ハマの街から 

日々の暮らしや自然、民俗、世相などを見つめています。

うみ音ガーデンの秋の花々 その2

2024年09月20日 | カフェ&うみ音植物編

●今日のうみ音ガーデン
 チップロードと歩行用のアプローチとの組み合わせが、遊び心を刺激するうみ音ガーデン。



●イタリアンアスターの蜜を吸う蝶の「ベニシジミ」
 ベニシジミは、春にさなぎになり、成虫になる。成虫が見られるのは3月~10月ごろ。野原や畑、河原や堤防など明るい草地でよく見られ、花の蜜を吸う。
うみ音ガーデンの花々に魅せられてからまだ半年も経っていないが、ガーデンの花々に群がるように蜜を吸っていたベニシジミの半端ない数には驚くほかなかった。去年の今頃のことは知る由もないが、店の関係者も知らなかった。



●ノコンギク FL-96
 ノコンギクは、野菊のひとつでヨメナに非常に似ている。日本各地の低地から高原までの草地に広く見られる多年草である。



●セイヨウタンポポ FL-95
 セイヨウタンポポは、キク科タンポポ属の多年草である。ヨーロッパ原産の帰化植物。



●オニグルミの木と実 FL-94
 オニグルミは、クルミ科クルミ属に属する、落葉性の高木である。実は縄文時代から食用として利用され、リスなどの食料としても重要である。材は固く、家具材などにして使われる。



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今日の「天鐘」を読んで ―再び「食堂あじまさ」の閉店について―

2024年09月18日 | 社会

●コラム「天鐘」のイメージ写真
 
 今日のデーリー東北のコラム「天鐘」のテーマは、さしずめ「大衆食堂」だろう。序の部分で、漫画家東海林さだおさんの著書『大衆食堂に行こう』を紹介するとともに、「東海林論」にも筆が及んでいる。そして、本論部分では、この大衆食堂や定食屋が、後継者不足や物価高騰などの理由で、最近、廃業や閉店している実態を指摘するとともに、具体的な「食堂あじまさ」の話を紹介している。このあじまさの閉店問題については、私のブログ「ハマの街から」でも取り上げたから、同じことを考える人がいるものだと共感しながら読ませてもらった。

 天鐘子が本文で「地域に親しまれて、半世紀以上。ハマの空腹を満たし、活気を支えてきた老舗の閉店に寂しさが募る」と書いている部分は、「あじまさ常連客や愛好者」にとっては、まさにその通りと思ったことだろう。ともかく、大衆食堂の魅力は、手ごろな価格、親しみやすい雰囲気、豊富なメニュー、地元の味、迅速なサービス、コミュニティーの場など多い。

 ところで、ランチにしろ、夕食にしろ、結構、近所の高齢者と思われる「ひとり常連客」が何人かいたことを私たちは知っている。男性も女性のかたもいた。「食堂あじまさがだめなら、他の食堂があるさ」と、ことは単純ではない。大体近場にはもはや大衆食堂はないのだ。マイカーを使える人ならまだ機動力があるからよいだろうが、徒歩しか移動手段がない人は「外食難民」になる恐れがあると言えば、オーバーだろうか。この手の問題では、同じデーリー東北の読者の投稿欄の「こだま」によく載る「銭湯の閉店」問題と共通している。いずれも背景には、共通した経費の物価高の問題や後継者不足、客離れなどがあると指摘されている。食堂は大衆食堂が好き、銭湯は大衆浴場が好きというひたすら「大衆派」を自認する人間には実に寂しい限りだろう。
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今宵は「中秋の名月」

2024年09月17日 | 民俗・風習

●「中秋の名月」のイメージ写真

 カレンダーを見ると、今日9月17日は「中秋の名月」と書いてある。中秋の名月と言えば、秋の澄んだ夜空に浮かぶ満月を楽しむ伝統的な行事であり、また、お月見団子を食べたり、すすきを飾ったりして楽しむのが一般的だというが、現代でもその伝統的な風習を実行している人はいるのだろうか。お月見団子やすすきを飾らないまでも、俳句会の同人らは「句会」を持ち、一句ひねりながら、中秋の名月を愛でながら、秋の風情を楽しむ予定かもしれないと思うのはあまりにもステレオタイプ的な発想だろうか。

 そもそも、この中秋の名月の日に、お月見会やお月見団子を食べる風習の由来はここでも中国由来の文化だということは私自身知らなかった。中秋の名月の風習は、古代中国の「中秋節」にある。この風習は唐の時代に始まり、旧暦の8月15日に月を眺める行事として行われていた。この日は家族が集まり、満月を見ながら食事を楽しみ、幸福を願う日とされていた。そして、日本には平安時代に伝わり、貴族たちが月見の宴を開いて楽しむようになった。その後、庶民の間にも広まり、秋の収穫祭と結びついて現在の形になった。日本ではこの日を「芋名月」とも呼び、里芋をお供えする風習もあるという。

 ところで、中秋の名月=「満月」だと単純に思っていたのだが、実はその満月は明日である。中秋の名月は、旧暦の8月15日にあたる日で、この日は「十五夜」とも呼ばれるが、必ずしも満月と一致するわけではないという。これは月の満ち欠けの周期と旧暦の日付が完全に一致しないため、満月になるのは前後することがあるというのだ。なるほどと思う。

 いずれにしても、肝心のお天気のほうが心配だが、秋の澄んだ空気と適度な月の高さが、月を美しく見せる中秋の名月は「一年で最も美しい月」とされているというから、もし運よく空が晴れたら、風流にしばしお月見会なるものをやってみようか。
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何故、Aさんは、動画サイトの「未納料金」(架空請求分)を払ってしまったのか

