独立記者の挑戦 中国でメディアを語る

27年間の記者生活を土台に、国境を超えた普遍的な価値を追求する

【日本取材ツアー⑯】日本の学生と一緒に参加したごみ拾い

2017-04-19 16:26:09 | 日記
今回のツアーでは、日本の学生との交流も重視した。北九州市立大学中国語学科3年で、大連外国語大学での交換留学から戻ったばかりという瀬角風斗君と岩尾有華さんが、一部のスケジュールに同行し、簡単な通訳も引き受けてくれた。二人は夜の花見も計画してくれていたが、あいにく今年は例年にない低気温で桜の開花が進まず、実現しなかった。だが、われわれが博多を発った日、瀬角君が気を利かし、小倉城をバックにしたその日の花見の写真を送ってくれた。





中国の学生たちは、日本の学生のこんな温かい心遣いに感激した。私も、そうした心配りをしてくれた日本の学生に会えたことを感謝したい。今でもお互いにウィーチャットを通じて連絡を取っているようだ。お互いが刺激し合い、高め合いながら、関係を発展させていくことを願う。

もう一つ、北九州市立大学には感謝しなければならない。出発前、環境教育のテーマで事前準備をしていた学生に、何かふさわしい取材対象がないとか悩んでいたとき、ネットで見つけたのが、同大の地域共生教育センター(421Lab.)だった。大学の地域貢献として、環境保護や環境教育、歴史文化や国際交流など幅広い分野で学生のボランティ活動を支援している(http://www.kitakyu-u.ac.jp/421/)。メールで連絡を取ると、快く取材OKの返事が届いた。

3月31日午前、同センターの石川敬之准教授が熱心に応対してくれた。まだ若く、熱意にあふれる教育者との印象を持った。持続可能な開発のための教育、ESD(Education for Sustainable Development)に取り組み、社会や自然など関連の22単位を設けている現況の説明も受けた。学生が環境教育についてまとめたレジュメには、石川氏の次の言葉が記されていた。

「環境教育は一日で完成するものではなく、その効果は通常、そんなにはっきりとはしない。ただ、一つ一つのことが子どもの記憶の中に残り、少しずつ環境意識が生まれてくるのだ」

まったく同感である。ネット社会はとかく派手なイベント、刺激的なシーンに目を奪われ、日々の地道な営みが忘れ去られる。学生たちも、自分がとかく目立つ場面の取材を求めようとする姿勢について、自省を求められた。

取材には、同センターの支援で活動する学生グループも同席した。人口40の小島「馬島」でごみ拾いボランティアをした際、韓国や中国からのペットボトルが大量に漂着している事例を紹介された。ただ、同大学生たちは同時に、東日本大震災で流された大量の建材が米国やロシアに流れついていることにも言及し、漂着ごみが地球規模の問題であることを訴えた。グローバルとは何かについて、若者同士が心を交わし合ったように感じた。

この日の午後、私と学生は、学生のボランティア団体「Green bird」が毎週行っている地域のごみ拾いに参加した。緑のユニフォーム(ビブス)を着て、トングを持ちながら路上で目に付くごみを拾っていく。




(Green birdサイトから)http://www.greenbird.jp/diary/kokura/entry/13824

学生たちの反応は興味深かった。「ごみを探すのが大変だ」。目につくごみは少なく、吸い殻のフィルターや目立たない紙くずが多い。ここまでやるのか、日本人は。そんな驚きが伝わってきた。

(続)
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【日本取材ツアー⑮】環境保護... | トップ | 【日本取材ツアー⑱】阿蘇の地... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL