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高収益企業は良い企業?

2017-08-10 22:58:26 | 17期生のブログリレー

皆さん、こんにちは。稼プロ!事務局の水口(みなぐち)です。

暑い日が続いていますが、お変わりありませんでしょうか。
クールビスの制度に感謝している毎日です!

さて本日、インターネット上の記事で、工事現場で働く作業員に対して、熱中症予防の一環として、作業現場の自動販売機のイオンウォーターを1本50円で販売している大和ハウスのことが紹介されていました。本来の販売価格との差額は企業が負担するとのことです。素晴らしい取り組みですね。
(いくつかのサイトに記載されていましたので、ご覧になったかたもいるかもしれません!)

現場で働く作業員のことを考えた会社側の支援についてのメリットとして、

  作業員が安心して業務ができるようになる。
  作業員のやる気を駆り立て、活き活きと働くようになる。
  就労環境の改善により、コミュニケーションが活性化する。
  自己実現意欲の高まりによる生産性の向上や、付加価値の向上につながるアイデアの創出。
  上記①~④の結果、業績向上へ繋がっていく。

といったことが、考えられます。

私が所属している「人を大切にする経営研究会」では、昨日定例の研究会がありました。
講演者は「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者でもある、法政大学大学院の坂本光司先生でした。※大石さん、松原さん、ご一緒でしたね!

テーマは、「高収益企業が必ずしもいい企業ではない」でした。

具体的には、下記のような企業が該当するとのことでした。
(詳細は、割愛いたします)

1.不況時に希望退職を募る高収益企業
2.好不況を問わず、社員に長時間残業を強いる高収益企業
3.好不況を問わず、仕入先や協力企業に理不尽な取引を強要する高収益企業
4.顧客ではなく企業の都合を優先する高収益企業
5.社員に大けがをさせる高収益企業
6.社員にまともな賃金を支払わない高収益企業
7.社員や家族への福利厚生制度が不十分な高収益企業
8.人材育成経費が不十分な高収益企業
9.障がい者雇用をしない、不足する高収益企業
10.継続雇用を求める社員を雇用しない高収益企業
11.社員の離職率が高い高収益企業
12.休日が著しく少ない高収益企業
13.有給休暇取得率が著しく低い高収益企業
14.地域貢献や社会貢献活動が不十分な高収益企業
15.非正規社員が著しく多い高収益企業
16.派遣社員が著しく多い高収益企業
17.100%稼働率の高収益企業
18.価格競争力が売り物の高収益企業
19.高すぎる商品価格の高収益企業
20.社員の働きがいの著しく低い高収益企業
21.社員同士を過度の競争させる高収益企業
22.精神障がい社員を多発させる高収益企業

1.~22.の企業は、従業員、従業員の家族、仕入先、外注先、顧客、地域社会、株主などに負担を強いて、自らの売上や利益を拡大しています。
6.は、従業員に適正な賃金を支払わずに利益率を高めているケースです。
18.は、価格競争力を売り物にすることで、仕入先に負担を強いているケースです。


このような従業員への行き過ぎたトップダウン、買い手や売り手の優位的な立場の利用などにより無理を強いていては、外部環境変化(より一層の少子高齢化、障がい者の雇用創出など)に対応し続けることはできませんよね。

従業員やその家族のことを考えている企業、従業員が活き活きと働けるような施策を打っている企業、従業員の自己実現をサポートしているような企業、仕入先・外注先・顧客・地域社会・株主の協力を得られている企業が、今後も成長し続けるのだと思います。

私は、高収益の企業を目的とした支援のみならず、人を大切にする経営を通じて、将来に渡って業績を維持・向上できる企業となるような支援をしていければと考えた次第です。

事務局 水口(16期生)

コメント (5)
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