軽井沢の明治の文化遺産、三井三郎助別荘

取り壊しの危機に瀕している三郎助別荘

「軽井沢の二つのピアノ物語」 吉村順三設計・ハーモニーハウスの ピアノ「ベルトーン」とJ・レノンが所望した万平ホテルのヤマハ製ピアノ

2017年06月20日 | 歴史文化遺産
 先月のGW、今年はじめて軽井沢に滞在、「ハーモニーハウス」(エロイーズカフェ)にも初めて行きました。
「三井三郎助別荘」に立ち寄ったあと、「エロイーズカフェ」へ行くと、ちょうど結婚式のパーテイが行われる日にあたり、その準備が行われていました。
 ハーモニーハウスの音楽ホール(多目的ホール)には、昨年まで白いグランドが置かれ、一方、メロディハウスには黒いグランドピアノが置かれていました。
 「ハーモニーハウス」(木造)はカニングハム女史が吉村順三建築設計事務所に依頼した音楽研修施設であり、一方、「メロディハウス」は同じく女史が同建築事務所に依頼した女史の軽井沢別荘(木造)であり、同じ敷地内にあります。
 そして2台のグランドピアノは、カニングハム女史が所有されたものですが、今日、訪れたら、置き場所がチェンジされていたことを知りました。
 この黒いグランドピアノ「ベルトーン Belton」は、富士楽器というメーカーが製造したもので、世界に100台もないという貴重なピアノであることが判明したそうです。そのいきさつについては「軽井沢新聞」(2017年5月15日号)に詳しいです。
 多分、ベルは「よい」という意、トーンは音、音程の意で、「よい音、よい楽器」という意味で「beltonベルトーン」と名付けられたのではないでしょうか。
 この貴重なピアノは、その結果、修理され、現在は、ハーモニーハウスの音楽ホールに置かれ、活躍することになるようです。今後が楽しみです。
 一方、昨日(6月18日)、軽井沢ナショナルトラスト主催の「八田別荘見学会」(軽井沢における日本人の最古の別荘)が開催され、見学会の最後に万平ホテルを訪れ、ホテルの社員さんの案内で、アルプス館の客室を見学したあと、史料室を見学しました。
 史料室には、黒いヤマハ製のピアノが展示されていました。万平ホテルの社員さんの説明によると、このピアノはもとはメインダイニングルームに置かれていたもので、かつてJ・レノンが万平ホテルに長期滞在中、「これをロンドンにもっていき、使いたい」と所望したものであるということでした。
 しかし万平ホテル側では、これを固辞し、今に残されているということでした。
 どんな音がするのか、聞いてみたいものです。きっと、ベルトーンなのでしょうね。


吉村順三設計「ハーモニーハウス」音楽ホールに置かれているベルトーン・ピアノ


ベルトーン・ピアノ(富士楽器製造)カニングハム女史が購入、使用したグランドピアノ


ベルトーン・ピアノ


J・レノンがロンドンへ持っていき使いたいと所望した万平ホテルのヤマハ製ピアノ




かつてダイニングレストランで使用、現在、史料室で展示されているヤマハ製ピアノ


現在、万平ホテルのメインレストランでは、グランドピアノが使われている。西澤安澄さんのピアノリサイタル。

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