岩手三陸鰈釣り  「イーハトーヴの海からこんにちは 」 

‘命の洗濯’をモットーに三陸海岸に棲むという‘幻の大魚’二尺の真鰈を追い続ける。 岩手真鰈愛好会ブログ

09 第4戦 重茂 今日も爆釣!?

2009年05月20日 | 事務局記
●幸漁丸 観戦記/平田恭史

5月17日。前日の天気予報では「雨」。しかも波が1m後、4m。
「海・山のレジャーにはお気をつけください。」だと。
柴田さんから金曜日のメールで「日曜日については万が一荒天中止の場合、
明日の夕方までに全員に連絡させていただきます。」とのこと。
すっかり中止になると思っていたのに連絡がない。
半信半疑で朝2時に、しとしと雨の中、集合場所に行く。
すっかりテンションが下がっていたが、出船可能とのことで一路宮古街道をひた走る。
岩渕さんから前日は竿頭8kgとの情報、
車の中で「本日大漁」の妄想が膨らみ、途中餌を2千円分購入。
船は、重茂漁港「幸漁丸」。
参加者は岩渕さん・村田さん・君沢さん・宇田さん・高橋(啓)さん・平田の6名。
船頭に挨拶。話好きのなかなか良さそうな船頭である。
船長「昨日は良かったよー。」平田「じゃあ、今日も期待できますねぇ」。
船長「さあ、どうかなぁ。連チャンで良いことはあまりないからなぁ」。平田「ありゃー!」
5時に出船。出船時からすでに雨が降っており、いきなりカッパを着ての釣りとなる。
風強し、波高し。



先ずは、先日午前中に良く釣れたというポイントに行く。期待に胸躍らせながらの第一投。
車内での妄想ではすぐに当りが来るはずが、しばらく当り無し。
しばらく小突いて、船内にやっと一枚目があがる。
その後も当りが極めて遠く、当たっても針に乗らない食い渋りの状態が続く。
船頭もこまめに移動してくれるが、移動した先で1枚出れば、後が続かない。
岩淵さんが「昨日は10時までがピークだったので、
今日は10時以降が良い筈」と根拠のないことを言い出す。



ところが、10時頃から、なぜか幾分食いが上昇。
特に私の横で宇田さんが良型のナメタばかりを釣り上げて行く。
私には超小型のヒガレイばかりがかかる。ふと船頭を見ると「腕だよ!」と言いたげに、
私を見ながら腕をたたいて、にやりとしていた。
その時、小突いている手元に明確な当たり。
がっちり針がかりさせると、とてつもなく重い。
巻いてくる途中、何度もドラグを滑らせ糸が出て行く。
「うわさに聞く、座布団カレイか?」と緊張しながら巻き上げると、
まるでコイのような丸々太ったアイナメが登場(後の検量で58cm)。



本命でなくガッカリ。その後もポツポツと忘れた頃に、
私以外の釣り人にナメタがかかる。13時の最後の移動先で、
高橋さんが大型マコガレイを釣り上げて納竿となった。
結局、「ナメタおやじ」と皆から冷やかされた宇田さんが、本年2度目の優勝を果たした。
ずっと雨と風が吹きすさぶ寒く、
しかも当りが遠い中8時間もひたすら小突いていた皆様、本当にご苦労様でした。


●第2戦に続き、早くも今季2勝目を挙げた宇田さん。

舟越さんの独走許すまじと、40㎝超えのナメタを揚げ、大物ボーナス点を獲得。
フライロッドならぬ鰈竿を試作中とか!?


●悪コンディションにもかかわらず、がんばりました。

前列左から/不肖岩渕、フライロッドビルダーの宇田さん、定年釣り師こと作家の村田さん。
後列左から/キリンビール岩手支社長・平田さん、熱血!報道部長・君沢さん、
         釣りクラ・インストラクターの啓司さん。


09 第3戦 重茂  大爆釣!

