平成27年の日本:65歳以上の男65%、女82%が「仕事なし」・・・

2016-07-26 09:54:34 | 日記
 先のブログ記事の続編で、今月12日に厚生労働省が発表した「平成27年 国民生活基礎調査の概況」によれば、平成27年において、15歳以上の者の就業状況などは、概ね以下の通り。

①男の15歳以上の者
 ・「仕事あり」69%で、うち「正規」41.6%、「非正規」11%
 ・「仕事あり」は、「25~29歳」から「55~59歳」までが9割以上の台形型
 ・「正規」は、「25~29歳」から「55~59歳」までが6割超
 ・「仕事なし」は、「60〜64歳」22%、「65歳以上」65%

②女の15歳以上の者
 ・「仕事あり」50%で、うち「正規」17.8%、「非正規」23%
 ・「仕事あり」は、「30~34歳」を谷とするM字型
 ・「正規」は、「20~24歳」から「30~34歳」までが「非正規」を上回っているが、それ以外の年齢階級では逆
 ・「正規」は、「20~24歳」と「25~29歳」では4割超
 ・「仕事なし」は、「60〜64歳」50%、「65歳以上」82%

 男女とも、60歳以上になると「仕事なし」が増え始め、65歳以上では男女それぞれ65%、82%にまで跳ね上がる。これは、高齢化による体力の衰えなどもあって、仕方ないことではある。

 だがこうした実情は、財源を含む社会保障制度システムの維持にとって大きな脅威である。高齢者層の労働市場を拡大する必要性は、人口構成に因るところが大きい。日本は今後当面は、益々それを痛感することになるだろう。

 克服策の一つとしては、高齢者の需要を刺激するための市場の創出。それに向けた政策がもっと打たれるべきで、いわゆる健康産業政策の推進がその最たるものとなるはずだ。

 今の日本における女性の妊娠・出産・育児に係る事情を考えると、M字型になることに関しては、その評価は別として、容易に理解されることではある。



(出所:平成27年 国民生活基礎調査の概況

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