片割れ月おもちゃ箱

エッセイ風お笑いブログです~

秋の暮

2015年10月24日 22時26分50秒 | 日記


 秋も深まってきたようだが、仕事を忙しくしているので季節の移ろいにも目が行かない今日この頃である。花鳥風月を詠んだ俳句を作る時間などあるわけがない。

 色んなジャンルの仕事をしているが、昔取った杵柄で土木の設計の仕事も引き受けている。
 いま巷を賑わしているマンションの基礎工事の疑惑があったばかりなのに、頃合いを見計らったかのように小さな宅地造成の設計の依頼があった。

 周辺よりも少し高いところの造成地だから擁壁を積まなければならない。小規模な擁壁にも地盤が悪い場所は基礎が必要だから地質調査を依頼してデータを取得する。
 とはいっても敷地全部を掘っていたらコストが嵩むので数か所から抽出した土質サンプルによって設計が行われる。
 土質データは、地下の状態がどうなっているかある程度サンプルを基に推測して作るしかない。テレビで騒がれているだけに設計する方も許可を出すお役所もナーバスになって当然である。ここはしっかり計算しておかないと後が怖い。



 ということで描いた図面である。土質データが間違っていたら地質調査会社の責任。施工が設計どおりでない時は工事業者の責任。杭の長さと太さの計算に間違いがあったらボクちゃんの責任で、図面の審査を怠ったのであればお役所の責任である。
 擁壁が崩れてきた日には四者ともしらばっくれて、互いに責任をなすり付けることになる。とうとう想定外の自然災害で壊れたという結論でよろしいかと(*゜.゜)ゞポリポリ

   基礎杭のCAD(キャド)を描いて秋の暮 …駄句である(_ _;)…パタリ
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秋桜

2015年10月19日 17時59分24秒 | エッセイ


 コスモスには嫌な思い出がある。
 田んぼでは稲刈りも終わり、コスモスが咲いていたからちょうど今頃だったかと。時期的に適当な言葉かは別として小春日和の穏やかな日であった。無数のへっこトンボがこの世の名残とばかりに乱舞していた。
 私の家から公道まではリアカー一台がやっと通れるような細い通路になっていた。子供心にもそんなに長い道とは思わなかったので30mくらいあったのだろうか。もっと短かったかもしれない。通路に沿ってたくさんのコスモスが植えられていた。

 まだ心もとない自転車の三角乗りの練習をその通路でやるのがマイブームとなっていた。仮免中だから公道には出られない。ふらつきながらも家と公道の往復を何度か繰り返していた。そんな私を見てからかおうとしたのか、コスモスの陰から急に猫が飛び出してきたではないか。
 まだブレーキをかけてかわす程の技術は無く、まともに猫をひいてしまい、そのはずみで転倒する。猫は平衡感覚を失ったのか猛烈な速さで転げまわるように家の縁の下にもぐって行った。
三角乗り(^_^;)

 猫はその年の春、祖母の家で生まれた何匹かを川に捨てる寸前に段ボール箱の中から一匹だけ選んだ三毛猫である。他の猫たちは箱に入ったまま川を流れて行った光景は今でも目に焼き付いている。
 猫にはチャペという名前を付けて家族で可愛がっていたが、とりわけ猫好きの弟は溺愛しており、弟の猫といってもいいくらいであった。

 縁の下に入った猫は泣き声を出すわけでもなく、次の日になっても、その次の日になっても出てくる気配がない。憔悴しきった弟を慰めようにも、どうやら弟は私を逆恨みしているようで、掛ける言葉もない。当時、父は叔父たちの手伝いで出稼ぎに行き縁の下を探す術もなかった。「もう天国に旅立った」と騙そうにも縁の下に潜ったのでは少々説得力に欠ける。

 ほとほと困っていた3日目の朝、私が目を覚まして起きようとしていると猫が階段を駆け上がって来たではないか。おお、なんということだ。まだ生きているとは思わなかったので幽霊でも出てきたかと自分の目を疑ったが、「にゃーーーおっ」と鳴いている。目を覚ました弟も大喜びしていた。
 が、それ以来猫は私をスルーするようになり、弟にしか懐かない。兄弟の仲にも少々の亀裂が生じた事件だったかも。

 その後、寒村から今の地に一緒に引っ越してきたが、あの事故のせいなのか病弱になり、猫は4、5歳くらいまでしか生きられなかった。
 いまでも細い道に咲くコスモスを見るにつけ猫が飛び出してきそうで、チャペを思い出すことがある(_ _;)…パタリ


   秋桜猫に詫びゐる小道かな …駄句である(_ _;)…パタリ
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空き家問題