2009年05月18日 | 事務局記
●幸漁丸 観戦記/細野裕之

5月16日土曜日 第3戦の舞台となる重茂漁港に4:30到着しました。
外気温7℃と風が少し強く冷たく、思ったより寒い朝となりました。
乗船前、舟越さんが「今日は釣れるような気がする」と言えば菊池茂樹さんも
「えさ、足りるかな~?」となにやら期待が膨らむコメントがあったことを思い出した。今思えば、やっぱり…
AM5:00いざ出航。右舷前から、高橋一さん、細野、舟越さん。
左舷前が高橋美子さん、後方が菊池茂樹さんというフォーメーション。



第1投で高橋一さんに強烈なあたりが・・・マコの38cm。お見事!さすがに数日前、
ガマの大会で100人以上参加した大会で11位(菊地茂樹さんは10位)の腕前。
マコの38cmが何かの合図のように、次々とあたりが出始める。いい感じ…
舟越さんと細野付近の船底に何やらカレイの集合場所があるかのように右舷後方は爆釣モードへ突入。
一方の左舷は、あたりはあるものの、なかなか喰わず、高橋美子さんからは「ボヤキ」が出始めました。 
第1投から3時間。全枚数は早くも50枚を突破!
一度も船を動かすことなく3時間同じポイントにいるなんて初めてです。



順調に枚数を重ねる舟越さん。一投目で主(マコの38cm)を釣ってしまって、しばらくあたりの無い高橋一さん。
追いすがる菊地茂樹さん。ボヤク高橋美子さん。移動することも無く暇そうな船頭さん。
と、こんな展開でしびれを切らした左舷チームから船を移動しようという提案(作戦)!?
これをきっかけに左舷チームが盛り返し、爆釣モードではないものの、
みんなチョコチョコとコンスタントに釣れる展開となりました。
今回は長めの仕掛けを使った舟越さんがWが4回と釣果を上げました。
菊地茂樹さんも安定した小突きで釣果を伸ばし船越VS菊地茂樹の戦いとなりました。PM1:00。
あっという間に8時間がたち、重くなったクーラーBOXを降ろすのに一苦労(うれいい)したあと、いざ検量!!



結果
     1位 舟越さん     27枚 (8㎏)
     2位 菊地さん     29枚
     3位 細野さん     18枚
     4位 高橋(一)さん  16枚
     5位 高橋美子さん  14枚   合計104枚でした。

釣りはむずかしい。釣れる日なんてそうそう無い。でも、こんな日もあるんですね~。
だから、釣りはおもしろい。私もなかなか参戦することが少なくしばらくぶりの釣りでしたが、
久々に楽しい1日でした。こんな日があるから、また釣りたくなるんですよね。
感謝。感謝です。

●船中100枚超え。みんな大満足!これだから釣りは止められない。

左から/先日のがまかつ志津川大会で10位入賞の菊池さん。ナメタの女王こと美子さん。
志津川大会で11位入賞の高橋一さん。久々の参戦で観戦記を書いた細野さん。




09第2戦 花露辺 桜のトンネルを抜けると、そこは鰈のじゅうたん!?