2024年09月15日 | 社会

●身に覚えのない動画サイトの利用料など、架空の未納料金を請求される特殊詐欺が増えているイメージ写真 

 先日の続きである。
 私が不思議に思うのは、Aさんが有料の動画サイトとの契約をしていなければ(つまり会員でなければ)、今回のショートメールそのものは「架空請求」の詐欺であり、従って未納料金を払うことはないのだと思う点だ。彼女はなぜ送金したのだろうか。また、今回のショートメールは最近よくある「架空請求がらみ」の特殊詐欺メールのたぐいだと判断し、一番の有効な対策は、完全に無視することだということを知らなかったのだろうか。

 Aさんが詐欺に引っかかってしまった理由はいくつか考えられるという。
①恐怖心や焦り: 詐欺師は、未納料金や法的措置などの言葉を使って、被害者に恐怖心や焦りを感じさせる。これにより、冷静な判断ができなくなり、指示に従ってしまうことがある。
②信頼感の演出: 詐欺師は「NTTファイナンスのミカミ」と名乗り、信頼できる企業の名前を使って被害者を安心させる。これにより、被害者は本物だと思い込んでしまうことがある。
③返金の誘惑: 「95%が返金される」という言葉は非常に魅力的だ。被害者は、少しの支払いで大きなリターンが得られると信じてしまうことがある。
④技術的な知識不足: 特に高齢者の場合、インターネットやスマホの利用に不慣れで、詐欺の手口に対する知識が不足していることが多い。
⑤社会的なプレッシャー: 他人に迷惑をかけたくない、問題を早く解決したいという気持ちから、指示に従ってしまうことがある。
 これらの要因が組み合わさることで、Aさんは詐欺に引っかかってしまったのかもしれないというのだ。詐欺の手口は年々巧妙化しているため、常に警戒心を持ち、疑わしい連絡があった場合はすぐに専門機関に相談することが重要である。
 
 有料の動画サイトもピンからキリまであるが、高いところでは月額3700円だ。それがおよそ50万円も振り込んだというから、ざっくり何年分の計算になるか計算してみた。まず、50万円を3700円で割ると約135ヶ月分になる。これを年に換算すると約11年3ヶ月分の料金に相当することになる。そもそも、これだけの期間分を一度に請求されること自体、非常に不自然であり、詐欺の可能性が高いことが普通だとわかると思うのだが、別の要因が働いていたとしか考えられない。

 また、動画サイトの利用料金は一般的にクレジットカードでの自動引き落としが多く、未納になる可能性はきわめて低い。以下の理由から、未納料金が発生することはほとんどない。
①自動引き落とし: クレジットカードやデビットカードを登録している場合、毎月自動的に料金が引き落とされるため、未納になることはほとんどない。
②通知システム: 多くの動画サイトは、支払いが失敗した場合やカードの有効期限が切れた場合に、ユーザーに通知を送るシステムを持っている。
③複数の支払い方法: クレジットカード以外にも、PayPalやプリペイドカード、銀行振込など、様々な支払い方法が用意されているため、支払いが滞ることは少ない。
詐欺師は、こうした一般的な支払い方法を知らない高齢者やインターネットに不慣れな人々をターゲットにすることが多いという。彼らは、未納料金や法的措置の脅しを使って被害者を焦らせ、冷静な判断を失わせることを狙っているというのだ。

 加えてNTTファイナンスが動画サイトの未納料金の請求手続きを行うことはない。NTTファイナンスは、主にNTTグループの通信料金の請求・収納業務を担当しており、動画サイトの料金請求はその範囲外だという事実をわれわれ一般市民はほとんど知らない。詐欺師はこうした我々の「弱点」「急所」「アキレス腱」を巧みについてくるのだ。

 詐欺師は、被害者を信じ込ませるために具体的な動画サイトの名前を出すことがある。例えば、以下のような言い方をすることが考えられる。
①具体的なサイト名の提示: 「○○動画サイトの未納料金が発生しています」と、実在する有名な動画サイトの名前を挙げることで信憑性を高める。
②利用履歴の捏造: 「あなたが以前に登録した○○動画サイトの利用料金が未納です」と、過去に利用したことがあるかのように話を進める。
③法的措置の脅し: 「このまま未納料金を支払わないと、法的措置を取らざるを得ません」と、法的な問題に発展する可能性を示唆して焦らせる。
 これらの手口は、被害者に恐怖心や焦りを感じさせ、冷静な判断を失わせることを目的としています。詐欺師は非常に巧妙で、信頼できる企業やサービスの名前を使って被害者を安心させようとする。

 最後に改めて、心当たりのない請求や連絡があった場合は、完全に無視するのが最善の対策だということを知っておくべきだろう。詐欺師は、被害者が反応することでさらに情報を引き出そうとするため、無視することで被害を防ぐことができる。また、ショートメールの着信拒否も有効な対策である。以下の方法で対策を強化できる。
①ショートメールの着信拒否: スマートフォンの設定で、特定の番号や不明な番号からのメッセージをブロックすることができる。
②迷惑メールフィルターの設定: メールアプリやキャリアのサービスを利用して、迷惑メールを自動的にフィルタリングする設定を行うことができる。
③公式サイトでの確認: 心当たりのない請求があった場合は、公式サイトやサポート窓口に直接確認することが重要である。公式の連絡先を利用することで、詐欺に引っかかるリスクを減らせる。
④情報共有: 家族や友人と情報を共有し、詐欺の手口について注意喚起を行うことも大切。
これらの対策を講じることで、詐欺被害を未然に防ぐことができる。
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「動画サイト」の料金未納問題をめぐる「架空請求」詐欺事件の対応策

