J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化等「岡山からJリーグ百年構想を」。情報リスペクトブログ。

ファジアーノがある風景22

2017-08-15 00:01:16 | ファジアーノ岡山

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 今朝の山陽新聞朝刊に「ファジ観戦 車控えて」というタイトルで、岡大を中心に、J2岡山ホーム戦で、公共交通機関等「マイカー以外」での観戦を啓発するプロジェクトが明日スタートするニュースが出ていました。当ブログとしては、少し前に同士の会で、T岡氏から概要は聞いておりました。まずは、山陽新聞の記事を抜粋して紹介。
   
【16日スタート 産学官で渋滞緩和プロジェクト 移動計画調査や啓発動画:山陽新聞】
 J2岡山のホーム観戦時の渋滞を緩和するため、クラブ、岡山大、国土交通省岡山国道事務所をつくる実行委員会は、16日を皮切りに8、9月のホーム戦で、車から公共交通などに来場手段を転換するように観客に促す。「ファジウォーカープロジェクト」と題し、11の啓発施策を展開し、10月に効果を検証。
 施策は、車以外での移動プランを立ててもらうアンケートの実施、プロジェクトの趣旨や公共交通、自動車、徒歩の楽しさをを伝える啓発動画の作成とスタジアムの大型ビジョンでの紹介、趣旨に賛同する人(ファジウォーカー)の認定バッジやオリジナルバスマップの配布等。
 ホームの愛媛戦(8/16)、松本戦(8/20)、町田戦(9/10)、讃岐戦(9/23)の4試合の際、会場のCスタで岡山大の学生らの取組み。啓発動画は実行委員会の専用HPやFBでも紹介。
 効果の検証では、事後調査としてホームの大分戦(10/1)、群馬戦(10/22)の2試合で、交通手段を尋ねるアンケートを行い、スタジアム周辺の交通量も調査。同乗や送迎を含めた車の利用が50.9%を占め、最長2kmの渋滞が見られた昨秋の調査結果とも比較し、'18年以降の施策に活用。
 実行委員長の氏原准教授(岡山大大学院・都市計画学)は「車での来場者を1割減らす事が最終目標。徒歩などの人が岡山駅からの道中にある奉還町商店街に立ち寄る事で、地域経済の活性化に役立つような取り組みも考えたい」とコメント。
 実行委は産学官が連携して昨年7月に発足。月1回のペースで会議を開催。渋滞緩和とともに地域活性化や健康増進の観点からもホーム戦の来場手段の切り替えを促す方策を検討。

 25年のJリーグ観戦キャリアを持つ当ブログとしては、岡山はまだまだ、こういう面でも「J1にふさわしい」には程遠い、遅れた価値観であるという印象を持ちました。どちらかというと「地域住民」全体の認識かもしれません。日常的なホーム観戦で、1万人前後の来場者が行くスタジアムに、車で行ってどうする、満員電車で行って帰るのが当たり前でしょと、25年間思い続けていました。昔、アウェー浦和戦の帰りで、浦和美園駅まで歩行者道路が大混雑、電車に乗るまでが一苦労、電車も超満員電車で、都内に入ってやっと落ち着くという記憶が蘇りました。「Jリーグ観戦とはこういうもの」という認識を25年間持ち続けてきました。あと、若い頃(東京在住)は国立に何度か日本代表戦を観に行きましたが、「車で行く」という感覚は全く無かったですね・・・ なので、地元岡山で改めてこういうフレーズを耳にして、少しカルチャーショックを受けました。
 遠くのアウェーサポーターで、新幹線ではその日に帰れない、車で深夜の高速を飛ばして帰らないといけないというケースは例外として、普通に移動できる、特にホーム戦は公共交通機関で行くのが(特にJ1では常識)スタンダードだと認識しています。ただ、例外もあります。ノエスタや万博、ヤンマーなどは運動公園の地下に巨大な駐車場があり、車での来場者も一応受け入れてはします。ただ、それは例外に位置し、全国ほとんどのスタジアムはそんな駐車スペースの余裕は無いはず。続いて、さんデジの記事。以下、抜粋して紹介。
   
