ノッポさん殺人事件

ふつーの日記ブログです。タイトルを無駄にひねっちゃいました・・・ごめんなさい。

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XP祭り 2005 レポート

2005-09-04 09:00:57 | 日記
行って来ました、XP祭り2005(http://www.xpjug.org/event/20050903matsuri/folder_listing)。

あんまりこなれた整理方法じゃないけど、個人的にぐっときた部分を整理して、リストアップしたいと思う。極私的議事録みたいな感じで。
(つーか、こういう時ってホントWikiって便利だと思う。mixiの日記、大概のBlog共に長文、特に資料として残すようなドキュメント作成には向いてないとうか、機能が貧弱・・・レンタルサーバ借りよっかなぁ~、そうすりゃmixiとBlogのRSSをmixして一元管理とか自由にできるし。でも、予算がないので来月以降か^^)

○Project Facilitation

平鍋さんの講演。

PF(Project Facilitation)とは、Projectの成功(←まぁ、曖昧な概念だけど詳細は後述する)とQoEL(Quality of Engeneering Life)との双方を達成する為に各人の情報(特に仕事を抱えてる状況)の把握と職場の雰囲気作りを常に意識していこうというプロジェクト運営哲学と自分は解釈した。

自分は元々、プロジェクトの成功とは「チーム、顧客、社内上層部を含めたプロジェクト関係者全体の笑顔の総和」で計測されると考えていたので、PFの考え方、というか平鍋さんの考え方には非常に共感する部分が多かった。
トム・デマルコ本にも何度か記述されていることだが、スキル面では目立った活躍はないけれども、その人がプロジェクトにいるとチームのコミュニケーションが円滑になり、チームの仲が良くなり、結果的にプロジェクトが(少なくとも開発者にとっては)楽しく有意義な方向に進む、そういう能力を持っている人って実在する。いわゆるムードメーカーってヤツだけど、平鍋さんの話はこうしたムードメーカー(Project Facillitar??)を尊重するものであり、彼らの出現を支援する取り組みを紹介するものと感じられた。以下は平鍋さんが「見える化」と称しているプロジェクトプロセスの可視化手法のリスト。

・バーンダウンチャート

要求をY軸、時間をX軸にとって要求の変化と実際の開発状況をグラフ化する。
これによって要求変化と実際の開発状況の差分がプロジェクトが直面している課題の本質&総量であることを明確化できる

・かんばん

朝会(後述)で毎朝確認する、プロジェクトの進捗状況の明確化手法。
ToDo(未着手)、Doing(着手中)、Done(テスト完)の3ステータスをホワイトボード上に表現して、タスクを記述した付箋を先の3ステータスのいずれかに当てはめてゆく。
これによって各人は他のスタッフの仕事(抱え込み)状況が把握できるし、営業、企画部門は進捗状況が一目瞭然となる仕組み。
壁に状況を張り付けるのが一番のポイント(←絶対にみるから)
個人的には、自社に取り入れたいと思った一番の仕組み。
週末のミーティングは形骸化しているように感じるし、Wikiに記述しているという一点でもって充分な情報共有が出来ていると考えるのは早計ではないかと思う。
平鍋さんが仰っていたことだが、問題は可視化できなくては認識できない、認識できなくては改善できない。なぜなら計測できないから。これって本質だと思う。

・朝会

毎朝、昨日やったこと、今日やること、問題点の三つに絞ってスタンドアップミーティングを行う。これは各自の進捗状況を責めるのが目的ではなく(←当たり前!!)、各人の状況を全体で共有し、助け合いができるようにすることが目的。
これも自社に取り入れたいなぁと思う考え方ではある。(ま、毎日は抵抗が強そうだから・・3日に1回とか??)

・ペアボード

ペアプログラミングの概念を昇華して、打ち合わせ、コミュニケーションにもそのエッセンスを取り込もうとする手法。
『ホワイトボートに向かって』複数の人間が問題を検討する方式。
普段、1対1で打ち合わせをしていると、問題に関する討論から、いつしか「私 vs. 彼」の構図に落とし込まれて個人的な嫌悪感や感情対立に移行してしまう傾向があるが、ホワイトボードという『両者が一緒に眼を向ける対象』を作りだすことによって、『問題 vs. 私達』という構図を作りだすことができる。個人的な経験を振り返ってみても、これはホントに的を得ていて、対面になるだけで人間というのは対決姿勢を取りがちであると思う。何か第三者的な存在を確保して(ソフトウェア開発の場合、それはまさに要求、およびそれを実現する為の解法となる)、それに対する私達という意識的な協調姿勢をとることは非常に重要であると思う。

