昭ちゃんのひとりごと

地方議員経験者としての オヤジのつぶやき

みんな知らん顔(筑前町議会議員 笠 昭一郎)

2006年11月23日 11時02分44秒 | Weblog

 筑前町・三輪中のいじめ自殺事件後、町内の雰囲気は表面的には落ち着きを取り戻してきましたが、誰も事件を忘れている訳ではありません。

 しかし事件のことを口にする人は極めて少ないのが現状です。なぜでしょうか?私は不思議でなりません。特に保護者たちの沈黙が理解できません。これから中学校に進級する子どもを持つ保護者たちも不安感は大きいはずです。

 私が突っ込んで聞くと不安を口にしますが、その表情は 「自分の子どもには、まさかそんなことはないだろう・・・」 といったような、根拠のない安心感を感じます。

 つまり今回の事件も所詮他人のことであり、自分には起こり得ないという心情のようです。しかしそれには何の根拠もありません。

 思えば私たちもたとえば交通事故現場を通りかかっても、警察と救急車が現場にいたら、何もしません。そしてそのまま通り過ぎます。

 せいぜい他人に 「今、通ってきた所で、交通事故が起きていた」 としゃべるくらいです。

 ところが当事者はそうはいきません。これから入院や通院で治療しなければなりません。後遺症が残る危険性もあります。被害者と加害者の主張が食い違えば裁判もあります。解決には長期間を要する場合も多いものです。

 つまり体験している方と、見聞した方ではかなりの認識差があります。それが、 「所詮、他人事」 の意識になります。

 重大な事件を風化させずに、そして真の改革や再生をするためには風化させてはなりません。他人事を自分のこととして受け止めること、これが重要だと思います。

 みんな知らん顔、それではやっぱり無能な教育委員会や校長の好きなようにされてしまうのではないでしょうか。

 私の戦いはここからが本当の戦いです。


2 コメント

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有権者は冷静にお考え頂きたい (他県者)
2006-11-23 11:56:21
今、加害者側が息を殺して、嵐の通り過ぎるのを待ているだけの事を
「これだけ社会的な問題になったのだから、懲りているだろう。」と
他人事の様に考えている住民の方々は、勘違いされているのでしょうね…

成るほど、根拠のない安堵感とはまさしくその通りだと思います。

しかし、子ども達は将来その地域とは違う価値観を見つけます。
その事実の重さに気付いた子ども達の中には、故郷を捨てる決意をする者も
出てくることでしょう。

田舎の閉鎖社会に於いて、自分の子どもが故郷を捨てる…
とても考えられないでしょうが、社会に出て、様々な世間を知り様々な人と
出会っても不正な慣習に塗り固められた地域に戻り、そこに深く根差したい。
そんな若者がいるでしょうか。
良識ある考えを持つ者程、地元を離れて行くでしょう。

恐らくは、将来我子を手元に戻したいという思いの方も多いのではと思います。
しかし、今の目先の居心地を優先した結果を厳しい形で受け止める事になるでしょう。

そして、地域に残るのはその地域の出鱈目な地域性が居心地のいい者だけが
身を寄せ合い…
その地域だけにあるローカルルールによって、これまで以上の弱肉強食地獄を
味わう事になる予測もできます。

そうなった時には、今の住民方の他人事の気持ちが、そのまま世間が思う気持ちです。

今回の被害者遺族に対しての同情や、少しでも力になってあげたい…
その思いから、全国の人々が協力をしあい国へ声を上げていく今の状況は、被害者遺族
やそれを助ける方にに対してのみです。
自ら、不正の慣習を改めようとしない住民に対して、被害者側と同じように世間が声を
上げてくれるとお思いでしたら…

そんな気持ちになる程、世間はお人よしではありません。

今ならまだ、間に合います。
風化させてはいけない! (名無し@七周年)
2006-11-24 14:46:15
関西地区に住む私ですが、周囲にはこの事件を忘れている人もいます。すぐに思い出す人もいますが、その程度の認識になってしまっている現実があるんです。
それではいけないんです。
この事件以降に起きた自殺では、学校側の対応も早くケアも進んでいるのはネットなどでよく目にします。しかし、この三輪中事件では今だ解決していないのは異常としか言いようがありません。ネット上では「知られたくない事、隠さなければならない事が多いのでは?」と騒ぎになっていますが、学校の対応を見る限りそういう騒ぎになっても仕方ないでしょう。
日教組や解放同盟の関与も噂されているいまこそ、全ての膿を出し切ることが重要だと思います。
企業によっては「アルバイト・社員募集」に応募してきた人達の中に、この地区出身の人がいればどんなに優秀であっても書類選考で落としているところもあるようです。
未来ある若者の前途を閉ざす権利は誰にもありませんが、この地域のそしてこの事件の動きがこうした企業の対応を生み出しているのです。
早く解決することを願っています。