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「エゴグラム」が教えてくれたこと

2017-10-13 06:00:00 | 17期生のブログリレー

こんばんは。藤田です。

先日の稼プロ!第4回講義(合宿形式)の中で班分けに用いた「エゴグラム」が興味深かったので、調べてみました。
なお、同時に行ったマシュマロ・チャレンジについては、錦織さんがブログでご紹介しています。
マシュマロ・チャレンジとイノベーション


私は心理学については素人ですので、
・エゴグラムは、どのようなもので、どういうベースで作られているの?
・交流分析との2つの関係はどのようなものなの?
について調べました。深い理論はしっかり本を読んだり、他の理論について学ぶ必要があると感じますので、ここでは割愛します。


●「エゴグラム(Egogram)」とは?
アメリカの心理学者、精神科医エリック・バーン(Eric Berne) 博士が1950年代後半に創始した「交流分析(Transactional Analysis,TA)」という人間関係の心理学理論に基づいて作られた性格診断テストです。
 
 
 
ベースとなっている心理学理論の”交流分析”が気になりました。。。
 
●「交流分析(Transactional Analysis,TA)」とは?
日本交流分析学会によると、「交流分析」とは、精神分析に基礎をおく力動的な視点を持ち、観察できる行動に焦点を当て、人間学的心理学の哲学を持った統合的な心理療法です。エリック・バーン博士によって創始され、人間の変化と成長のための心理学理論と技法として発展してきました。

交流分析はわかりやすい言葉と図示による分析が特徴ですが、学ぶほどに奥が深く、応用の範囲も多岐にわたっています。

分析の対象は”交流”であり、構造分析、やりとり分析、ゲーム分析、脚本分析の4つを基本理論にしています。また、その基礎にはストローク理論があります。

 

⇒基本理論をさらに読み進めていきました。。。

●「構造分析」とは?
私たちの心を3つの「自我状態」(自分のあり方)に分けて理解します。

   =過去に自分の親など外から取り入れた思考・感情・行動パターン
大人  =現在の状況に対する自主的な思考・感情・行動パターン
子ども =過去の自分が子供のころに体験した思考・感情・行動パターン

今の自分の特定の自我状態に気づくことで、自我状態を自発的に切り替え、過去に縛られない、自律的な自分を再発見していきます。と書いてありました。


エゴグラム性格診断テストでは、人の性格を5つの心の領域(CP・NP・A・FC・AC)に分けて分析しています。

CP(controlling parent、支配的な親「お父さん度」)⇒正義感や道徳心、責任感、良心など
NP(nurturing parent、養育的な親「お母さん)⇒優しさ、思いやり、寛容性、受容性、共感性など
A(adult ego state、合理的な大人「大人度」) ⇒知性、理性、冷静さ、論理性、判断力、現実志向性、情緒安定性など
FC(free child、天真爛漫な子ども「弟・やんちゃ坊主度」)⇒直感力、創造性、自由奔放さ、好奇心、自発性、活気、愉快さ、表現力など
AC(adapted child、従順な子ども「妹・いい子ちゃん度」)⇒素直さ、協調性、忍耐力、奥ゆかしさ、礼儀正しさ、など

 

テストにより、構造分析の自我状態を示してくれるのが、この5つの領域なのですね!
親は確かに父親と母親がいますし、子供にもやんちゃと従順さがありますね。なぜか大人は1つのようですね。。。

 

●これらの5つの要素をどう見るか?
エゴグラムではこれらの5つの要素をグラフにして波形をみるそうです。

なお、下記のサイトは波形別の性格診断をよく示していると思いました。
http://www.egogram-f.jp/seikaku/aisyou/patan.htm

 

●質問数はいくつ?
テストということで、質問数が気になりました。調べたところ、普及している東大式は53問、ウェブサイトでは50問、質問数が選べるサイトもあり、質問数は決まっていないようでした。

Wikipediaによると、バーン博士がエゴグラムを考案した当時は、質問紙法ではなく、まず最初に、話を聞きながら、特徴的な部分を最も高く描き、その次に、目立たない部分を最も低く描き、他の棒は、相対的な高さで描く、といういわゆる勘でエゴグラムを描いていたそうです。

この5つの波形というのがエゴグラムの原点なのかもしれません。


⇒調べただけになってしまいますので、所感を書きます。

●エゴグラムが教えてくれたこと
交流分析では「人間の変化と成長のための心理学理論と技法」と定義にありましたが、エゴグラムのテストにより、過去や現在の思考・感情・行動パターンを示した「自我状態」を定量化し、自分、他者の性格や強みを把握し、様々な波形を持つ人がいる中で、関係性をよりよくし、変化・成長していくヒントをくれるためにあるとわかりました。

 

波形といえば。。。
私が合宿の前(9月中旬)に回答したときは、AC(従順な子供)がFC(やんちゃな子供)より高い「N型」でした。
このブログを書く直前(10月上旬)に回答したら、FC(やんちゃな子供)がAC(従順な子供)を上回る「M型」になっていました。3週間でも人は変化するんですね・・・

仕事とプライベートで分けてエゴグラムを回答できるサイトで調べたところ、仕事では更にM型が強いという結果も出ました。同じ人でも状況によって変わるようです・・・

 


自分でさえも変わるのです!
仕事やプライベートなど様々な場面で接する人は変わり、常に様々な性格の波形が飛び交う中、関係性を高め、変化・成長をしていくよう、可能性を信じて働きかけていくことが必要なのかもしれません。

 

先日、長年の知人かつ恩師である本間直人先生からファシリテーションのお話を聞く機会がありました。
本間先生はよく「多様性」と「喜びある未来」とおっしゃっていますが、私も何かのご縁で関わりを持った多様性のある方々と、喜びある未来を作りたいと考えています。

「喜びある未来」がまだ見ぬものだったり、「多様性」の差が大きく、大きな変化を伴うものであれば困難や衝突があるかもしれません。いろいろな方法で自らがバージョンアップし、働きかけ、信じることで喜びある未来は来ると信じていますが、自分の経験ですが、大きな困難や衝突の負荷が大きかったり、やりすぎようとすると限界を超えることもあり、そこは救済を求めることや達観も必要のようです。。。ご迷惑をすることも多いです。。。

ですが、私は不格好でも働きかけようとする人たちをできるだけ、応援し、サポートしたいと思っています。


このブログを読んでいる全てのみなさまもつ波形そして、全てのかかわりが、いい形でつながり、喜びある未来に向かいますように!

これからもよろしくお願いいたします。

 

 

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2017/07/13  17期事務局藤田です。質問をするということについて
http://blog.goo.ne.jp/kasegerupurocon/e/09ed551a27fdf75991aa633d98ef2942

2017/08/28 トップダウンとボトムアップについて
http://blog.goo.ne.jp/kasegerupurocon/e/46381ced0726b558a97f6a5d8b61c63d


コメント (4)
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