J OKAYAMA ~岡山サッカーの桃源郷へ

岡山サッカーファミリー(ファジアーノ岡山等)、スポーツ文化等「岡山からJリーグ百年構想を」・・・情報ライブラリ的ブログ。

Jリーグの話題124

2016-10-16 00:01:14 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 前は報道記事の紹介でしたが、今回はJリーグのプレスリリースです。先日の理事会での決議内容が「理事会における決議および議論事項について」というタイトルで公式発表されています。一緒に読み込んでいきましょう。抜粋して紹介。
   
 Jリーグは、10月12日開催の理事会において、2017シーズンの新たな施策として次の5つを決議および議論。
①2017年J1リーグの大会方式変更
②海外ビッグクラブの招聘やJクラブの海外遠征を行う「サマーブレイク期間」の創設
③外国籍選手の登録枠拡大
④東京オリンピック世代の出場機会の創出による育成促進の強化
⑤クラブ財政基盤の強化(配分金の変更)

 この決議は、2017シーズンからJリーグに対する大きな投資案件に対して、中長期的に最大限の価値を生み出すことを主眼に置き、実行委員会および理事会にて数多くの議論を重ねた上で出された結論。2017シーズンより、上記5つを含めた新たな施策を実行することで、サッカーの本来あるべき姿を追求し、日本サッカーのさらなる向上を目指す。「2017年J1リーグの大会方式変更」については、下記にこれまでの経緯を踏まえた上で方式の変更について説明。

【2017年J1リーグの大会方式について】
 2017シーズン以降のJ1リーグの大会方式を、3年ぶりに「1ステージ制ホーム&アウェイ方式の総当たりリーグ戦」とすることを確認し、今後必要な手続きを開始。今回の決定は、2015シーズンからの「2ステージ制およびCS(チャンピオンシップ)」の導入後2シーズンという短期間での再変更ということもあるため、大会方式決定に関するこれまでの経緯を振り返るとともに、今回の議論のポイントを下記のように整理。
 「2ステージ制+CS」で目指してきた、お客様関心度の向上やメディア露出の強化に関しては、引き続き全クラブを挙げて注力すべき課題であると認識しており、クラブ・監督・選手のメディア等への露出努力が重要な施策であることも実行委員会、理事会の総意として確認。
 Jリーグにとって何より重要なのは「Jリーグの『強化面のレベルアップ』を図り、Jリーグをより魅力的にしていくこと」。その一つの手段として、強化配分金の創設や外国籍選手枠の緩和を実施。また世界とのギャップを知り、それを埋めていくために2017シーズン以降世界レベルのクラブとJクラブが対戦する「サマーブレイク期間」の創設等も検討。

【これまでの大会方式に関する議論の経緯とポイント】
①現在の2ステージ制+CS決定プロセ
・2013年9月17日の理事会で、2015シーズンより「2ステージ制およびスーパーステージ+CS」への大会方式の移行を決定。
・新たな大会方式導入の理由は、「Jリーグへの関心度の低下」「テレビ放送の減少」「放映権料やスポンサー収入の頭打ち」「入場者数の微減」といったJリーグを取り巻く環境の中Jリーグの「収入増」と「メディア露出増」の両方を実現するためのもの
・2013年12月17日理事会で、2015シーズン以降の新しい大会方式「2ステージ制およびCS等」の中の詳細部分を一部変更を決定し大会の詳細が確定。新たに「マーケティングパートナー」として2014年から㈱電通と5年間の契約締結を理事会で承認。 

②「2015年の2ステージ制+CS」実施とその軌道修正
・2014年1月31日、村井チェアマン就任。2014シーズンは従来通りの大会方式にて実施。
・2015シーズンより「2ステージ制+CSをスタート。
・2015年の新大会方式において、特に前期終盤でのメディア露出は新聞露出件数で前年比136%、試合中継以外のテレビ放送時間で同236%となるなど中盤における山場作りという意味では一定の実績。また、地上波放送されたCS第1戦(TBS)は7.6%、第2戦(NHK総合)の視聴率(関東エリア)は10.4%であり、単純計算で合計18%、のべ1,800万人以上がこの2試合を視聴。また入場者数でも初の公式戦年間総入場者数が1,000万人を突破。
・メディア露出面では一定の成果が観られたが、「CSの出場チームのトーナメント表が毎節入れ替わるなど分かりにくい」という意見や「年間勝点への配慮において一貫性がないという声があり、2016シーズンから部分的に修正。

