普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

伊東昭義美術館

2016-10-15 04:42:02 | こんなことを考えた
皆さんは、伊東昭義というアーティストを知っているだろうか?

おそらく知らない人がほとんどかもしれない。ただし、知る人は誰よりも知っていると思っているのではないか……。

世界のユネスコが、アーティストとして認めた伊東昭義。
2015年6月にはユネスコの本部で作品展が開催され、多くの人々が詰めかけた。
ユネスコが特別なわけではない。スミソニアン美術館が、イタリア・アリナリ国立写真美術館が、フランス・ポルトドレ水族館が……。
とにかく世界は伊東昭義を知っているばかりでなく、待望している。

その伊東昭義のフォトアート(単なる写真作品ではない。ばりばりに加工した写真ではさらにないのだ)を展示する伊東昭義美術館に行ってきた。目黒の大鳥神社の斜め前、ヤマハのほぼ真ん前にある3階建てのモダンな外観の美術館だ。

そして僕は、すっかりと伊東昭義の世界にはまってしまった。

美しい。とにかくその海の中の世界を切り取った作品群は、ただただ美しい。
そのビビッドと言うにはあまりにも美しい色彩が、目の前にあると、人は、と言うより僕は色を失う。ただ見つめるしかなくなる。

もとより海の底は無音の世界なのだが、突然頭の中で音が鳴り響く。はっきりとしたメロディーを奏でるわけではないのだが、リズムやハーモニーを感じるのだ。

なんなのだろうか?

地下1階の展示スペースには、大型の透過光作品が展示され、いやまして色彩があふれる。だが、その中に、大型の色彩を失ったかのような作品がある。「海底砂漠」と題されたその作品の前で、僕はしばし時も空間も忘れたように、立ち尽くした。

また来たいと心底思った。

残念ながら、伊東昭義作品をここでは著作権の関係もあり紹介はできない。
だから美術館のあらあらを書いておく。時間を作って観に行ってみてください。

【伊東昭義美術館】
〒153-0063 東京都目黒区目黒3丁目11番3号
(目黒駅から権之助坂を降りて、山手通りを超えた大鳥神社の斜め向かい)
☎03-6451-2123
営業時間 10:00~17:00(毎月休館)
HP http://www.ito-art.com/
(残念ながら、すでに閉館されているようです)

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