かしょうの絵と雑記

ときどき描いている水彩スケッチや素人仲間の「絵の会」で描いている油絵などを中心に雑記を載せます。

海外スケッチ(続)-モンゴル・ゴビ草原2

2008年02月03日 | スケッチ、油絵、写真
 ゴビ草原のまっただ中でのスケッチは同じような風景ばかりで描くものがなくなり、やめようと思ったころ、周りに子供たちが集まってきた。その一人をモデルに人物スケッチをはじめると大騒ぎになり、私も僕もとモデルを志願する。あわててパオから娘を呼んで二人で順番に描く。皆就学まえの子供たちである(修学児童は都市の学校に合宿していて草原にはいない)。
 我々のパオとは少し離れて観光客むけの唯一の施設で働く家族のパオがあったが、そこの子供たちだと分かった。ところがしばらくすると、はるかかなたの丘の向こうからも子供たちが来る。放牧民のパオであり、どういうわけか1,2キロ先にすぐ情報がいくようだった。
 それぞれが自分の絵をもって帰ったと思ったら、一人の5歳くらいの女の子が戻ってきて手を引いて来い来いという。徒歩10分あまり先のパオではその娘の両親が出迎え、座らせると同時に馬乳酒を出す。もちろん言葉は通じないが、娘の絵に対するお礼であった。
 広い草原を移動生活を続け、パオどうしも離れて点在するモンゴルの人々の人懐っこさは驚くばかりであった。
 この絵にもあるように草原に放牧されているのは馬が多く、その馬の乳からつくる馬乳酒はお茶のようなもの。なお、この絵にある山脈は何かと現地のガイドさんに聞いたら「その先はアルタイ山脈だ」という。しかし地図で想像するとアルタイ山脈がある「その先」とは数百キロ先のようだ。
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