2009年05月06日 | 事務局記
●4月19日。
 毎年恒例!桜の季節の花露辺戦。戦いを前に記念写真。


●光裕丸 観戦記/村田 久

暖かな、いい日和。
花露辺の集落沿いの桜並木は、今が満開。
海は穏やかで、風もなく波は静かだ。
「今日は、海の初釣り」と、そんな期待感で皆は、ひそかに闘志を燃やしてるはずだ。
船は「光裕丸」。君沢、船越、宇田、高村の各氏。それに村田の5名。
おや、おや。この顔ぶれ。面白いと、言おうか。なにか一波乱起こりそうな、予感がするではないか。
なんと、最初に声を上げたのは君沢さん。釣り上げたのは、ヒガレイ。それも大型。してやったりと、にやつく顔。
ちょっとしたら、隣に居る船越さんの竿先が、大きくひん曲がった。これは、大物の気配。
ところが、リールを巻き上げてる途中に、すーと軽くなった。
「あっ、はずれた」急に、すっぽ抜けたと言う。でかかった、といかにも悔しそう。
宇田さんに、大型のアイナメ。これがカレイならと、恨めしそうな顔。刺身にいいじゃないか、というと黙って
僕に呉れた。船頭さん、こまめに釣り場を移動するが、食いはぽつりぽつりと渋い。
そのうちに、北風が強くなり、うねりが出てきた。一気に、寒くなった。朝の天気が、嘘のようだ。
高村さんに、待望の一匹が出た。
「よっかた。これで、ボウズは免れた」やっと、彼に笑顔が戻った。
それから、忘れた頃にナメタガレイ、マコ、アイナメと1つ、2つ。強風とうねりの中、寒さに震えながら頑張った。
これから、水温が上がれば、食いも良くなると思うのだが?
今日の勝負。どんぐりの背競べ、と言うところか。



●忠丸 観戦記/工藤 健一

桜のトンネルを抜けると、そこは花露辺であった。
総勢10名。朝6:00 2艘に分かれ、5名が忠丸に乗り込んだ。
右舷に平田氏、岩渕氏、黒川氏、左舷に吉田氏、工藤の5名。
前日の第1戦では最高5枚。未だ活性が低い。
しかし、それは昨日のことで今日は別だ。爆釣を妄信する忠丸乗組員一同。
何がいいって。天気がいい。最初のヒットは置き竿にしていた岩渕氏にアイナメのダブル。
「置き竿にカレイのダブルはあるけど、アイナメのダブルなんて初めてだ。」と、岩渕氏。
次にヒットしたのは平田氏のカジカ。これは五目釣りの予感が…
最初にカレイをゲットしたのは、私、工藤であった。これはイケるかも。
が、その後の釣果は伸びず。時間が経つにつれ、右舷の竿に当たりが出始める。
ヒガレイ、アイナメ…平田氏に至っては30㎝強のナメタ。さらにタコ。
ただ、全体的に渋い。「右舷、爆釣ですね」と声を掛けると、「俺以外はな…」と黒川氏。
そんな黒川氏にもカレイがヒット。ちょっと小さめだが、規定内で1枚にカウント。
坊主罰金を免れる。その時、岩渕氏の竿が途轍もなくしなる。船上は騒然となる。
ドラッグは鳴りっぱなし。竿を上げることができず。竿先は下を向いたままだ。
これは、もしかして三陸海岸に棲むという幻の大魚「2尺の真鰈」か!
真鰈会の解散の危機である。巻き上げが途中で止まった。微動だにしない。根掛かりか?
一端ドラッグを緩めて、巻き上げると中型のアイナメが上がってきた。なぜ!?
釣り始めて4時間。あることに気づく。吉田氏が未だ坊主である。
寂しげに小突く吉田氏を他4名が温かく見守る。そんな吉田氏にもチャンスが。竿がしなった。
カレイの魚影だ。やっと1枚ゲット!しかし20㎝以下。残念。
吉田氏の淋しい横顔を見ると罰金2000円を海にリリースしている気分だろう。
と思いきや、立て続けに吉田氏の竿がしなる。
今度はグッドサイズのヒガレイ。船上に割れんばかりの歓声が上がる。
感動した(ちょっと古い)。これで全員坊主は免れた。後は釣果を上げるだけ。残り2時間。
船頭が「岸よりの方が結構カレイ上がってるべ~」
その言葉を信じ、浅場を一同小突きまくる。が、どの竿にも全く反応はない。
船頭のラジオからはNHKのど自慢の審査の鐘が空しく響き渡っていた。
タイムアップ。静かに竿を置く。結果、平田氏3枚。岩渕氏5枚。黒川氏2枚。吉田氏1枚。工藤3枚。
終わってから、もう1艘の船の様子を聞いてみた。すると、後半岸寄りに来てから釣果が上がったらしい。
船頭の言った通りだったが、こちらの船には運がなかった。
結局、竿がしら5枚。昨日と同じ、やっぱり早かったか。残念。次回は2ケタ枚数。
いや、三陸のカレイを全部釣り上げるぞと、決意を新たに桜のトンネルの花露辺を後にした。