2024年09月13日 | 社会

●「動画サイト」の料金が未納というメールが届いたイメージ写真 

 最近は2日か3日に一件の割合で「特殊詐欺」事件関連の記事が新聞「デーリー東北」に掲載される。「新聞は時代を映す鏡」とも言われる。少し誇張していえば、カラスの鳴かない日はあっても、特殊詐欺事件そのものが毎日、どこかで発生するとともが、その被害も増えているということの反映なのだ。今日も小さい記事だが、「動画サイト」の料金未納名目の特殊詐欺事件の報道があった。                                                        

 いつものように、事件報道の記事を時系列で紹介してみたい。イメージが見えやすいように被害者の女性を仮名のAさんとする。
①9月11日、青森県内居住の60代女性のAさんのスマホに利用料金に関するショートメッセージが届いた。
②Aさんが記載の番号に連絡すると、「NTTファイナンスのミカミ」と名乗る男から、「動画サイトの未納料金がある。未納料金を払えば、救済制度の対象となり、95%が返金される」などと言われ、指定された口座に現金を振り込んだ。
③その後、「日本個人データ保護協会」を名乗る男から電話があり、「個人情報のデータが悪用されたり、情報が洩れるので家族に言わないように」と言われ、不審に思ったAさんは家族に相談して被害に気付いた。

 以上の経過を素直に読めば、Aさんが記載の番号に連絡を取ったということは、「何らかの心当たり、つまりは有料サイトと知らないで視聴した経験を持っている」などが考えられるが普通はあり得ないと思う。動画の無料、有料のサイトはあまたあるが、特に有料サイトの場合は、初期の登録手続きがあるために、こうした未納料金が発生する可能性はほとんどないと思われる。逆に言えば、限りなく「犯罪の匂い」がプンプンすると思ったほうがよい。彼らは「NTTファイナンス」や「日本個人データ保護協会」という現実に実在する名前を巧みに悪用して、被害者を信用させる小道具にしているのも大きな特徴である。特に「NTTファイナンス」を使った特殊詐欺が増えているというから、「要注意」である。ただし、今回は「日本個人データ保護協会」を「口止め」代わりにしようとしたことから詐欺の正体がばれたというから、まさに皮肉であろう。

 動画サイトの料金未納を名目とした詐欺から身を守るためには、以下の注意ポイントが大事だ。是非参考にして欲しい。
1、不審なメッセージやメールを無視する。身に覚えのない料金請求のSMSやメールが届いた場合、絶対に返信したり、記載された連絡先に電話をかけたりしない。
2、個人情報を提供しない。詐欺師は個人情報を引き出そうとする。電話番号や住所、クレジットカード情報などを絶対に教えないようにする。
3、公式の連絡先を確認する。メッセージに記載された連絡先ではなく、公式サイトや信頼できる情報源から正しい連絡先を確認し、直接問い合わせるようにする。
4、消費者ホットラインに相談する。不安な場合は、消費者ホットライン(局番なしの188)や最寄りの消費生活センターに相談する。
5、警察に報告する。詐欺の疑いがある場合は、警察に報告し、指示を仰ぐことも大事。

 
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「特殊詐欺」特別警戒アラートの必要性

2024年09月11日 | 社会
 
●警察とNTT東日本が共同開発した「特殊詐欺防止型固定電話」

 新聞報道(9月10日付けのデーリー東北)によれば、またまた、青森県内で二件の「特殊詐欺」事件があり、それぞれ、100万円と20万円の被害があったという。ここでは、前者の100万円の被害のあった八戸署管内の事件について考えてみたい。被害女性を仮にAさんとする。いつもように事件を時系列で整理してみたい。

①9月9日、午前11時過ぎ、女性宅に「NTTドコモお客さまサポートセンターのイシカワ」を名乗る男から、「2時間後にあなたの家の電話を止める。詳細は警察が説明する」との電話があった。
②その後、「渋谷署2課のサイトウ」を名乗る男から電話があり、「ヤクザを捕まえて調べたら、あなた名義で携帯電話を契約していることが分かった」と犯罪に関与した可能性を告げられた。
③女性が関与を否定すると、代わって電話口に出た「東京地検特捜部のクロサワ」を名乗る男から、調査と称して個人情報や口座残高を聞かれた上で、「昼12時までに、50万円ずつ口座に振り込めば逮捕、起訴する手続きを停止する」と言われたため、女性は指定された個人名義口座に2回にわたり送金した。
④そのあと、家族に詐欺を指摘され、被害に気付いた。
⑤八戸市では、同日、「2時間後に電話が使えなくなると言われた」との相談が複数寄せられているとし、「ほっとスルメール」で不審電話を相手にしないよう呼びかけた。

 以上の事例から分かることは何か。
①最初にNTTドコモお客さまサポートセンターから「2時間後に電話が止まる」という連絡があったというが、そもそもNTTドコモお客さまサポートセンターが、この種の用事で電話すること自体ないということをまず知っておくべきだろう。
②ちょっとした疑問を持ったら、改めて正規の「NTTドコモお客さまサポートセンター」の電話番号を独自に調べて確認を取ることが大事だ。この時点で彼らの詐欺がばれるだろう。
③Aさんが最初の電話を受けてから、その後、「渋谷署2課のサイトウ」を名乗る男から電話があったというが、この間の時間はどれくらいだったのか。おそらく、ターゲットにしているAさんにまともな行動に出られないように、いわゆる畳みかけるようにして、「次なる一手」に出たと思われる。これも彼ら詐欺集団の常とう手段だろう。
④以前も指摘したことがあるが、どこの警察署の部署であろうと、警察の刑事が電話を使って、捜査行為に及ぶことはまずないということも知っておくべきだろう。ましてや「渋谷署2課のサイトウ」という話はAさんを信用させるための彼らの劇場型の演出にしか過ぎない。Aさんの犯罪の関与を示唆するとともに、逮捕や連行などもちらつかせ、「不安」を抱かせるのが真の目的だろう。
⑤続く「東京地検特捜部のクロサワ」を名乗る男から、電話があったという。おそらく、この間も、間髪入れずに電話をかけてきていることが容易に想像がつく。Aさんに下手にほかの人と連絡を取られて嘘がばれることが一番彼らは怖いのだ。そもそも、地検も基本的に一般市民に電話をすることはないのだ。
⑥「東京地検特捜部」の登場は、Aさんからお金を詐取するための「役回り」に過ぎない。先の警察の「渋谷署2課のサイトウ」からの逮捕云々の話がここでは直接的に効いてくるのだ。Aさんとすれば、「電話が止まる」どころか、逮捕云々にまで話が進展している状況の中では、「わらにもすがる思い」で相手の言い分を飲まざるを得なかっただろう。まさに、詐欺的手段を講じた「心理作戦」の構図が見えてくる。

