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夏祭りにみる商店街のブランディング

2017-08-01 22:16:04 | 17期生のブログリレー

こんにちは。17期生の山本はるかです。
世間は夏休みまっただ中ですが、皆さまの地域ではお祭りなどはありますでしょうか。
今回は日曜日に夏祭の視察(という名の食べ歩き)に行ってきました、
名古屋の覚王山(かくおうざん)商店街についてレポートいたします。
商店街支援をされている方に限らず、BtoC企業を支援されている方にもヒントになればと思います。

 

①覚王山とはどんな街?

名古屋駅から電車で15分程の好立地にあり、住みたい街ランキングNO.1にも選ばれる、若者に人気のある地域です。
日泰寺という、日本で唯一お釈迦様の遺骨を安置するお寺がある一方で、参道を中心としてカフェや雑貨屋が立ち並び、趣きと新しさが共存しています。
スイーツで有名なシェ・シバタの本店や高級フレンチ、イタリアン、ビストロなども多くあることでも知られ、お洒落な街としてのブランディングがされています。
この参道を中心とした一帯に位置するのが、覚王山商店街です。

 

②覚王山商店街の取組み

覚王山商店街の主なイベントは下記の通りです。
・春祭、夏祭、秋祭
・マルシェ(月1回)
・参道ミュージアム(秋頃)
・写真展

今回視察してきた夏祭は、一般的にイメージされるお祭りとは少し異なります。
まず飲食店。
焼きそば、たこ焼き、クレープ、綿あめなどは一切ありません。
主に商店街や近隣の飲食店が出店しており、フレンチやビストロ、カフェなどがお酒と一緒に特別メニューを出しています。
次に物販。
こちらもヨーヨー釣りやお面、射的などはなし。
基本的に手づくり・オリジナルの作品に限定され、各所から出店申込みが多数あります。
飲食店も物販も、画一的なものは一切なく、個性的でオリジナリティに溢れるものばかりです。

 

③覚王山商店街の強み

覚王山商店街の強みは、覚王山アパートと商店街の連携による「アート」です。
参道から一本入った場所に、覚王山アパートというアーティストが集うアパートがあります。
以前に商店街理事から聞いたお話では、覚王山アパートへの入居審査は商店街が行い、
商店街MAPやチラシの作成等の商店街活動に積極的に関わることが入居の条件となるということでした。
継続的にアート性の高いものが商店街に存在し続け、更新され続ける仕組みができているのです。
アート性の高いものが集まることで、感性の高い人やフォトジェニックなものを求める人が集まります。
アート性の高さがブランドとなり、新たな出店者が増え、更なる顧客を生み出します。
アートによる高付加価値の循環が起こっているのが、覚王山商店街の強さなのです。

 

ただ、単にアートを取り入れるだけではブランディングの継続性は保たれません。
本当の強みは「決断力・実行力・継続力」だと、私は考えています。
例えば前述のマルシェは、昨年からスタートしているのですが、
実は商店街の飲み会の場で「やってみたい」「やってみよう」と理事が即決されたのだそうです。
既に1年以上継続しており、スーパーでは手に入らないような西洋の野菜が販売されているなど、個性的なマルシェになっています。

 

「面白そうなことは、とにかく一度やってみよう。」
街の活性化に一番必要なのは「決断力・実行力・継続力」。
雨にもかかわらず多くの人出だった今回の夏祭を見て、改めてそう感じました。

コメント (7)
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