●初優勝を飾り、トロフィー片手にVサインを決める宇田さん。

屈託のない笑顔が少年のよう。御歳62歳。
低活性にも臆することなく、ショート仕掛け1本で攻め続け、7枚をゲット。
フライロッド工房カンパネラを主宰する宇田清さん。
フライマンの間では全国区のロッドビルダー。


●昨年12月以来の釣りに喜びを隠せない参加者。

<写真>
一列目左から/MIT黒川さん、不肖岩渕、定年釣り師こと村田さん。
二列目左から/MIT君沢さん、ブルーブレイザー工藤さん、第10代目名人・舟越さん。
三列目左から/ADK吉田さん、キリンビール平田さん、盛岡タイムス高村さん。





09第1戦 花露辺  2009年サーキット、いよいよ開幕!

2009年05月01日 | 事務局記
●4月18日。毎年、桜の季節の花露辺からスタート!
 興奮を抑えきれず、このアクション!!ちょっとピンボケ。


●光裕丸 観戦記/森 正之

4月18日、いよいよ開幕!第1戦がやってきました。
「桜のトンネルを抜けると、そこには鰈の絨毯が・・・。」と
昨年から昇り調子の高名な?釣り師の言葉を思い出し
桜のトンネルをくぐり、開幕ダッシュを祈りつつ到着しました。
桜のトンネルといえば、唐丹湾・花露辺、船は、光裕丸(ベテラン風で期待できそう・・・。)
天候は晴れ、ベタなぎで環境的には、かなりいい感じでしたが・・・。
釣り場は、湾外に20分位走ったところから始まり、
ややウネリと風が出できたことが少々気になる中、
しげきさんが、すぐさまヒガレイをゲット!続いてはじめさんがナメタをゲットし、

残りの3名も、「今日は何だかいけそうな気がする!」と思ったはず。
しかし、鰈の絨毯は泡沫の夢、そこには荒くれロックフィッシュ軍団が、
トグロをまいて占拠していたのです。
それでも、ポイントにならなくても刺身サイズのアイナメはうれしい獲物、
しかも外道のボスキャラ的存在のマダラまで登場して、
船上はかなりヒートアップしてまいりました。
なんとなく釣りになっていたのはこの辺までで、この後はかなり厳しい展開へと陥ってしまいました。
まず、しげきさんが船酔いでダウン!しばらく戦線離脱となり、他のメンバーも
小突けども、小突けども、我が釣行楽にならず、じっと穂先を見る・・・という状況の中、
老練?の技術で鰈を5枚海底から引き剥がした高橋はじめさんが勝利を手中にしました!
「ババの女王」こと高橋美子さんから、「なめたオジイ」の称号を授かったとか。
皆、不本意な結果で開幕ダッシュとはいきませんでしたが、
「勝って驕らず、負けて悔やまず」の精神のもと次回も頑張りましょう。


●今季初戦を飾った高橋さん。

開幕ダッシュを決めたのは、佐々長軍団総帥・高橋一さん。
がまかつ大会や釣りクラCUP等、数々の鰈釣り大会で
上位入賞の実績を持つつわもの。


●憔悴しきってますが、ハイ、ポーズ!リベンジを誓う。

前列中央は/釣りクラの名物プロデューサー・雫石さん。
後列左から/事務局の森さん、第1戦優勝者・高橋一さん、
佐々長軍団の若頭・菊池さん、ババの女王こと美子さん。