③新たに発生した日程面での課題
・「2ステージ制+CS」が決定された2013年9月のJリーグ理事会時点では、ACLの2015~2018シーズンカレンダー案での決勝は「11月後半にシングルマッチで」という案で設定。
・2014年10月2日AFC競技会委員会においてACL2015のR16と決勝のH&A週末2試合日が必要となることが決定。
・この決定により、2015年J1リーグにおいては11月終盤まで公式戦を開催するために、リーグ戦最終節とACL決勝を同日に設定し、ACL決勝進出クラブの最終節試合を、最終節の前に設定した予備日において先行開催するという措置。
・2015年のACL準決勝でG大阪が決勝に進出していた場合、リーグ戦最終節のうちG大阪の試合だけを前倒しで開催し、G大阪と山形の年間成績だけが決定した後に、残り16クラブが最終節を実施。その場合、試合内容を試合前からあらかじめ計算した上で最終節を戦うことも可能で、「競技のインテグリティーを確保することが極めて難しくなるというフェアネスの確保」が顕在化するリスクが内在している日程になる問題が発生。
・FCWCの開催前にCSを終了させるという目的もあり、2016シーズンからはACL決勝とリーグ戦の最終節を重ねないことを最優先した結果、11月3日でリーグ戦の最終節を開催する必要性が発生。
・この結果、2016シーズンにおいては、CS不出場かつ天皇杯3回戦までに敗退したクラブにとっては約4ヶ月間に渡って公式戦開催がない状態となり、日本のサッカーの強化と発展にとって適切なカレンダーを設定できていると言い難い状況になり、「年間カレンダー組成」という根本的な課題の解決を模索しなければならない状況。
・熊本地震の影響でJ2熊本の5試合の日程変更が発生し、仮にJ2熊本が2ステージ制のJ1に所属であれば、J1リーグで代替試合を開催することは極めて困難であり、前期最終節でステージ優勝が決まらない可能性も発生。

【今後の大会方式の在り方に関するステークホルダーの意見集約】
①ファンサポーターの意向調査
・Jリーグは2015シーズン開始前、2015シーズンCS後、2016シーズンの前期終了時とポイント毎に「2ステージ制+CS」の大会方式の認知・賛否・興味・話題とその観戦意向や理由を定点調査。毎回、賛否両論がある状況だが、現状では賛否の状況は拮抗。
・「大会方式として、1ステージ制と2ステージ制のどちららよいか」との設問に対しては、スタジアム観戦層では両案均衡だが、全体では「1ステージ制の支持が優位」。1ステージ制に戻すことへの賛否についてはスタジアム観戦層で賛成63.0%と反対を訴える層は少ない状態。
・JPFA(日本プロサッカー選手会)の意見
 月一回のミーティングの中で、日程問題を意見交換をしてきた中で、「オフが揃わない(全員が同じ時期に十分にオフを取り、しっかり準備して開幕を迎えたい)ことによるコンディション調整面での懸念」「4ヶ月間リーグ戦がないことによる強化面での不安」といった意見が大勢を占める状態。今年9月には、高橋JPFA会長と村井チェアマンが直接会談し、2ステージ制に関する選手会からの意向を確認。選手会はJ1の選手会支部長を通じてJ1各クラブの選手にヒアリングした内容を報告したが、「1ステージ制」に対しては約8割の選手が賛成という結果であった。さらに、10月3日の労使協議会の場でも大会方式のあり方について意見交換を行い、選手会としての意向を確認。
・Jクラブ関係者の意見
 各クラブの実行委員、選手契約担当者といった関係者ともJリーグのあり方について議論し、「シーズンの終了を揃えるべき」「もっと国際経験をする機会を創出するべき」「日本代表の活動とJリーグの活動期間を分けるべき」といった意見がある中、「J1を1ステージ制に戻してほしい」という意見が大半。
約4か月に渡って必要以上にオフ期間が長期化することによる選手強化面での影響や試合開催がないことによるクラブ経営面でのマイナスインパクトについて言及。
・パートナー企業様からの声
 「サッカー界にとってプラスになる方向で経営判断をしていただきたい」という話をもらっており、各ステークホルダーともビジネス面(興行面)、競技強化面の双方からの最適解を模索。