【“ファジウォーカー”で応援に行こう Cスタ渋滞緩和へプロジェクト:さんデジ】
 サポーターらに徒歩や公共交通機関での来場を呼び掛ける事で、マイカー来場者1割減を目指す試み。実施主体はJ2岡山、岡山大、岡山国道事務所の産学官でつくる「人・地域・地球にやさしいアクセスのためのファジアーノプロジェクト」。昨秋に行った調査で、約半数の観戦者が車で来場し、試合の無い日と比べて最長5倍の渋滞の発生が判明したのを受けての取り組み。
 「ターゲットは車を使わなくても来場できる人。他の交通手段で来るメリットを伝えたい」と氏原委員長のコメント。
〔チームとの一体感でアピール〕
 具体的には専用HPや動画の制作、試合日にバスマップやチラシの配布、SNSでの情報発信等の11施策を実施。同じイメージカラーに統一し、チームとの一体感を演出。アンケート回答者には、ファジウォーカー認定バッジを進呈。10月には改めて、「徒歩」「自転車」「マイカー」等の来場手段を調査し、一連の取り組みの効果を検証する計画。
〔臨時駐車場終了も景気に〕
 同じ時期で臨時駐車場(北長瀬)が、岡山操車場跡地整備の影響で、ホーム松本戦(8/20)を最後に終了。多い日には170から180台の利用があり、Cスタ周辺へのマイカー流入抑制に一定の効果があったため、関係者は危機感。クラブは岡山駅西口周辺や心臓病センター榊原病院駐車場の利用を案内しているが、今回で公共交通の利用も検討して欲しい思惑。
さんデジ該当記事:http://www.sanyonews.jp/sp/article/578411/1/
やさしいアクセス岡山公式HP「ファジウォーカー」ページ:http://yasashii-access.info/fw/
  〃     公式FBページ:アドレス

 啓発活動、効果が出ればいいですね。調査の約半数が車来場ってマジですか!? J1の試合会場では考えられません。その半数の人はどこに停めているのでしょうか。北長瀬なのかなぁ。臨時駐車場が終了するというタイミングもあるようですが、岡山のファン・サポーターの意識改革のいいチャンスだと思います。
 あと、もう一つ思うのは「岡山は環境面で恵まれている」という点。新幹線駅から歩いて15分くらいというスタジアムは余りないです。岡山は人口もそこそこ多く、他に競合するプロチームもなく、駅から近いという環境の良さがあるから観客動員数も多いと認識していますが、駅からホームスタジアムが遠い、他サポがこういう話を聞いたらどう思うか気になります。岡山経済新聞サイトにも違った面からの記事がありました。以下、抜粋して紹介。

【岡山大学がサッカー観戦の自動車来場客に告知活動 「ファジウォーカー」提案:岡山経済新聞】
 このプロジェクトは岡山大学大学院環境生命科学研究科の氏原准教授が呼び掛け、同教育学研究科の高岡講師、クラブ、国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所らが賛同し、昨年7月に始動。産官学が連携して約15人が参画。
 プロジェクトの発端は交通渋滞を含め都市計画を研究している氏原准教授が、Cスタ周辺の国道53号線の慢性的な渋滞を解決しようと提案。「やさしいアクセス」という「人・地域・地球にやさしい移動方法」をスローガンとして、自動車に過度に依存した社会から公共交通機関や徒歩、自転車などを重視した社会への転換を目指すプロジェクトを立ち上げ。
 Cスタに1万人近い平均観戦者を動員するJ2岡山のホームゲーム開催日の課題に着目し、「やさしいアクセス」の第1弾を「ファジウォーカープロジェクト」として取り組み。渋滞緩和の取組みでスポーツ観戦を含めた事例は珍しいとか。
岡山経済新聞公式HP該当ページ:https://okayama.keizai.biz/headline/528/
        