 私たちは「新型コロナウイルス感染症」の時や「熱中症」の危険性が高まる猛暑日の場合、「特別警戒アラート」を発令して、国や自治体が住民に注意を呼び掛けた経験を持っている。テレビや新聞、携帯電話などあらゆる通信手段が使われた。これらの経験や教訓に倣い、私はあらゆる手段を使い、「特殊詐欺警戒アラート」なる危機管理上の呼びかけが必要ではないかと思う。これらのアクションはいわば「ソフト」面だ。メーカーや警察がコラボで開発をしたという「特殊詐欺犯罪防止型電話」やスマホに特殊詐欺防止のセキュリティーソフトを標準装備する機種を販売するなども必要だろう。これらはいわば「ハード」面の対応策だ。

 ちなみに、大地震が起き、大津波の発生が予想されるときは、有線放送やテレビ、ラジオ、スマホなどを通じて、「特番」を組んで報道されるが、いまやそれら並みに、一般国民に対して「特殊詐欺」を警戒させる啓蒙的なアクションが必要な気がする。この問題を主に所管する警察庁が中心になり、消費者庁などと連携して音頭を取ることが急務だと思う。


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「副業詐欺」の被害に遭わないために

2024年09月09日 | 社会

●「副業詐欺」のイメージ写真

 先日、「デーリー東北」(9月4日付け)で報道された「警察官や検察官を語る詐欺事件」についての記事を書いたが、同紙には、いわゆる「副業詐欺」に関する2件の記事も紹介されていた。その3日後にも「副業詐欺」関連の記事が載った。その一方で、新潟県では70代の女性が、警察官を名乗る男からの電話によって、6000万円の詐欺被害が発生したというニュースも飛び込んできた。不幸なことに、犯人グループからすれば、日本は「詐欺天国」になってしまった感が否めない。

 本稿では主としてこの「副業詐欺」問題を取り上げてみたい。
1件目は、青森県内在住の20代女性が副業サポート名目で現金420万円をだまし取られたという事件だ。事件を時系列に追ってみる。
①女性は8月29日にインターネット上で副業を紹介するサイトを見つけ、ライン登録した。
②その後、副業サポート担当者を名乗る男から電話があり、女性は副業報酬の受け取り口座を開設し、暗証番号資産取引業者のアプリをインストールした。
③翌30日に同じ男から電話があり、「申し込みをするサポートプランの金額次第で収益が変わる」などと言われたが、手持ちの金が少ないことを伝えると、男は金融業者からの借金を提案した。
④女性は画面共有アプリで男の指示に従い、消費者金融から借り入れをしたうえで、指定する口座に3回に分けて現金計420万円を振り込んだ。

 もう一件の50代女性が被害の事件も、副業詐欺で、入会金やサポート費名目で80万円を詐取されたという点では共通しているし、9月7日付けの記事のSNSの「いいね」を押すだけで送金を要求される。こちらも分野別では「副業詐欺」に入る。

 いずれにしても、昨今の「賃金が上がらない」「高物価で暮らしが大変」という経済情勢を巧みに悪用した詐欺行為だろう。我々国民は、ある種「人を見たら泥棒と思え」「生き馬の目を抜かれないように気を付けろ」くらいの「性悪説」に立ったほうが自己防衛になるという何とも世知辛い世の中になったものだ。詐欺集団は、まるで「毒蜘蛛」のごとく、蜘蛛の糸という「見えない罠」を巧みに仕掛けていることが先の記事から分かる。おそらく副業サイトだけではなく、特にアクセスが大量にあるサイトなどは「要注意」だと思う。

 1件目の女性が被害に遭わないためには何が必要だったろうか。そもそも、副業アプリを見つけ、ライン登録したところから「悪夢」が始まっているが、それは結果論だろう。普通の善良な副業サイトもあるから、それを見極めるには、企業情報や相手側の対応、接客態度、要求内容などから判断せざるを得ないところに事の難しさが潜んでいる気がする。

 最初の防止できるチャンスは、詐欺を企んでいる男からの最初の接触電話のなかで出された「申し込みをするサポートプランの金額次第で収益が変わる」などと言われたが、手持ちの金が少ないことを伝えると、男は金融業者からの借金を提案してきたという段階で、「直感的におかしい」と思い、断固拒否し、即座に最寄りの警察署に相談したほうがよかったと思われる。

 同時に、男の電話番号は即座に「着信拒否」の設定が必要だろう。なまじ、副業収入が欲しいという欲求がここでは「アキレス腱」的に働いている気がするのだ。彼らは、手持ち資金がなければ金融機関からの借金を勧め、預貯金があればそこからの送金を勧める。ともかく現金をつかみさえすればそれで良いのだ。すりや窃盗犯は直接お金を盗んだりするが、詐欺犯らはネットや銀行口座などに送金させるなどして間接的にお金を詐取する。それにしても、420万円は、われわれ庶民の感覚からすればあまりにも高すぎる。一日も早い容疑者らの逮捕と被害金の回収が実現することを祈りたい。