2015年10月11日 11時29分01秒 | 日記
仕事は順調だと言いたいが、野暮用があったり新しい依頼が来たりでなかなか思うようには捗らない。



 月曜日は町内の後期始めの役員会があり、出かけようと靴を履いていると母が聞く。
「夜なのにどごさ行ぐって?」。
「町内の集まりさ行ってくるべ!」。
「あえーっ、そのツラしてが…」。
 自分で産んでおきながら「そのツラ」とはずいぶん失礼な物言いである。
「髪っコとがして白髪っコ染めで行がねば、好いオナゴ付がねぇべさ」。
 べつに軟派目的で飲み屋に行くわけではない。町内の集まりである。髪がぼさぼさでベトナムズボンにゴールデンベアーのボロシャツに鳥羽ジャン#を羽織って行って何が悪いというのだろう。
 むしろ婦人部長にいたぶられるのを避けるにはこの格好がベストではなかろうか。
 口うるさいババアを相手にしている時間は無かったのでとっとと出かけた。

 木曜日の午前はお葬式。近所の一人暮らしのおばあさんが亡くなったということで、母と近所のばあさんの二人を会場まで車で送り迎えした。
 喪服を着た母を車に乗せる時、先日の仕返しに「そのツラしてどごサ行ぐ」と言いたくなったが、葬式にはこれ以上ない御あつらえの顔だ。韓国などでは引っ張りだこになること間違いない。
 前後に良い日が無かったのだろう。会場では3組の葬儀が行われていて駐車場は混んでいた。集まってきたどちら様も家から持ち寄ったそれぞれの葬式顔をしている。

 金曜日には可南子さんと会うことになっていた。施設に入っている母親が亡くなる以前から売りに出していた家の売買が決まり、契約までに済ませなければならない諸々のことを頼まれた。今までは、一旦売りに出したものの、子供のころに暮らした家と生まれた土地に諦めがつかないで、値段が合わないなどと云ってごねていた。
 いろいろ考えたりしていたようだが決心したようだ。家を取壊して整地してしまえば諦めもつくというものだ。
 可南子さんはもうこの土地に来ることも無くなるのだろうか。
 そうなると、私に残るのは可南子さんへの未練だけということになる…(_ _;)…パタリ

※脚注 # 鳥羽ジャンとは鳥羽一郎が兄弟船を歌ったときに着ていたようなジャンパーのことである。

 それにつけても最近空き家がどんどん増えてきた。通りに面した空き家ではこんな光景も…
 


   秋寒しあるじ無き屋に枯れゴーヤ …駄句である(_ _;)…パタリ
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毒を盛る

2015年10月04日 11時46分10秒 | 日記


 今日は7時になると運動会の開催を知らせる狼煙が上がっていた。
 昨日の猫の目のような気まぐれな天気と違い、絶好の運動会日和である。
 私はといえば仕事の用事で狼煙を合図に朝飯も食わずに出掛けてきた。

 仕事を済ませると、コンビニでおにぎりとお茶を買い朝食をとる。少し遠回りになるが雄物川の河口の近くを通り海を見ながら帰ることにした。
 河口では鮭を狙っているのだろうか、投網で漁をする無法者たちが波打ち際まで車を乗り入れ集まって来ている。鮭はこれからが盛りだが、今は男鹿の海で獲れたタイやヒラメやメバルなどが美味しい季節である。



   青空と雲と芒と僕がゐる …駄句である(_ _;)…パタリ
   
 2日前の朝に出掛けようとしていると、女房が腹が張って痛いと言いながら起きてきた。
 亭主に朝飯も食わせない女だから、前々からぽっくり逝ってくれたらいいとは思っているが、トリカブトを盛ったところで中々死なない難物である。元々下っ腹が出てでっぷりと太っているのでガンだとしても末期ではないだろう。とりあえず病院に行くように言って家を出た。

 夕方帰って話を聞くと、昼頃にだんだん我慢できないほど痛くなったので午後から病院に行ってきたという。
 医者に診てもらうと、「何か生物を食べましたか?」と聞かれ、すぐにサンマに中ったことが判ったそうだ。医者が言うには今頃の時期けっこう多いらしい。

 話しは3日前の夕方に遡る。いつものように私はカレールーのお使いに行き、刺身も買ってきた。三陸産の新鮮で美味しいサンマの刺身と書いたものが大量に並んでいた。値段も税抜きで295円と胃には厳しくても懐には優しい。最近は男鹿や象潟沖で獲れた近海物を食べていたが目先を変えてサンマを買うことにしたのだ。



 サンマの刺身を食べるということはショウガを食べるということに等しいが、ショウガの買い置きが無いという。今度はショウガのお使いに行くのも面倒でワサビを付けて食べたが、新鮮でないのかなんだか不味くなってきた。タイやヒラメが続いていたので舌が肥えてしまったのかも知れない。最後まで食べきれず、三切れ残して下げた。それを女房がパクッとやったらしい。しかし、食べた量は圧倒的に私のほうが多かったのに何故…
 やっぱり亭主に朝飯を食わせない罰が命中したのだろう(*^^*)ポッ

※いつの間にか記事の中身が消えてました、戻しておきます~
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