・KPT手法

K(Keep)、P(Problem)、T(Try)を紙上に表記して、プロジェクト、またはいてレーション単位の振り返りを有効化する技術。
重要なのはKeep(次回以降も続けていきたいプラクティス)を名前付けして、共有できるようにすること。平鍋さんの「正常なXPチームは新しいプラクティスをどんどん作ってゆく、そういうことが許される環境にあるチームだ」という言葉に非常に感銘を受ける。自分達で最適な手法を作り出していく、少なくともその気構えがある、これが真にアジャイルな姿勢なんだと思う。
一つ注意なのは、振り返りが単なる愚痴の言い合いにならないように注意することだ。何をもって建設的であるかという判断を下すかは難しく、最終的に直感やフィーリングに頼らざるを得ないが、愚痴と問題提起を区別する感性ぐらい人には等しくそなわっているだろう(と期待したい)。愚痴は飲み屋で・・・それがTPO(笑

・マインドマップ

ある中心となるキーワードを主軸に据えて、そこから発散的に連想するキーワードを配置し、樹形構造で記述する方式。てか、こればっかりは言葉で上手く説明できない(笑
この方式が有効なのは、人間の記憶とダイレクトに結びついて、そのマップを記述した時の状況とか文脈とかを同時に思い出しやすくするところ。つまり、背景込みで記憶しておくツールといえる。
平鍋さんが使っていたJUDEというマインドマップを作成するWindowsアプリにかなり首っ丈になってしまった。凄く使ってみたい。名刺を渡したかったがタイミングがなくFail・・・もっと有名になりたいと思いますた。
このマインドマップは自己の興味とかを表現するのに最適なので、プロジェクトに参加する新人の、または新人に対する既存メンバーの自己紹介ツールとして非常に使えると思った。


以上にあげたプロジェクト可視化の手法はあくまで手法でありPFの本質からすれば実現手段の一つにすぎない。プロジェクト毎に最適なものもあれば、まったく適用できないものもあると思う。お昼時に知り合い、名刺交換した某氏は大規模プロジェクトの開発リーダーを務めていて、XPの大規模開発に対する適応可能範囲に関して非常に問題意識を持っていた。確かにペアプログラミング一つとったって50人でペアプロって現実的じゃない(笑。 コミュニケーション手法だって違ったものを考えださなくてはいけないはずだ。ただ、XP、そしてPFの本質を「自分達の頭で自分達のプロジェクトに最適な手法を考え、そして適用し続ける」という捕らえ方をすれば、プラクティスというレベルは適用範囲を超えるかもしれないが、哲学としては全てのプロジェクトに適用可能であるはずだ。もちろん、その哲学が有効であるかという評価はまた別の議論が必要なのだけど。

今回のまとめとして、平鍋さんが仰っていたPFの4つの原則をあげておきたい

PFの4原則

○見える化
 問題や状況を視覚化する、共有する

○リズム
 朝会や振り返りを通じて開発プロセスに区切り、リズムをつける

○名前付け
 発明したプロセスや手法には必ず名前をつけて共有する

○問題 vs 私達の構図
 憎むのは問題だけ!!協調姿勢を忘れない、またその工夫をする

まだ書くこといっぱいあるので次回に続く!!
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3 コメント

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ちなみに (中野)
2005-09-06 20:10:09
ちなみに、Snippy(何)の開発では、リモート

のO君も含めて毎朝短いMtg.をやってたよ

(O君はSkypeで参加)。



XP本から学んだプラクティスだね。
のぉー (カロイ)
2005-09-09 20:51:33
>平鍋さん



はじめまして。

こんなむさ苦しいところによくおいで下さいました。



ご返事が遅れてすみませんm(_ _)m

今、コメントに気付きました。



PFの概念はとても心に染みました。何だか自分が普段言いたいなって感じてたことに凄くシンクロして嬉しかったです。



JUDEも本当にありがとうございます。

家に帰ったら、すぐにアドレス消します。



>中野さん



気付くの遅くてすいません。

もう既にたくさん実践してるんですね。

うちは中小規模の案件が得意だから、きっとアジャイルとは相性いいですよね。実績作ってドキュメント化してコミュニティに貢献していきたいです。
削除させていただきました (カロイ)
2005-09-10 00:20:58
>平鍋さん



gooブログはコメントの修正ができないみたいなので、一端コメントを消して、アドレス抜きのコメントを下記に置かせていただきます。



> ありがとうございます (平鍋) 2005-09-06 19:27:49

> プロジェクトファシリテーション、気に入っていただいてとっても嬉しいです。

>

> JUDEの評価版送りますので、住所をメールで教えてください。

>

> なお、JUDEは、マインドマップツールではなくて、マインドマップも書ける、UMLエディタです!

>(^_^)

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