 最後に具体的な「副業詐欺」を見破り、被害を未然に防ぐためのチェックポイントを紹介しておく。是非、参考にしてほしい。
①短時間で高収入を謳う:短時間で簡単に高収入が得られると宣伝している副業は、詐欺の可能性が高い。
② 断定的な表現に注意する: 「絶対に儲かる」「誰でも稼げる」といった断定的な表現を使っている場合は、詐欺の可能性が高い。投資などで確実な利益を保証することはできないことを知るべき。
③高額な初期費用やサポートプランに注意する:副業を始めるために初期費用や登録料を請求される場合は、詐欺の可能性がある。信頼できる副業は、初期費用が低いか、無料で始められることが多い。
④運営会社の情報や業務内容を確認する: 詐欺サイトは運営実態がないことが多いため、会社情報が存在するか確認することが大事。仮に存在してても、具体的な仕事内容が不明確な場合は注意が必要である。また、公式ホームページや口コミサイトでの評判をチェックすることも重要。悪い口コミが多い場合は、詐欺の可能性が高い。
⑤過度な勧誘:しつこく勧誘してくる場合は、詐欺の可能性が高い。
※早い段階で警察や弁護士、専門家に相談する: 少しでも怪しいと感じた場合は、警察や弁護士、消費者センターに相談して良きアドバイスを受けることも大事である。


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舘鼻岸壁日曜朝市に出かける その23

2024年09月08日 | 食べ歩き・食文化

●今朝の朝市の風景①
 駐輪場にはアシスト自転車やミニバイクなどが留めてある。行き違いに、ショッピングキャリーを引いた女性が来た。相変わらず他県ナンバーのマイカーも目立つ。



●今朝の朝市の風景②
 6時近い時刻なのに、小学生の子供さんを連れた家族も結構来ている。日曜日だからと言って、家で遅くまで寝ている子供ばかりではないのだ。



●尾崎商店
 主としてパック物の刺身を売っているお店だが、今朝は「油カレイ」と「ヒラメ」の刺身をそれぞれ一パック250円と300円で売っていたので、2パックずつ買う。さっそく今晩のおかずにしようと思う。



●「せんべい汁」=500円、「豚汁」=350円で販売しているお店。
 ほかに揚げたての天ぷらも何種類か売っている。天ぷら用の塩は置いていたが、醤油は置いていないという。せっかく、テーブルと椅子も用意しているのに、もったいないと思う。汁用の一味唐辛子は用意していたから、なおさらもったいないと重ね重ね思う。



●今朝の私の朝食 
 コンビニから買ってきたおにぎりと豚汁との組み合わせだ。豚汁に入っていた豆腐が適度に煮しめのようにしみ込み、かつ歯ごたえがあり、なぜか「昔懐かし」の食感を楽しめた。形も乱切りのような切り方で野趣を感じさせるものがある。
 
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うみ音ガーデンの秋の花々 その1

2024年09月06日 | カフェ&うみ音植物編

●今日の「カフェ&ギャラリーうみ音」と「うみ音ガーデン」の様子
 朝のうちは曇っていたが、昼近くになると、空も明るくなるとともに暑さも戻ってきた。



●シモツケ FL-93
 シモツケは、バラ科シモツケ属に分類される落葉低木の一種。山地に生え、庭や庭園にも植えられる。別名、ホソバシモツケ、キシモツケ(木下野)とも呼ばれる。



●イタリアン・アスター FL-92
 イタリアン・アスターは、紫の花びらの花が満開に咲く植物です。アスターの花形は一重咲きや八重咲、ポンポン咲きなどがあり、大きさも3~10㎝と品種によって様々です。


●ホトトギス  FL-91
 ホトトギスは、ユリ科ホトトギス属の多年草。日本の特産種で主に太平洋側に自生する。花言葉は「永遠にあなたのもの」「秘めた意志」。花期は10月下旬から11月中旬。ホトトギスと言ったら鳥の名前を想像する方もいらっしゃるかもしれません。花びらの斑点がその鳥に似ていることから名付けられたとか。

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警察官・検察官を語る詐欺に遭わないために

2024年09月05日 | 社会
 
●イメージ写真 特殊詐欺警報発令中 「キャッシュカード詐欺」

 9月4日付けの「デーリー東北」の社会面に3本の特殊詐欺関連の記事が掲載された。2本が副業サポートを装った「投資詐欺」であり、残り一本が「キャッシュカード詐欺」である。相変わらずの特殊詐欺事件には驚くほかないが、ここでは「反面教師」的に取り上げ、いかにしたら詐欺の被害に遭わないか、その方法や心構えなどを考えてみたい。

 新聞記事によると、事件の概要はこうだ。三沢署は3日、青森県内に住む40代男性が、警察官や検察官を語る男に現金63万円をだまし取られたと発表した。警察は特殊詐欺事件として捜査しているという。 署によると、8月31日に男性のスマートフォンに「警視庁捜査2課のヨシダ」を名乗る男から、「資金洗浄事件の主犯格捕まえた。押収品中にあなた名義のキャッシュカードがあり、取り調べを受けてもらう」などと電話があった。その後、大阪府警捜査員を名乗る男から電話で捜査用のLINE(ライン)アカウントを追加するよう指示され、男にライン通話で口座残高や住所、生年月日、勤務先などを回答。さらに電話口に「検事のタケダ」を名乗る男が出て、「警察が管理する口座に残高金額を振り込んで。調査が完了したら返金する」といわれたために、指定口座にインターネットバンキングを通じて現金を送金したという。

