東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

西武信金の取り組み

2017-08-14 10:41:47 | 17期生のブログリレー

皆様こんにちは。17期の荒井です。

明日15日はお盆。お盆休みを取られて、帰省されている方も多いことと思います。

ニュースでも、この時期恒例の各高速道路の渋滞状況がレポートされていますね。

私の経営大学院での研究テーマは、「サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の現況をリサーチして将来像を考察する」、という一風変わったものでした。

そのため、高速道路関連のニュースが報道されると、どうしてもSAPAの状況が気になってしまいます。

 

ここで突然問題です。「SAPAの一番の違いは何でしょう?」(それがどうした、という声が聞こえてきそうです。すいません)。

答えは、このブログの最後に記載します。

 

さて、話題を変えさせていただきます。

88日に西武信用金庫の高橋一朗常勤理事兼法人推進部長の講演を聴く機会があり、感銘を受けたので主に講演概要を記載いたします。

「西部信用金庫」は、中野に本社を置き、西武線沿線を中心に73支店を構えています(ちなみに西部グループとは関係ありません)。

この信金の一番の特徴は、「預貸率」が業界平均の50%を大きく上回る82.73%(平成28年度末)もあることです。

「預貸率」とは、預金残高に対する貸出金残高の割合で、この比率が高い信金ほど、地域貢献度が高いといえます(信用金庫は、協同組織金融機関として貸出しは地域の取引先のみに限られます)。

ご存じの通り、現在日銀はマイナス金利政策をとり、金融庁も金融機関に対して事業性融資の拡大を求める動きを強めています。ところが、これまで不良債権処理と自己資本比率の向上・安定を第一に考えてきた金融機関の中には、特に中小・零細企業へ融資を渋るところが少なくありません。

その理由として、事業性融資の拡大には、貸出先企業の事業の収益性を、簡単に言えば今後も黒字を維持できるかを「見抜く力」が必要であり、不良債権処理に追われた金融機関の中には、本来の業務である融資をする能力を失ってしまったところが少なくないからです。

信金の中には、「預貸率」が極端に低く(週間ダイヤモンド誌によれば、預貸率の低い信金には8%台のところも存在します)、その地域から預かったお金を殆ど地域に循環させないところもあり、地域全体の産業が寂れてしまう例も存在しています(先ほどの8%の例では、10件融資の申し込みがあっても、9件断っているようなものだ、と、わかりやすい説明をいただいています)。

預金を融資に回さない金融機関は、資金を株式や債券、外国債券運用に向けているとのことで、元証券会社社員の私としても、リスクテイクの方向性が違う、と考えてしまいました。

西部信用金庫は預貸率が高くとも、杜撰な融資をしている訳ではなく、融資先28,000社中26,000社が黒字で、不良債権率は1.32%(業界平均は5.3%)と平均の4分の1となっています。

何故これだけ目利き力があるか、その理由の一つは、外部の専門家の、特に中小企業診断士の力を借りている、そのため金融機関として唯一診断協会に加入している、とおっしゃっていました。

当然それだけではなく、産学連携や事業マッチングサイトの運営をはじめ様々な取り組みを行いつつ、事業診断力の強化をされています。

最近読んだ本で、橋本卓典著「捨てられる銀行2 非産運用」がありますが、その中で何回も「フィデューシャリー・デューティ」という言葉が使われています。

同著では、金融機関は預金者や信託の委託者へ最良のものを提供する責任(フィデューシャリー・デューティ)があるが、それがなされていない、日本の金融機関は自社に有利な商品を預金者・委託者の無知につけ込むような行為まがいまで行って利益を稼ぐ体制がまかり通っていることを指摘しています。

西部信用金庫では、マイナス金利導入時に、逆に長期預金の金利を引き上げることを行っています。同信金の預金者及び地域への積極的な融資姿勢は、信金の存在意義である「共存共益」の役割を果たすべく、愚直にも素晴らしい取り組みをなされていることに感銘するとともに、診断士との協力体制を重視する金融機関の具体的存在を知ることができて、とても有意義な機会でした。

 

最後に冒頭の問題の答えです。

給油施設(ガソリンスタンド)があるのがサービスエリア(SA)です。規模やテナント数は関係ありません。

ジャンル:
ウェブログ
コメント (5)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 診断士のビジネスモデル | トップ | 出来てます?夫の家事・育児参画 »
最近の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
金融機関への貢献 (清瀬和彦)
2017-08-14 20:50:44
いろいろなカラーの金融機関がありますよね。いずれにしても、診断士としても金融機関に対してもっと貢献していきたいですね。
SAやPAにはよくお世話になります。魅力的なところが増えて、楽しいですね。
偶然ですが・・ (介さん)
2017-08-15 08:39:28
偶然ですが昨日、橋本卓典著「捨てられる銀行」を読み終えました。事業性評価や事業再生など金融機関の新しいビジネスモデルに、大変興味を持ちました。
もう一つ偶然ですが、今から関越自動車道で帰省先の新潟より埼玉に戻ります。SAとPAの違いはレストランの有無だと思っていました。ガソリンスタンドのチェックが楽しみです。ありがとうございます。
信金や信用組合の存在価値 (大石泰弘)
2017-08-16 10:44:32
中小企業診断士になるまで、信金とか信用組合の存在価値がよくわかりませんでした。正直いらないと思っていました。でも今は、日本経済を支える貴重な存在であり、金融庁もそのためにのろしを上げて腰を据えて舵取りをしていると感じています。そして中小企業診断士は信金や信用組合の方向修正に重要な役割を期待されていると感じています。西武信金は金融庁がのろしを上げる前から取り組んでいた数少ない先進的な金融機関だと思います。他の金融機関もどんどん見習って欲しいし、中小企業診断士としてそこに貢献したいですね。
西武信金は私の地元の信金です。 (鴨志田)
2017-08-16 11:24:42
西武信金の高橋さんは、何度が面識があります。中小業支援にとてもアグレッシブな方ですよね。燕三条の販路開拓アドバイザーの時に、西武信金を訪問して高橋さんに面談をしていただきました。西武信金は、私も注目している信金です。
西武信金さんよく聞きます (小野田)
2017-08-17 16:46:35
ものづくり補助金の認定支援期間の件数でも上位ですし、信金さんと取引が無いと聞くと都内なら西武信金さんをおすすめしたこともあります。確かに積極的に中小企業支援をされていらっしゃいますね!
PAとSAとは店舗があるかどうかの違いだと思っていましたが、違うんですね。
そういえば、ガソリンスタンドをサービスステーションと行ったりするので、給油を含む自動車のメンテナンスサービスというサービスの意味なんでしょうかね。逆にレストランはサービスじゃないってことなのか?と考えると合点がいきませんが・・・

コメントを投稿

17期生のブログリレー」カテゴリの最新記事