春光の酒~若杜氏の酒蔵日記~

小京都津和野に1730年より続く華泉酒造。若杜氏が送る華泉の酒蔵紀行。

SLプレミアムナイト

2009-07-29 13:34:04 | 津和野のこと

                       

行ってきました!撮ってきました!「SLプレミアムナイト In 津和野」

            

小雨降る中、たくさんの鉄道ファンの方々や町民の皆さんが記念撮影に訪れました。夏祭りが延期になったのが少し残念でしたが・・・

           

闇夜に浮かび上がるSLやまぐち号は、まるで戦艦大和のような迫力でした!!
多種多様な照明が、そのようなムードを醸し出していたのでしょう。

            
こちらは駅横駐車場に展示してあるD51機関車(通称デコイチ)です。こちらもライトアップされていました。

30年目の”初めてのお泊り”。まさにプレミアムな夜でした


     

ついでといったらなんですが このたび、華泉酒造でも「SL30周年」を記念して、SLプレミアムラベル純米吟醸酒を発売しました。津和野にお越しの際には是非お土産にいかがでしょうか? 720mlで1,500円(税込)です。 便乗で商売してます

さらに便乗ですが、当蔵ギャラリー與兵衛内で、地元の写真家さんが撮りためていたSLの写真を展示しています。 是非こちらのほうもヨロシクお願いします。

 

 


SL30周年!!

2009-07-25 17:59:37 | 津和野のこと

       皆さん津和野にSLが走っているのをご存知でしょうか?

基本的には3月から11月にかけての土、日、祝日に新山口~津和野 間を一往復しています。

鉄道ファンのみならず、多くの観光客の人達にも大変人気のある、津和野の風物詩です。

そのSLが この8月1日に復活運転を開始して30年になるのです。
復活の歴史についてはhttp://www.c571.jp/jouhoukyoku/jouhou/jouhou.html(SL山口)
をご参照ください。

現在「貴婦人」の愛称で親しまれている「C571」が30歳の誕生日の直前の7月27日(月) 初めて津和野の駅に宿泊する事になりました。

これを記念して、当日の夜”SLプレミアムナイト”と称して様々なイベントが行われます。 また、当日は鷺舞神事と津和野夏祭りも同時に開催されます。

近年ない大忙しの津和野の一日!是非いらしてください。


        イベントの詳細は http://www.tsuwano.ne.jp/kanko(津和野町観光協会)
                                     をご参照ください。

 

 

 


菖蒲の季節

2009-06-09 17:21:55 | 津和野のこと

   

 津和野の6月は菖蒲の季節です。

津和野のメインストリートである殿町通りの掘割に植えられた花菖蒲は、現在満開(直前)を迎えています。

 

白壁、掘割を泳ぐ鯉、菖蒲のコントラストは津和野が全国に誇る最も有名な風景なんですよ。

           

たくさんの観光客や町民が菖蒲に足を止めます。

私も非常に心癒されるひと時でした

                     菖蒲の開花と共に津和野の夏が始まります



 

 


薔薇展!

2009-05-24 21:44:33 | 華泉の店のこと

皆様、お久しぶりです。  
長い間ブログ休止状態が続きまして申し訳ありませんでした。

酒造が忙しくて、ブログに手が回らなかったんだろう・・・・という理由(言い訳)でご容赦願いたいと思います。  本当に申し訳ありませんでした。
これから、心機一転頑張りたいと思いますので、また、よろしくお願いします。

さて、昨日5月23日から明日の25日まで、当店”酒蔵ギャラリー與兵衛”にて「夢の薔薇空間・小川次郎個展」を開催しております。
  

            

この薔薇展の主催者は園芸家でありフラワーアーティストの小川次郎さん(津和野在住)です。御年78歳になられ、バラの栽培に関しては日本第一人者の大先生です。
バラの栽培歴は何と60年!!今でも自宅のバラ園でオールドローズを中心とした約350種類ものバラを栽培されているのです。

                  

多種多様な花器を使い、小川先生とお弟子さんたちが”蔵”という和のスペースをバラで埋めつくしてくれています。 和洋折衷の名の通り、素晴らしいアートな空間が演出されています。

  

 

小川先生は、毎年薔薇展が終わると同時に来年の構想を練り始めるそうです。
「もっともっと良い空間を創作したい」と常日頃おっしゃっておられます。
同じもの造りに携わる者として、見習う事ばかりです。

 

             

        一年に一度、酒蔵がバラに覆いつくされる幻想的な3日間です


大晦日ですね。

2008-12-31 22:23:10 | 華泉の酒のこと

皆様 大変ご無沙汰しております。

なかなか定期的に更新が出来なくて申し訳ないです。

年内に仕込んだ3本のモロミはお陰さまで無事出来上がりました。
搾り上げたお酒の第一弾として発売いたしました”華泉 生にごり酒”を紹介させていただきます。

              
~成分~                 ~価格~
アルコール  19.5度         1.8ℓ    2,250円     

日本酒度   -17.0         720ml   1,130円

酸   度     1.5          300ml     600円
                                   
                                 (税込価格)

濃厚でクリーミーな味わいのお酒です。 普通甘口のお酒だと舌にベトベト感が残るのですが、後味のすっきりした非常に飲みやすいにごり酒です。


まだこのブログを立ち上げてから半年もたちません。

これからもっと楽しく、魅力のあるブログにしていきたいと思っています。
また来年もよろしくお願いいたします。

それでは皆さん、よいお年を

 