 実際には以上の言葉から漏れている真実もあるだろうが、ここではそれは詮索しない。話を分かりやすくするために、詐欺の犯罪被害者のかたをAさんと呼ぶことにする。一方詐欺を働いた犯罪加害者らは記事によると最低3人以上のようだ。ひとりは「捜査二課のヨシダ」と名乗る男。もう一人は大阪府警の捜査員を名乗る男。そして最後には「検事のタケダ」と名乗る男。便宜上、加害者らをBグループをとする。防災であれ、防犯であれ、その被害に逢わないための、有効な方法やタイミングが必ずあったはずである。

1、まず、警察は、被害者と思われる人間に電話を使い、直接連絡を取ることはしないということを知っておくべきだろう。最初の段階から加害者Bグループは、違法な犯罪的手法を見せているのだ。彼らはもともと、「下手な鉄砲、数撃てば当たる」式くらいに思って電話をかけているのではないか。Aさんには辛口になるが、まともな防犯知識を持っていれば、不審な電話と思い、相手にせずに切るだろう。同様のことは銀行なども入るという
2、そもそも、スマートフォンの「着信設定」を規制なく電話が鳴るようにしていること自体、不用心極まりない気がするのだ。とくに、これほど電話を使った特殊詐欺の犯罪が横行している世の中では、「自己防衛」の意味からしても、少なくとも「電話帳登録」している相手からしか着信がないようにしたほうが安心だろう。少しでも、おかしいと思ったら、相手にしないで、電話を切り、そのまま、本物の警察に相談したほうがよい。
3、記事では、ヨシダと名乗る男から、「資金洗浄事件の主犯格捕まえた。押収品中にあなた名義のキャッシュカードがあり、取り調べてもらう」と言ったという。ここでも、Aさんは、自分のキャッシュカードを日常的に管理しているなら、「盗難被害にあったかどうか」分かるはずだと思う。心当たりがないとすれば、不審電話の可能性が大きいと思って、この段階でも電話を切ることができる。
4、刑事から「取り調べを受けてもらう」と幾ら電話とはいえ、一般の市民なら引いてしまうだろう。場合によっては、逮捕や拘留という言葉もちらつかせる場合もあるという。これらは不安や恐怖心をあおり、冷静な思考をさせない心理的手法なのだ。
5、ヨシダと名乗る男は警視庁だから東京だ。二人目は大阪府警を名乗っている。これらの手法も最近使われている「劇場型」を演出して、巧みにターゲットの人間を信用させる作戦だろう。実際は同じ「アジト」から電話している可能性のほうが強いと思われる。
6、Aさんは、大阪府警の男からの電話に対して、「口座残高や住所、生年月日、勤務先など」を教えたという。典型的な個人情報をいとも簡単に教えてしまったことになる。こうなると、もう歯止めが効く段階ではない。赤子の手をひねるようなものだろう。言葉は悪いが、詐欺的催眠術をかけることに成功した加害者らのBグループは、Aさんを見て「鴨がネギと醤油まで背負ってきた」とほくそえんだことだろう。特殊詐欺の怖さでもある。
7、Aさんのキャッシュカードが押収品の中から出てきただけで、 何ゆえに警察が管理する口座に、Aさんの残高のお金を振り込む必要があるのか。仮に「調査が完了したら返金する」と言われてもだ。一般市民は警察のやり方には疎い。言われればそうかと思うだろう。送金には一切の道理性はなく、詐取する目的がここであらわになったということだろう。最後に、犯罪集団の逮捕とともに、被害金の63万円が返ってくることを祈りたい。

8、最後に参考までに、現在分かっている特殊詐欺の手口について紹介しておく。
●「オレオレ詐欺」:親族や警察官などを装い、緊急の金銭が必要だと偽ってお金をだまし取る手口である。
●「預貯金詐欺」:銀行職員や警察官を装い、口座が犯罪に利用されていると偽ってキャッシュカードや通帳をだまし取る手口である。
●「架空料金請求詐欺」:未払いの料金があると偽り、金銭をだまし取る手口である。
●「還付金詐欺」:税金や医療費の還付があると偽り、ATMを操作させてお金をだまし取る手口である。
●「融資保証金詐欺」:融資を受けるために保証金が必要だと偽って金銭をだまし取る手口である。
●「金融商品詐欺」:価値のない金融商品を高価だと偽って売りつける手口である。
●「ギャンブル詐欺」:ギャンブルの情報提供や打ち子募集を装って金銭をだまし取る手口である。
●「交際あっせん詐欺」:女性の紹介を装って金銭をだまし取る手口である。
●「キャッシュカード詐欺盗」:キャッシュカードを不正に利用されていると偽り、カードをすり替えて盗む手口である。

 何か不安なことがあれば、警察相談専用電話(#9110)に連絡することをお勧めする。同時に、これらの手口に対しては、常に警戒心を持ち、疑わしい電話やメールには応じないことが重要である。
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「秋刀魚」の語源と由来について

2024年09月03日 | 文化・歴史

●スーパーで売られている秋刀魚

 「名は体(たい)を表す」ということわざがある。これは名前はその中身や実態を表しているという意味である。私は昨日、秋刀魚を含めた魚にまつわる話題を書いたが、そのあとで、そもそも、「秋刀魚は何ゆえに秋刀魚なのか」という、根源的な、かつ極めて素朴な疑問を覚えた。普段、ぼけっとした暮らしを営んでいると、何気ないことに対する疑問を持つことさえなくなるのだが、今回は、昨日の延長線での問題意識が働いたようだ。

 別な言い方をすれば、秋刀魚の名前の「語源」と「由来」が知りたいと思ったのだ。この語源と由来は似ているが、厳密には異なる意味を持つ。語源は言葉そのものの起源に焦点を当て、一方、由来はその言葉や物事がどのようにして現在の形になったかを説明するものだ。今では「語源由来辞典」なる便利なものが流通しているからありがたい。以下、くだんの「秋刀魚」のほか、「鯖」と「鰯」の3種類の語源と由来について報告したい。

