河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2318- オテロ、カリニャーニ、東フィル、2017.4.19

2017-04-19 23:33:27 | オペラ

2017年4月19日(水) 2:00-5:05pm オペラパレス、新国立劇場、初台

新国立劇場 プレゼンツ
ヴェルディ 作曲
マリオ・マルトーネ リヴァイヴァル・プロダクション
オテロ

キャスト(in order of appearance)
1.モンターノ、伊藤貴之(Bs)
1.カッシオ、与儀巧(T)
2.イアーゴ、ウラディーミル・ストヤノフ(Br)
2.ロデリーゴ、村上敏明(T)
3.オテロ、カルロ・ヴェントレ(T)
4.デズデーモナ、セレーナ・ファルノッキア(S)
5.エミーリア、清水華澄(Ms)
6.伝令、タン・ジュンボ(Bs)
7.ロドヴィーコ、妻屋秀和(Bs)

新国立劇場合唱団
世田谷ジュニア合唱団
パオロ・カリニャーニ 指揮
東京フィルハーモニー交響楽団

(duration)
ActⅠ 30′
Pause 3′
ActⅡ 34′
Int
ActⅢ 38′
Pause 2′
ActⅣ 32′


長々ともたもたと気ままな準備吹き弾きが続く中、定刻10分過ぎにようやくチューニング、そして指揮者の登場。
段取りがよくない開始でしたけれども、長々準備が良かったのかどうかラッパはじめとんでもない爆発サウンドでスタート。びっくり仰天の咆哮。嵐。
負けじとヴェントレの力強いエナメルのような声、ヴェルディのヒロイックなキャラクターにふさわしい。木っ端みじんにぶっ飛びました。最初から圧倒的。

気持ちを落ち着けてデズデーモナの出まで待ってようやく一服。結局のところ、ヴェントレ、ストヤノフ、ファルノッキア、この3人舞台、わかっていることとはいえ迫力ある舞台でした。

その舞台は征服したキプロスをヴェネチア風にしたのであろうか水の都のセッティング。大掛かりに水を張っているので、場面転換は無いだろうなぁとちょっと先が見えてしまうところもある。中央にセットした寝室がまわるだけ。むしろ、ライトによる反射や光と影のコントラストなどが美しい。

カリニャーニの大音量攻めが続く。疲れを知らぬヴェントレ、黒光りする英雄テノールが気持ちよい。デズデーモナのファルノッキアにも伝染したのかリリックというよりはハードな勢い、イアーゴのストヤノフだけが冷静に悪だくみを遂行している。キャラクターのきまり具合もいい。ヴェントレ対ストヤノフの世界が繰り広げられる。イアーゴの存在感がとても大きいウエイトを占める舞台ですね。
カリニャーニは大音量だけで攻めているわけではなくて、ストーリー展開に合わせた筆の運びが素晴らしい。大胆なフレージング、息をのむようなピアニシモ。大音量の部分ではかなり音が汚れるがその上をいく、手足の長いこの指揮者独特のグイグイひっぱり棒、これはこれで物語に切羽詰まった緊迫感を常時与えている。作品とプロダクションに合った指揮振りと思います。息をつかせぬスリルとサスペンス。お見事。

1幕最終シーンのオテロ、デズデーモナの二重唱、2幕それぞれの妻を絡めた歌のあとのオテロ、イアーゴの二重唱。3幕で重唱が次々と輪を広げ合唱と混ざり合う迫力。終幕の殊の外長い柳の歌シーンからの一連の展開。どれもこれも聴きごたえ満点。オペラの醍醐味に浸る。

デズデーモナはオテロの手にかかり仰向けに倒れる。右腕はヴェネチアの水に浸かる。オテロは自刃し水の中を這うようにデズデーモナのもとに。ヴェネチアの悲劇。

余りにリアルで明快なキャラクター3人衆。舞台の引き締まり具合。連続する緊張感。ドラマチックな舞台はエンタメ向きと多少言えなくもない。インパクトのある劇、存分に楽しめました。
おわり





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