モロミの様子。

2008-12-09 23:43:48 | 蔵のこと

みなさんお久しぶりです。 
2号目、3号目の仕込みも無事終わり、そろそろ先月仕込んだ、1合目のお酒が出来上がろうとしています。
今日は、そのモロミの発酵の過程の特徴的な3日間を、ほんの少し紹介させていただきます。

        
  発酵4日目                     発酵6日目


 
   発酵11日目


発酵4日目・・・筋のよう泡が見えます。この様な状態を見たとおりの筋泡といいま
         す。発酵を開始した合図とも言える状態です。

発酵6日目・・・泡がモロミ表面を覆いつくすようになりました。高泡という状態です。
         発酵が最も勢いずいてきた時期です。この時期香りも非常に高くなっ
         ています。            

発酵11日目・・泡も引いて、発酵も穏やかになってきました。この状態を地といいま
         す。ここから、お酒はゆっくり完成へと向かっていきます。


かなり端折った説明で伝わりにくかったかもしれませんが、ご容赦ください。
何はともあれ、一号目のお酒は間もなく完成です。
その時が来ましたら、みなさんにお届けしたいと思います

     

 

      


本年度第1号の仕込み終了

2008-11-26 22:11:24 | 蔵のこと

           先日、本年度最初の仕込が終了しました。

    今日は、その仕込みの風景を皆さんにお届けしたいと思います。


      
 早朝、まず前の日に洗ったお米を釜の上に乗せた甑(こしき)の中に流し込みま
 ます。
 そして、この甑の中でお米を蒸します。時間は蒸気が抜け上がってから約50分
 です。  この時のお米の量は、450㌔でした。
 お米が蒸しあがると蒸米(蒸した米のこと)の入った袋をチェーンブロックによって
 吊り上げます。

           
                 
        吊り上げた蒸米を放冷機という機械の中に落とし込みます。


    
放冷機の中を流れてくる蒸米を手で(約7~8度になるように)温度調整します。手でさわっていますが、きちんと洗浄&消毒済みですので安心してください この後、蒸米はタンクの中に放り込みます。


            
タンクの中には、朝のうちに麹と水が入っています。このタンクの容量は約4000㍑です。 この中に冷却した蒸米を入れ、しっかりと混ぜ合わせます。
これで、この日の仕込みが終了しました。


一本のお酒を仕込むのに、これと同じ作業を3日間行います。できあがりの予定数量は約3300㍑です。

完成までは約20日の日数を要します。

麹造りなどの様子は、また後日書き込みたいと思いますので、よろしくお願いします。

新酒が出来るのが待ち遠しいですね


 

 


米洗いです。

2008-11-20 18:52:08 | 蔵のこと

      

                 

今日は今酒造年度初めての米洗いの日です。

酒蔵では毎年、米を入荷し最初に洗った日にお祭りをするのです。神社から神主さんに来ていただいて、蔵全体のお清めをしていただきました。


     

蔵人全員神妙な面持ちで今酒造年度の安全と成功をお祈りさせていただきました。

私事ですが、今日大事な友人のもとにめでたくお子さんが誕生されました。元気に健やかに育ってほしいです。

我蔵にとってもめでたい日に、ダブルで幸せな気持ちになれました。


蔵入りです。

2008-11-17 18:21:24 | 蔵のこと

 11月17日大安吉日!!
 
 いよいよ本日蔵入りしました。

 朝晩の冷え込みも厳しくなってきて、いよいよ酒造りのシーズンの到来です。

 蔵人も集まり、いよいよ華泉の蔵が動き出します。

                             

         
 蔵入りしてまず初めにする仕事が、釜(かま)を据えることです。
 酒造りは釜から始まります。この釜で米を蒸します。この場所は日本酒造り工程の
 トップバッターいったところですね。
 左の写真は蔵人が釜戸(かまど)を修繕しているところです。去年の仕込みで傷ん
 だ釜戸を丁寧に直していきます。
 そして、右の写真が釜を据えて水をはった状態です。

 
            
        試験的に釜戸に火を通し、釜の水を沸かしてみました。
        白い湯気が立ち上がり、無事釜の据付が完了しました!

 これから再び緊張の毎日が続きますが、華泉のお酒を楽しみにしていただいてる
 皆様のためにも、今年もまた一生懸命頑張りたいと思います!                                                    


雲海みてきました。

2008-10-06 11:12:54 | 津和野のこと

        先日の早朝、雲海を見てきました。一人で・・・・・

     

津和野町は四方を山に囲まれた、小さな盆地です。 津和野の町が雲に覆われ、その中にひょっこり姿を現す城跡・・・ 素晴らしい絶景です。

           

          雲海が姿を現すには3つの朝の条件が必要です。

          ・ 風の無い穏やかな朝。
          ・ 昼夜の温度差があり、しっかり冷え込んだ朝。
          ・ よく晴れた朝。

     津和野はこれらの条件を全て満たすことができる土地なんですね
     人の力ではどうすることもできない、天から授けられた宝物です

   

雲海の見頃は10月~11月の前記に述べた3つの条件を満たす日の朝(6時~7時半くらい)です。

性能の良いカメラと腕があれば・・・ もっと素晴らしい写真が撮れたのですが

皆さん機会があれば、是非その目で津和野の雲海を御覧になってください。絶対にがっかりはさせませんよ