●「秋刀魚」
①語源 「サンマ」という名前は、古くは「狭真魚」(さまな)と呼ばれていたことに由来する。これは魚の細長い体型を指しており、時代とともに「さんま」に転じたとされている。
②漢字の由来 「秋刀魚」という漢字表記は、秋に旬を迎えることと、細長い体型が刀を連想させることから来ている。つまり、「秋に獲れる刀のような形をした魚」という意味である。
 ◇私からのコメント 昔、秋刀魚が「狭真魚」(さまな)と呼ばれていた時代があったことがその由来だという。そのさまなという言い方が時代の流れとともにいつの間にやら、転じて現在のさんまになったわけだ。確かにさまなという言い方よりも、さんまという言い方のほうが言いやすい気がする。こういう変遷は言語文化や言語生活のうえでは特に珍しいことではないのかもしれない。

●「鯖」 
 鯖の場合、語源と由来にはいくつかの説がある。
①語源 
1、小歯(さば) 鯖の歯が非常に小さいことから、「小さな歯」という意味で「小歯」(さば)と呼ばれるようになったという説がある。
2、狭歯(さば) 同様に、歯が狭いことから「狭歯」(さば)と呼ばれたという説もある。
3、狭(せばき) 「狭い」という意味の「狭(せばき)が転じて「さば」になったという説もある。

②漢字の由来
1、群れをなす性質 鯖は群れを作る性質があるため、「多い」を意味する古語「サハ」が濁音化して「サバ」になったという説もある。

 ◇私からのコメント さばに関しては、小さい歯や狭い歯が重要な名前のポイントのようだ。まさに名は体(その一部も含めて)を表す典型かもしれない。群れをなして泳ぐ習性は何もサバに限らない。イワシやアジなども群れを作る。歴史的には群れる魚の代表格に選ばれたのだろうか。


●「鰯」
 鰯の場合、語源と由来にはいくつかの説がある。
①語源
1、「弱し(よわし)説 イワシは非常に弱い魚で、水揚げされるとすぐに死んでしまうことから、「弱し(よわし)」が転じて「イワシ」になったという説が有力である。
2、「いやし」説 イワシが大量に獲れるため、価値が低い魚とされ、「いやしい魚」という意味で「いやし」が転じて「イワシ」になったという説もある。

②漢字の由来 
「鰯」 漢字の「鰯」は、魚編に「弱」と書き、この魚が弱いことを表している。この表記は平安時代から見られるという。.

 ◇私からのコメント イワシだけが水揚げされるとすぐに死んでしまうとはにわかに信じがたいところがある。これは特に小さな魚全般に言えることだと思う。「サバの生き腐れ」という言葉もあるように、新鮮そうに見えても実際には特にサバの場合、腐り始めているから気を付けろという戒めなのだろう。私は若いころ、しめ鯖を食べて、じんましんを出したことがある。
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「秋刀魚」という漢字に思うこと

2024年09月02日 | 文化・歴史

●「食欲の秋」を代表する魚の秋刀魚

 いよいよ今年も9月に入った。8月までは夏というイメージが名実ともに伴うが、9月からは一変して秋というイメージが強い。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、その秋彼岸が間もなくやってくる。そして秋といえば「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」である。

 秋を代表する魚はといえば「サンマ」「サバ」「サケ」などが有名だが、八戸市では、これらに加えて「イカ」などの不漁が伝えられてから久しい。ところであるスーパーに行ったら、「秋刀魚」と表示したポップが「鮭」や「鰻」などとともに魚のコーナーにぶら下がっていた。特に秋刀魚のそれを見て、私はハッとした。普段はサンマとかさんまなどと書いたり、見たりすることが多いせいか、漢字版の秋刀魚を忘れていたらしい。秋刀魚は、秋に旬を迎える魚で、細長い体が刀のように見えることから、この漢字が使われているという話は知っていた。一方、似たような漢字で「太刀魚」(タチウオ)がある。こちらも同じく刀のような形をしているため、刀の漢字が使われているあたりが実に面白い。

 魚に関しては昔から魚編の漢字がいくつもあるのが有名だ。こちらはよくお寿司屋さんの湯呑茶碗の周りにびっしり魚編の漢字が表記されていることがある。ちょっと調べてみたのだが、魚編に春と書いて「鰆」(サワラ)、魚編に秋と書いて「鰍」(カジカ)、魚編に冬と書いて「鮗」(コノシロ)という漢字がある。ところが、一文字で魚編の夏を表す漢字だけはない。こちらは魚夏(ワカシ)というふた文字で表されることが多い。ワカシは、ブリの幼魚で、初夏に漁獲量が増えることから「夏」という漢字が使われるようになったと言われている。他の季節の漢字が一文字で表されているの対して、「魚編に夏」だけが二文字で表されるのは少し特異だ。夏がらみで言えば、魚編に暑いと書いて「鱪」(シイラ)という魚がある。このシイラは「暑い」夏に関連している。シイラは暖かい海に生息し、特に夏に旬を迎える魚だからだという。そのため「暑い」という漢字が使われているのはシイラが夏に多く見られることに由来していると考えられているというのだ。

 いずれにしても、翻って考えてみると、これら魚に関する漢字の命名や表記だけでも、先人の方々の素晴らしい「語学的センス」「豊かな文学的才能」と言わなければならないだろう。先人の方々に敬意を称して、明日あたり、秋刀魚の塩焼きでも食べることにしよう。
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舘鼻岸壁日曜朝市に出かける その22

2024年09月01日 | 食べ歩き・食文化

●朝日がまぶしい朝市会場
 朝5時48分ごろの朝市会場は、西側にマイカーを駐車すると太陽が逆光に見える。今朝は台風10号の影響を受けることもなく、最高の「朝市日和」だ。出店数も申し分なしだし、お客さんの出足も上々だ。1週間と比べても、気温のほうはだいぶ落ち着いてきたように思う。ひところは熱帯夜の延長で、朝から暑かったから。



