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観客のためのスタジアム32

2017-08-02 00:01:08 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 ここ最近、マスコミ報道で代々木公園の専スタという話を見かけております。えっ、今現在苦労しながら新国立競技場を作っているんじゃないの?とごっちゃになっていましたが、よく考えたら新国立は明治神宮外苑内で、別の話でした。近所にもう一つ巨大なハコものを作るっていう話になりますが、それでいいの?と思ってみたり。まずは最初のスポーツ報知の報道から。以下、抜粋して紹介。
   
【代々木公園にサッカー専用スタジアム…25年まで完成へ複数民間事業者が都に提案:スポーツ報知】
 複数の民間事業者が東京都に対し、都立代々木公園内に複合型専スタ(サッカー専用スタジアム)の建設を提案していることが、都関係者らへの取材で判明。スタジアムは約4万人規模で、総事業費は約400~500億円を予定。サッカーJ1・F東京の本拠地化を目指しており、資金は民間事業者が負担し、建設開始は’20年の東京五輪後で、’25年までの完成を目指すとか。
 都内に、待望の専スタができる可能性が出てきたという事で、民間事業者が主体となって進めている計画では、東京都をホームタウンとするJ1・F東京の本拠地として活用する方針。J1・F東京は現在、味スタ(調布市)を本拠地としているが、以前から都民への認知度を高めるために東京23区内への移転を模索。また政府は東京五輪後に新国立競技場を球技専用とする方針を固めたことから、味スタを陸上の聖地として再整備する案が出ており、移転には追い風。
 計画案によると、サッカー以外にも若者文化の発信拠点である渋谷のブランドを生かし、エンターテインメント要素を取り入れた複合型スタジアムを目指す模様。試合開催日以外は音楽等の様々なイベントなどを開催し、稼働率を高めていく方針。商業施設や飲食店などを併設する可能性もあり、都民のための開かれたスタジアムとして活用。
 建設予定地は、代々木公園内の南部にある球技場と織田フィールドと呼ばれる陸上競技場周辺。NHKの渋谷放送センターに隣接した場所。4万人規模のスタジアムができる広さがあり、山手線原宿駅、千代田線代々木公園駅など複数駅から徒歩10分前後でアクセスできる抜群の位置に立地。都立代々木公園は、指定管理者として都公園協会が管理し、占用基準を全面的に緩和し、イベント広場では様々なフェスを開催するなど、民間事業者を積極的に活用。原案によると、土地は都から借り受け、民間事業者からの出資や寄付金などで建設する見込み。
 ここで参考となるのが吹田スタジアム。法人と個人から寄付金を募り、そこにtotoの助成金を加え、4万人規模を総事業費約140億円で作ることに成功しており、このプランのモデルケース。実現すれば、これまで東京都心にはなかった都市型スタジアムが誕生。

〔公園が収益を生み出すモデルケースに〕
 政府は新国立競技場を東京五輪後に球技専用とする方針を固め、運営権を民間に売却する「コンセッション方式」を採用し、事業者を公募。Jクラブの本拠地化を視野に入れているため、運営権を買い取った事業者からJ1・F東京が借り、新国立に移転する案もあるが「クラブ単体では難しい」と指摘。年間維持費は約24億円で、代表戦やコンサートなどのイベントで収益を上げたとしても、J1・F東京の試合でも高額な使用料が発生。
 今回の代々木公園案は、スタジアム自体を作る必要はあるが、都へ支払う使用料を抑えられ、クラブとして収益を上げることが可能。また近年は都内で広大な敷地を持つ公園の活用法が見直されており、今回の計画が実現すれば、公園が憩いの場だけでなく、スポーツと文化を通じて収益を生み出す良いモデルケースとなると締めくくっています。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/topics/20170729-OHT1T50036.html

【代々木公園サッカースタジアム構想は進化形アリーナ:スポーツ報知】
 都立代々木公園内に専スタをつくる構想で、多機能を備えるアリーナ型を検討。公園内南部の球技場と織田フィールド(陸上競技場)周辺に4万人規模を計画しており、東京五輪後に着工し、’25年までの完成を目指すとか。
 サッカーの試合だけでは活用数が見込めないため。関係者によると、都や渋谷区は若者文化の発信地である渋谷のブランド力を生かしたいと考えており、試合日以外は音楽フェスやイベントなどを多数開催し、稼働率を高める必要性がある模様。
 そこで検討されているのがアリーナ。グラウンドは球技専用だが、音響なども考慮し福岡ヤフオクドームのような開閉式の屋根を設置することが浮上。モデルケースになるのが、独シャルケ04の本拠、ヴェルティンス・アレーナ。ドイツ初のドーム型スタジアムとして’01年に開場。収容約6万人で札幌ドームのように可動式の天然芝のグラウンドを持ち、芝の状態を気にせずにイベントを開催可能。サッカー以外にもボクシングの世界戦やアイスホッケーの試合が行われた他、有名アーティストのライブも多数開催。建設費は約250億円。国や時代が違うため一概に比較することはできないが、現在見込んでいる約400億~500億円の事業費があれば可能。今年6月には経産省がスポーツ庁と共同で「スタジアム・アリーナ改革ガイドブック」を作成されるため、’25年までに20か所のスタジアム、アリーナの建設を目標に掲げており、今計画の実現が期待。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170801-OHT1T50007.html

 続けてスポーツ報知の記事を紹介させていただきました。そうですか、F東さんが新国立競技場をホームにするのは多額の使用料等で現実的に厳しい事が見えてきたという事、味スタが五輪後は陸上競技用に再整備する構想が出てきたという事から、この話が出てきた訳ですね。
 ただし、一番引っかかるのが、じゃあ新国立競技場は五輪後、どうなるの?という疑問。国は球技で使いたい方針だそうですが、ふたを開けてみれば、旧国立競技場のように、どのスポーツも代表戦レベルの興業しか行わず、使用頻度が停滞する事。赤字の垂れ流しになり、ハコもの行政の失敗作として問題化するのではないかという懸念があります。そのいい例が、宮城県スタジアムでした。あれとイメージが似ていますね。まあ、交通アクセス面での違いはありますが。
 今回の話は端的に言うと、味スタが実質都内に移転し、F東さんなどが東京23区のJクラブに変わるという事でしょうか。ヴェルディさんはどうするのでしょうかねぇ。

 この話の本当のミソは、実は新国立競技場の五輪後の活用問題になっていくのではないかと個人的に思っています。立地もいいし、使いやすいが、膨大な使用料で借り手がいないという悪夢が起きないかと、ちょっと心配になってきています。。
 あと、経産省がスポーツ庁と共同で「スタジアム・アリーナ改革ガイドブック」を作成し、全国でスタジアムやアリーナの建設が進められるそうですが、岡山もどうでしょうか。もちろん専スタもいいですが、5千人規模のアリーナを新設して、Bリーグクラブを誕生させてはいかがでしょうか。シーガルズと併用で。

コメント
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