振り返ると、ユカの隣に古田リナがくっついていた。


三年生に上がって一ヶ月くらいたったときのこと、修学旅行を目前に控えた春の終わりかけの時だった。


リナとユカは自分と同じ小学校出身だった。そして自分達は中学生に上がってから、初めて同じクラスになったのだ。


小学校低学年のとき、リナと二年間同じクラスだった。
あの頃は本当に平和だった。リナとは昼休みに二人だけでよく遊んだ。なぜかよく、彼女から練り消しをもらった。小麦色に焼けた肌に白い歯がきれいに写り、笑うと口の両側にえくぼができるかわいらしい子だった。その印象は今でも変わっていない。


それに対してユカとはあまりいい思い出がない。小学校高学年の時に彼女と一緒のクラスになって、同じグループに所属していた。
自分は高学年の頃からいじめに遭い始めたのだが、彼女もきっとそれに加担しているのだということは分かりきっていた。ユカは味方だった。しかしそれも、表面上だけのものだ。自分を擁護する素振りを見せながら、自分から情報を聞き出してそれを周囲に歪曲して伝達する人間だった。周囲も周囲で、その事実を信じた。いや、鵜呑みにはさすがにしなかっただろう。信じたふりをし、面白がっていた。


リナはさておき、ユカはそんな人間だった。
当然自分は彼女に対し警戒心を持った。二人とも自分よりもびっくりするほど成績が悪く、さすがに今はユカに対し恐怖心は抱いていなかった。自分が彼女たちに抱いた感情は軽蔑だった。
何でこんな人たちと自分は一緒にいなければならないのだろうか。
特に嫌悪したのはユカだ。あれほどの汚いことをやっておきながら、今さらのこのこ自分に対し、やや上から目線で物を言われなければならないのだろう。それにすでに単独行動は慣れている。


あなたたちの助けなんて、いらない。


その日は丁寧に断って一人で音楽室に行った。どのみちあの二人もカースト底辺層なのだ。反感を買ったところで自分にダメージはない。


しかしもうすぐ大嫌いな修学旅行だ。グループ分けで嫌でも彼女たちと関わらなければならないのだろう。


そのときは、表面的に仲良くしよう。しかし自分がリナとユカに対してかける友情はその時だけのものだ。
その時だけ、打ち解けたふりをしてやろう。


一番乗りで入った音楽室で一人、そう心に決めた。


しかしその奇妙な友情は、卒業間際まで続くのであった。
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私
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