●金魚売りの店
 あるお店では2種類のらんちゅうを売っていた。小さな皿には2匹入って600円。かたや、いかにも金魚鉢らしい容器のほうには1匹で1000円と表示されていた。わが家でも金魚を飼っている。当初は二匹買ってきて同じ容器に入れていたが、残念なことに1匹が死んでしまった。今私たちを楽しませている金魚はだいぶ魚体も大きくなった。



●乳母車に乗る少女
 ときどき、こうした乳母車に乗って親から押してもらっている光景を目にすることがある。本人は「楽ちん、楽ちん」と言っているようでほほえましい。思わずシャッターを切る。



●「朝市ピザ」さんの前を通るお客さん
 ローアングルで見る光景はまるで、映画の「東京物語」や「男はつらいよ」によく出てくるワンシーンを連想させる。しかしながら、こちらは本物の日常風景だ。



●今朝の私の朝食
 朝市ピザさんのピザ(700円)とシナモンサンデーさんのクラムチャウダー(500円)など。
 朝市ピザさんの店には「限定50枚」という張り紙がある。ここの店はもう何度も利用しているのだが、まだ寝ぼけていたらしくて、前払いの際に500円玉を差しだしたら、けげんな顔をされて間違いに気が付いた。50枚のイメージが500円の連想に刷り込まれていたらしい。 
 
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ミミズについての素朴な疑問

2024年08月31日 | 季節の便り・自然の営み

●ミミズのイラスト

①ミミズに関する素朴な疑問
 大分前からミミズに関して素朴な疑問を持っていた。ミミズは普段はほとんど「土いじり」でもしない限り、お目にかかかることはない。しかしながら、雨上がりになると様相が一変する。わが家の「猫の額」ほどの駐車場においても、ときどき大き目のミミズが移動している光景を目にすることがある。なかには、ほとんど「ミイラ状態」の死骸を見かける場合もある。これらの様子から、前者に関しては、私は、ミミズもかたつむりと同様に「雨が好きなのだ」と勝手に思い込んでいた。同時に、後者に関しては、雨が止んだ後に、何かの理由で巣などに戻れなくなるのか、干からびる理由が疑問だったのだ。

 そこでNHKの「子ども科学電話相談」的発想で、ミミズが雨の後に地上で死んでいるいくつかの主な理由について、調べてみた結果が次なる内容だった。
●酸欠の問題 雨が降ると土の中に水がたまり酸素が不足する。ミミズは皮膚呼吸をしているため酸素不足になると地上に出てくる。
●温度と湿度の問題 雨が止んだ後、地上の温度が上がり、土が乾燥するとミミズは再び中に戻ることが難しくなる。乾燥に弱いミミズは地上で干からびてしまうことが多い。
●天敵からの逃避の問題 雨音をモグラなどの天敵の音と勘違いして地上に逃げ出すこともある。

 ミミズが地上で干からびているのを見ると、これも「自然界のおきて」とばかりに、単純に傍観するのも切ないものがある。

②干からびる前のミミズを助ける方法
 ミイラ状態は「時すでに遅し」だが、活発に行動している雨の中や、雨上がりの状態のミミズの場合はまだ助けるチャンスがあるというのだ。私自身、新聞紙やティシューなどを使って傷つけないように「捕獲」して草むらに逃がしてやったことが一回、二回ではなくある。小さな生命でもほおって置けない性分らしい。

●湿った場所に移動させる ミミズを見つけたら湿った土の中や草むらに移動させてあげるとよい。これにより乾燥から守ることができる。
●水をかける ミミズが乾燥している場合は少量の水をかけて湿らせるとよい。ただし水をかけすぎないように注意が必要。
●シェルターを提供 庭や公園でミミズが多く見られる場所には落ち葉や草を敷いてシェルターを用意すると、ミミズが隠れやすくなる。

 ミミズは土壌の健康を保つために重要な役割を果たしているので、彼らを助けることは環境にも良い影響を与えるというから、こうした環境保護の立場からもミミズと付き合っていきたいと思う。
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うみ音ガーデンの夏の花々 その6

2024年08月30日 | カフェ&うみ音植物編

●今日のうみ音ガーデンの画像①



●今日のうみ音ガーデンの画像②



●今日のうみ音ガーデンの画像③



●ニシツユクサ FL-90
 ニシツユクサ(西露草)は、ツユクサ科の植物で、鮮やかな青色の花が特徴。ツユクサの仲間は、一般的に「一日花」と呼ばれ、早朝に咲いて午後にはしぼんでしまう短命な花です。開花時期は初夏から9月ごろまでで、朝に花を咲かせる。生育環境は、 畑や草原、河川敷など、さまざまな場所で見られる。ツユクサの名前は、朝露のように短命な花の性質に由来している。また、古くは「鴨頭草(つきくさ)」とも呼ばれていた。また、ツユクサは、染料としても利用されており、特に青色の色素が着物の染め物に使われることがある。



●キンシバイ FL-89
 キンシバイは、オトギリソウ科オトギリソウ属の半常緑小低木。中国原産で、和名は中国名の「金糸梅」に由来する。花言葉は「きらめき」「悲しみを止める」。



●イソギク FL-88
 イソギクは、キク科キク属の海浜植物の一種。花期は他の菊同様に秋。海岸の崖や岩場に自生する日本の固有種の野生菊である。



●パープルトードフラックス  FL-87
 パープルトードフラックスは、オオバコ科の一部であるイタリア原産で、夏に紫色の花を咲かせる多年草。花が美しいので観賞用に庭園などでよく植えられている。切り花にも向いている。

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