片貝孝夫の IT最前線 (リッチクライアントBiz/Browserの普及をめざして)

リッチクライアントBiz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

やっぱり花王の情報システム部門は凄い!

2009年11月22日 | 感動したこと
花王がSAP ERPを導入したと風の便りで聞いたときはがっかりした。
花王よおまえもかっ!という心境だった。
2009年11月25日号の日経コンピュータを読んで、私の考えが間違っていたと分かった。

やっぱり花王は凄い!

ERPを入れようと言い出したのは、経営陣でもなく、事業部門でもなく、情報システム部門だったという。
なぜ言い出したかと言うと、M&Aを繰り返してグローバルに展開している花王にとって、世界に共通したシステムにすることの必要性を、当事者として一番感じていたのが、情報システム部門だったからだ。

しかし、無条件に導入したわけではない。
まずSAPの位置づけとして、ノンコア業務と位置付けた。
日々のルーチンワーク業務はノンコア業務なのだ。
社員が頭を使ってやらねばならない仕事は、花王の未来を左右する計画業務だ。
計画業務こそコア業務だ。
そのコア業務は完全自社開発で行く。
これは良品計画と同じだ。
良品計画では、生産、物流、販売、会計、人事などを「今日の仕事」という。
それに対して、商品計画、生産計画、物流計画などを「明日の仕事」という。
良品計画では、明日の仕事は自社開発、今日の仕事はアウトソーシングだ。

さらに花王は、SAP ERPの入力画面については、これでは生産性が低下するということで、手作りとした。
(ここでBiz/Browserが使われていたら最高なのですが、私が知らないのですから、きっと手作りソフトなのでしょう、、花王らしいです)
ともあれ、マンマシンインターフェイスは納得のいくまで使いやすくするというのは、花王の伝統だ。それはきっちり守っている。

SAP ERPのうたい文句は、内部統制とリアルタイムマネジメント。
そのために、マスター管理は一元管理とした。製品マスター、取引先マスター、部品マスターなどだ。
これでリアルタイムマネジメントが可能となる。

1981年。花王のパソコン社内革命という本が出て、世の中一気にパソコン時代に突入した。
それを先導したのが、花王の情報システム部だった。特に故橋山正人さん。
私はその頃の花王と深くお付き合いしていた。
だから、花王がERPを導入したと聞いたときは、にわかに信じられなかった。
2年前に花王を批判するブログも書いたことがある。
それが杞憂だったようで、うれしい。

さいごに
この記事を書かれた戸川尚樹記者に、まずは敬意を表します。
この日経コンピュータの記事は、グローバル企業にとってバイブルとも言える記事だと思いますが、グローバル企業になる予定のない企業にとっては、必ずしもSAP社のERPを入れる必然性はないと、私は思います。
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