おいわどん音楽日記 (コンサート鑑賞、演奏会出演日記)

フルート、篠笛、リコーダー、クラシック、吹奏楽、オペラ、バロック、ジャズ、演劇、ミュージカル、映画、能楽・・・音楽日記

モスクワ室内歌劇場オペラ「魔笛」

2005年06月24日 | 音楽
6月24日(金)
ロシア国立モスクワ室内歌劇場オペラ「魔笛」

新潟県民会館
指揮:アナトール・レーヴィン
管弦楽:モスクワ室内歌劇場管弦楽団

オペラは、総合芸術ですから、やっぱり鑑賞のポイントは、演出ですね。
今回は、演出の違いで、今までの固定観念が覆されて、まったく異なる「魔笛」が上演され、すごく新鮮であった。
たとえば・・・開演前に、ステージでフルートの女性が、モーツアルトの数々の名曲をソロで静かに奏でていて、開演の気分を守り立ててくれる。
ステージは、太陽系や宇宙を連想させる大胆な大掛かりなステージで、1幕2幕とも場面転換しないで、照明などを効果的に用い、上手に舞台を使いこなしていた。

序曲が始まり、普通は幕が開くまでオケだけの演奏であるが・・・・この序曲で、今回の出演メンバー全員が舞台に徐々に集合して、始まる前から全体の雰囲気が伝わってくる。出演メンバーの自己紹介みたいな演出。
こんな感じで、随所に新鮮な演出効果満点の「魔笛」であった。

タミーノとパミーナの二人で火と水の試練をする場面などは、女性のフルーティストが舞台メインで演奏する。これは斬新な演出であった。

合唱団は、ステージで歌わないで、常にオケピットで。これも意外な演出。

パミーナがかわいくて歌唱力も最高。ピッタシの役柄でした。一番よかったのがパミーナ。
そしてザラストロがすばらしい。いい歌唱を聴かせてくれました。
3人の少年もいい雰囲気で、さらにモノスタトス、そして2人の弁者が好演。

気になったのは、パパゲーノの演技。道化師の雰囲気がもっとほしくて、親しめるキャラの演技がほしい。一番重要な登場人物が歌唱、演技ともに物足りなくて、残念であった。
さらにパパゲーノの笛がよくない。すっごく気になる、音が出にくい。
タミーノの笛は、本物の銀のフルート。木製の笛が多いので、これも意外であった。

パパゲーナはもと若い新人がいなかったのかな?年配のパパゲーナでした。
後ろ向きでのおばあさん役は、難しかったでしょうね。
パパゲーノとの二重唱「パ・パ・パ・・・」では、もっと、おどけて楽しく愉快に歌ってほしかった。
夜の女王、3人の侍女は、特にコメントもなく、印象が乏しい。


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