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働き方改革について感じたこと

2017-08-09 00:46:53 | 17期生のブログリレー

2回目のブログの担当が回ってきました。何日も前から何を書こうか考えていたのですが、気の利いたことが浮かびません。そこで最近読んだ日経ビジネスの記事と工場見学において聞いた内容から感じたテーマにすることにしました。

 

働き方改革という言葉はよくご存じと思いますが、簡単に言うと「仕事量を維持しながら労働時間を減らす」ではないかと思います。長時間労働を是正し、労働生産性をあげることになりますが、労働時間の減少に伴い、仕事の処理量まで減少しているのが現実多いのではないかと感じています。先日見学した中小製造業の社長も退社時間になったらサッサと帰宅する社員が多く、残った仕事は社長が自らこなしていると聞きました。残った仕事は誰かがやるか、効率あげて時間内で終わらすしかないのです。

現在の日本は次の3つの問題に直面しています。

1. 長時間労働が慢性化している事

2. 人口減少による働き手の不足

3. 生産性向上や優秀な人材の確保が必要となっている

これらを是正するために、長時間労働の根絶と生産性向上の同時進行させ、より良い社会にしていく。そのため働き方改革が必要になるので国は「生産性向上国民運動推進協議会」を作り推進しています。

私は、この運動がどうも先に時短ありきで進んでいるのではないかと感じています。まずは生産性向上に組織として取り組み、その後労働時間を減らしていくべきではないかと思います。時短すれば短い時間で仕事するしかないので効率上がるという考え方も有るのかも知れませんが。(私は、労働生産性の日本の順位については、各国の事情を考慮すべきと思います。低いことは事実ですが。)

ではなぜ生産性向上に寄与する働き方改革が出来ないのでしょうか。従来は、遅くまで残業して頑張っているのが偉いと思われがちであったため、優秀な人が仕事を早く終わらせても早く帰宅しづらかったのではないでしょうか。自分の過去の会社員生活の中でもこうした人を多く見かけました。これを許していた原因は、

(1)   上司、会社が従業員の仕事内容を把握していなかった。従業員の能率管理も出来ていないので、本来残業になる仕事かどうか判断出来ない。

(2)   暇な人は勝手に余計な仕事を作り出していた。暇だと早く帰るしかないが、余計な仕事を作って残業し、一生懸命働いているふりをしている。もちろん残業代かせぎにもなる。

(3)   そのため生産性高い人でも残業代稼ぎをすることになる。早く仕事を終わらせて帰ると能力が有るのに仕事してないように見られると共に残業代もらえない。一方能力ない人が残業代をもらっているとなるとばかばかしくなり、残業を作ることになる。

もちろん特に中小企業では慢性的な人手不足でありどうしても残業が必要になることも原因ですし、日本人はチームで仕事することがよその国より得意であり、いい意味で全員が残業に協力してきたことです。

これらを改善し、生産性を向上するには、

まずは、効率上げたら必ず評価してあげることが大切です。特に中小企業では、給与や賞与の支給基準が固定的でないので、社長の裁量でかなり自由に出来るはずです。現実はなかなか難しいとは思いますが。

また、まわりの雰囲気に合わせて残業することを減らすには、業務内容を上司がきちんと把握している必要があります。職務内容をはっきりさせることも大切です。ただし日本人の長所である皆で協力し急ぎの仕事などを処理する体制が無くなるのは行き過ぎですが。

日本では人に仕事がついて回るので、仕事が出来る人に仕事が集中してしまいます。中小企業では一人で何役もこなしているので、やむを得ないこともありますが。

しかし、中小企業では、社長が意識すれば大企業より改善案をやりやすいのではないかと感じています。仕事の内容も把握しやすいので、効率上げて早く仕事を終わらせているのか、そうではないのかが分かるはずです。

私は、日本人は本来働き者で工夫する人々であると信じていたいので、上記の(1)から(3)について書くのは気分良くないのですが、中小企業にぜひとも頑張って欲しいと思いますので、機会あれば協力していきたいと考えています。

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5 コメント

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生産性 (事務局中嶋)
2017-08-09 21:00:22
生産性を上げるという需要は尽きないのでしょうね。働き方もさることながら、IoTなどのテクノロジーへの投資がもっと必要だと思っています。

ところでオケさんですよね(^^;
働き方改革 (鴨志田)
2017-08-09 22:29:23
私は、役所での研修の仕事が多いのですが、役所が率先して、業務改善と効率化を図ることが求められていると実感しています。制度で企業に制約を作るのは、私自身、共感しかねています。難しい問題ですね。
利益の源泉 (事務局 大石)
2017-08-10 12:27:33
製造業で市場が成長しているときには、一日に一個でも多く生産して売ることが利益の源泉だったので、長時間労働は利益の源泉だったと思うのですが、市場のニーズが多様化した時は、顧客提供価値が高く真似されにくい製品を売ることが利益の源泉だと思うのです。そのためには長時間労働が解ではなく、別の方法を工夫する時期にきているのではないかと思います。生産性の指標は、ざっくりですが従業員単位勤務時間あたりの営業利益ではないでしょうか。
正しい評価の重要性 (事務局 水口)
2017-08-10 23:51:34
部下の業務をみて、正しく評価してあげることは難しいですが、とても重要なことですね。業務の効率化を図り、それを自分だけでなく、メンバーとも共有する、これを正しく評価することで生産性が上がると思いました。ありがとうございました。
人事評価制度の雛形 (小野田)
2017-08-11 22:46:35
仕事ができる人が早く帰るというのが社会通念になれば、若い人は帰りやすくなるような気がしますが、会社に寄るのでしょうね。

会社にいなくても仕事が進むような業務設計、仕組みづくり、人事評価制度が必要だと思います。

営業職のほとんどは、残業が減るでしょう。

事務職も業務を電子化して、リモートで仕事ができるようにすれば、会社で仕事をする時間は減らせるでしょう。

家に仕事を持って帰る人が増えるだけかもしれませんが。

業務の電子化をきっかけに、効率の低い業務を見直して効率を高めるしかないですね。

本来社労士っぽい仕事ですが、他の経営指標とあわせて評価する、事業再生に絡めて助言するなどとなると、診断士の領域でしょう。

なんかビジネスモデルになりそうですね

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