 「やさしいアクセス」専用サイトを観ました。きれいで観やすいサイトですね。個人的な感想で、認定バッジがもう少しデザイン的に、インパクトがあればと思いました。偉そうに評価を口にする立場でもないのですが、プライドを持って胸に付けるような存在になって欲しいので。専用サイトを観ると、その中に11施策が載っていました。以下、抜粋して紹介。

【Project 11】
 「ファジウォーカー」プロジェクトでは、以下に示す11個の具体的施策を実行。スポーツ観戦のサポーターを対象に、人、地域、地球にやさしいアクセスに向けたモビリティ・マネジメント手法を目指す。
①行動プラン法によるワンショットTFP
 スタジアムまで自家用車で移動する来訪者々を対象に、アンケート調査にて「もし自家用車以外の交通手段で来訪される場合は、どのような方法がありますか?」と問い、その行動プランを考えてもらう。アンケート調査票は、ホームゲーム開催時にスタジアム周辺で配布。
やさしいアクセスのためのプロモーション動画
 「やさしいアクセス」プロジェクトの趣旨や、公共交通や自転車、徒歩を利用することの楽しさをお伝えする動画を作成し、さまざまな媒体を通じて周知。③ファジアーノ特製バスマップ
 岡山市作成のバスマップをベースに、ファジアーノ仕様にアレンジしたものをスタジアムにて配布。公共交通で来訪する際の情報としての活用をPR。
④スタジアム内のスクリーンを用いた「やさしいアクセス」啓発
 ホームゲームの試合前やハーフタイムに、スタジアム内のスクリーンにプロモーション動画を放映し、公共交通などの利用を促進。
⑤国道情報板を用いた「やさしいアクセス」啓発
 ホームゲーム前日や当日に、岡山市内11か所の国道情報版を利用して、自家用車以外での来訪を促すためのフレーズを周知PR。
⑥マスメディア等と連携したプロジェクト紹介
 様々なマスメディアと連携し、このプロジェクトを、市民の方々に広く周知。
⑦ファジウォーカー認定バッジ
 本プロジェクトのアンケート調査等に協力し、ファジウォーカーのコンセプトに賛同した協力者に、ファジウォーカー認定バッジを配布。
⑧奉還町ファジウォーカーイベント
 ホーム戦開催日(8/16)、奉還町商店街においてファジウォーカー認定イベントを開催。
⑨プロジェクト特設SNS
 プロジェクト特設SNS(FACEBOOKやTwitter等)を開設。SNSを通じて、幅広い方々に、このプロジェクトの情報を周知。
⑩情報プラットホームのためのWebサイト
 プロジェクトのさまざまな情報を集約したプラットホームとしてのWebサイトを開設。
⑪プロジェクトリーフレット
 プロジェクトの趣旨などを記載したリーフレットをスタジアムなどで配布。

 今回のプロジェクトでは、サッカーらしく11の数字がよく出てきますね。まだ、他にもできるアクションがあるのではないでしょうか。もっと市民参加型で多くの意見・アイディアを集めれば、もっといい施策ができるのではないでしょうか。他のJクラブであれば、「後援会」という頼もしい存在があるので、様々な面で事業に貢献できたと思います。いかんせんJ2岡山にはなぜかありません。理由は不明ですが、現在無いものはしょうがいない。こういう大きな事業を行うという面でも、「J1にふさわしい」アイテムが、ここにも一つ足りていないという個人的な印象。
 当然、ここまで盛り上がる社会貢献プロジェクトだし、クラブも名前を連ねている事もあるので、当然試合会場には専用ブースがあるのでしょう。明日は仕事帰りに参戦予定ですが、まずは専用ブースを目指して行くとしよう。楽しみです。
後援会関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140607

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サポーターと運営サイドの関... | トップ | 北の王者へ コンサドーレ札... »

コメントを投稿