【2017シーズン以降の主な強化ポイント】
 Jリーグが既に掲げている2つの前提(「選手育成」と「財政基盤」の2つの土台強化)と5つの戦略(「魅力的なフットボール」「スタジアム」「経営人材の育成」「国際戦略」「デジタル技術の活用」)に向けて今後も投資を継続。今回実現した新たな放映権契約の締結を機にそれぞれのスピードアップとレベルアップを図り、今回の大会方式変更を含めて、2017年のJリーグは以下の具体的テーマの実現に向けてアクションを実行。

① 海外ビッグクラブの招聘やJクラブの海外遠征を行う「サマーブレイク期間」の創設
 日本各地での選手強化を目的としたマッチメイクなども可能にしていく。
②クラブ財政基盤の強化
 ・クラブへの均等配分の増額
 ・強化配分金(2017シーズン成績をもとに2018年以降に配分)の創設 (※以下参照)
   賞金(2017シーズンに授与)の増額、降格救済金の創設
 ・外国籍選手の登録枠拡大
 ・東京オリンピック世代の出場機会の創出による育成促進の強化
 ・放映環境の整備(中継制作に関するクラブ監督や選手のメディア露出協力)
 ・デジタルマーケティング基盤整備、スマートスタジアムの推進
※強化配分金の新設に関して
 ・前年以前のリーグ戦成績に応じて当年度の強化費に充当するための配分金を新設。
 ・年度ごとの配分条件を満たせば、最長3年前まで遡って配分。
 ・クラブから見ると一度優勝しその後各年度の条件を満たせば総額約15億円配分予定。
Jリーグ公式HP該当ページ:http://www.jleague.jp/release/post-45987/

 という内容でした。日程面での課題で、ACL決勝に出るチームがリーグ最終戦を1週早く終えるという話ですが、今の土日開催はどうなのかという話もあるかもしれませんが、まあそもそも過密日程が問題だったのです。11月にACLや国際Aマッチが入るために3日に終了し、4ケ月公式戦が無くなるチームが出てきて、シーズンオフ期間に差が出るという話も、成績がいいチームはスケジュールがどうしても詰んでしまうという話もありますが、まあ差が広がってはいけないでしょう。
 あと、被災チームの話です。2011年には東日本大震災で仙台さんや水戸さんが、今年の熊本さんのようなあ状況になっています。それでもJ1リーグは実施されていますが、あの時は1シーズン制でした。今年のような過密日程であれば、前期を消化できずに終わってしまう事になっていました。これらの話ではすべて過密日程に起因しているという事です。当ブログで言う「儲けに走った弊害」です。かつての2ステージ制から1ステージ制に至った経緯を尊重していたら、こんな愚行はできなかったはずです。
 
 そして意見集約。定点調査を実施されていましたが、これは村井チェアマン就任後です。もし大東チェアマンのままだったら、余計な事はしないという事でスルーされていたかもしれませんね。選手会との意見交換ですが、確か3年前は佐藤選手会長(当時)とだけ話をして、選手会全体に意見を求めるというよりは、Jリーグのトップダウンでそう決定したからと事後報告だったような覚えがあります。この辺りも今にして思えば、異様だったかもしれません。
 Jクラブ実行委員等の意見交換が一番気になっていましたが、納得してくれたのですね。地方の強くないクラブは2ステージ制の方がいいという意見もあったでしょうに。これは村井チェアマンのリーダーシップの賜物です。3年前は「じゃあ、リーグ収入をどうやって増やすんですか?」と開き直られたら、飲むしかなかったのに、浦和さんの社長さん(当時)だけが必死に食い下がっていたのを覚えています。結局、おかしな価値観には一時的に傾いても、必ず揺り戻しが起こるという事なのですね。あと、各スポンサーも寛大な理解を得たようです。特にTBSさんは一つの特別番組が2年で終わるので、内心納得できなかったのではと。やはり、世論に反した事を行っても、結局はこうなるという事ですね。その他のサマーブレイク等の事は、また違う機会で触れたいと思います。ここに「2ステージ制騒動」終焉しました。皆さんおめでとうございます。

Jリーグ組織問題関連(2ステージ制騒動):46 / 45 / 44 / 43 / 42 / 41 / 40 / 39 / 38 / 37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 3130 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 2221 /
Jリーグ組織問題関連 (その他):38 / 37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / 20 /

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 地域活性化・街づくり77 | トップ | 優勝の味27 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。